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バイクのカスタムの種類や方法、工賃を解説!代表的なカスタムスタイルも紹介

バイクはそのままのスペックで走らせても楽しいですが、カスタムで個性的なスタイルを確立するとより楽しみが広がります。カスタムの仕方によって、必要なパーツやカスタム工賃が変わってくるので、事前に知っておくと自分が行いたいカスタムにかかる費用の目安を知ることができるでしょう。今回は、バイクの代表的なカスタムスタイルについてご紹介します。

バイクでカスタムできる箇所と工賃の目安

バイクでカスタムできる箇所と工賃の目安

マフラーのカスタム:種類や方法、工賃

バイクの主要部分でもあるマフラー。取り替える場合、2つのパーツを取り替える方法があります。

  • スリップオン…先端だけ交換するタイプ
  • フルエキゾースト…マフラー全体を交換するタイプ。スリップオンに比べ大幅にスペックを変更することが可能

取り付け方法は以下の2つです。

  • バイクショップに取り付けを依頼する
  • セルフで取り付けを行う

セルフで取り付ける場合、スリップオンマフラーは大掛かりな交換にならないため比較的簡単ですが、エキゾーストタイプだと高い技術と専用の分解工具などが必要になる傾向にあります。そのため、確実に取り付けを行うなら、バイクショップでプロに依頼したほうが確実です。バイクショップに依頼した場合の工賃は以下の通りです。

  • マフラー交換…2,700円~37,800円程度

スリップオンマフラーなら安く収まりますが、エキゾーストタイプや特殊形状のマフラーは工賃が高くなるでしょう。

ハンドルのカスタム:種類や方法、工賃

バイクのハンドルは以下の2種類に分けられます。

  • セパレートハンドル(セパハン)…左右独立した形状で、ライディングポジションが前傾になるのが特徴
  • バーハンドル(バーハン)…左右がつながっている1本の棒状のハンドルで、楽な姿勢で乗れるのが特徴

以下、ハンドルを交換する方法です。

<必要なモノ>

  • 六角レンチ
  • ドライバー
  • ソケットレンチ または メガネレンチ

<作業方法>

  1. 工具を使いハンドルについているスイッチ類やホルダー類を取り外す
  2. 古いハンドルを取り外す
  3. 新しいハンドルを取り付ける
  4. ハンドルにスイッチ類やホルダー類を取り付ける

簡単な工具を用意すれば、上記の手順でハンドル交換は行えます。タンクに傷をつけないよう、注意をしながら作業しましょう。バイクショップに依頼した場合、修理工賃の目安は以下の通りです。

  • ハンドル交換…3,800円~7,600円程度

作業工賃は穴あけ加工など、手間がかかるほど高くなる傾向にあります。

ライト類のカスタム:種類や方法、工賃

ライト類のカスタムは、主に以下の箇所を変えることが可能です。

  • ヘッドライト
  • ナンバー灯
  • ウインカー
  • テールランプ など…

最も手軽でポピュラーなのは、ヘッドライトの種類に変えるカスタムでしょう。

  • LED
  • HID
  • ハロゲン  など…

それぞれ、ライトの発色や明るさ、電力消費量に違いがあります。交換方法は以下の通りです。

<用意するモノ>

  • 新しいランプ
  • ドライバー

取り付け方法

  1. ライトのレンズを取り外す
  2. 古いランプを取り外す
  3. 新しいランプを取り付ける
  4. ライトのレンズを取り付ける

場合によっては、配線をいじる必要もでてきます。その場合は無理にいじらずに、プロに任せたほうが安心です。バイクショップに依頼した場合、以下が工賃目安です。

  • ライト類交換工賃…540円~25,000円程度

フルカウルのように、分解に手間がかかるバイクだと工賃が高くなります。また、LEDやHIDにバイクが対応していない場合は、配線等の加工で工賃が高くなることがあるでしょう。

ミラーのカスタム:種類や方法、工賃

ミラーには以下の違いがあります。

  • 形(丸型、角型、多角形型 など…)
  • 普通のミラー または 広角ミラー

ミラーの形や大きさは、車検基準に収まっているモデルなら、デザイン性の高いミラーを取り付けることもできます。取り付けるときは、車検証に記載されている車体の大きさから大きくずれないよう気を付けなければいけません。後方の視野を広げたい場合は、広角ミラーを装着することで、ミラーの形や大きさを変えずに視野の拡張が期待できます。

ただし、被写体が小さくなるデメリットもあるので、自分が使いやすいミラーの装着をおすすめします。ミラーはセルフでも簡単に交換が可能です。

<必要なモノ>

  • レンチ…2本
  • 新しいミラー

交換方法

  1. ミラーをスパナで取り外す
  2. 新しいミラーをスパナで取り付ける
  3. 角度を調整する

ミラーの取り付けは、スパナを2本使わないとナットが空回りすることがあります。また、破損の原因になるので強く締めすぎないように注意しましょう。心配ならプロに依頼することをおすすめします。バイクショップに頼んだ場合の工賃は以下の通りです。

  • バイクミラー交換工賃…540円~1,100円程度

ミラーの工賃は安いので、取り付けが面倒な場合はバイクショップに依頼してみましょう。

グリップのカスタム:種類や方法、工賃

ハンドルのグリップは劣化すると、操作性が低下します。性能を向上させるには、グリップは新品に交換するか、オフロード用にワイヤリングをするカスタム方法があるのです。ワイヤリングによって、泥水などが入りにくくなります。やり方を以下に記載しましょう。

<必要なモノ>

  • ステンレスワイヤー
  • ペンチ

<ワイヤリング方法>

  1. ワイヤーをグリップに2重に巻いて締める
  2. ワイヤーをねじって適度に締める
  3. 1cm位ワイヤーを残して切断する
  4. ワイヤーの先端をグリップに埋め込む

ワイヤーを締めすぎるとグリップが切れそうになるので注意が必要です。グリップの交換は、マイナスドライバーと新しいグリップ、ハンドルグリップがあれば行えます。バイクショップに依頼した場合は以下の工賃が目安です。

  • グリップ交換工賃(バイク1台)…1,500円~3,300円程度
  • ワイヤリング…1,000円

グリップを剥がす作業に手間取る場合は、バイクショップに依頼するのがおすすめです。

レバー類のカスタム:種類や方法、工賃

バイクのレバーは基本的に2種類あります。

  • クラッチレバー
  • ブレーキレバー

また、それぞれのレバーには純正とカスタム品があり、カスタム品は以下の特徴があります。

  • カラーバリエーションが豊富
  • 短いモデルがある
  • 転倒時に折れにくいモデルがある など…

レバーをカスタムする場合は、以下の方法で交換しましょう。

<必要なモノ>

  • ドライバー

<交換方法>

  1. アジャスターからクラッチケーブルを取り除く
  2. ピポットボルトを取り外す
  3. レバー周辺の清掃と可動部のグリスアップ
  4. ケーブルを装着
  5. レバーを装着

レバーの交換は難しい作業ではありませんが、不安な場合はバイクショップに依頼することをおすすめします。

  • レバー交換工賃…1,000円~2,000円程度

工賃もそれほど高くはないので、ショップへの依頼を検討してみましょう。

シートのカスタム:種類や方法、工賃

シートは以下のカスタム方法があります。

  • アンコ盛り または アンコ抜き
  • 市販のシートに取り替える
  • シートカバーをかける
  • シート自体を張り替える など…

比較的簡単にできるカスタムは、市販のシートに取り替えるか、専用のシートカバーをかぶせる方法です。純正シートを交換する方法はそれほど難しくはありません。

<交換方法>

  1. 固定ボルトを取り外す または キーシリンダーにキーを差しこんで回してシートを取り外す
  2. 新しいシートを取り付ける

既製品のシートを取り付ける場合は、金具などを加工して取り付ける必要あります。バイクショップで交換する場合も、工賃は高くないので、商品を取り寄せてもらい、そのまま取り付けてもらうのも良いでしょう。

  • シート交換工賃…1,100円~2,200円程度

ブレーキのカスタム:種類や方法、工賃

ブレーキの制動力を向上させるには、以下のカスタムがおすすめです。

  • ブレーキパッド交換
  • ブレーキローター交換
  • ブレーキキャリパー交換 など…

2つのパーツを質の良いモノに変えることで、制動力向上が見込めます。とくに、ブレーキパッドやブレーキキャリパーは、メーカーや使われている素材によって、自分好みのブレーキフィーリングにカスタムできるでしょう。

ブレーキパッドは工具ですぐに取り外すことができますが、ブレーキキャリパーやブレーキローターは専用の工具が必要で調整が難しいため、バイクショップに依頼することをおすすめします。

  • ブレーキパッド交換工賃(1パッド)…1,600円~3,300円程度
  • ブレーキローター交換工賃…1,600円~12,900円程度
  • ブレーキキャリパー交換工賃…4,500円~16,200円程度

ブレーキローターは、タイヤ交換と同じ工賃になる可能性があります。料金に幅があるので、事前に連絡をして見積もりを出してもらいましょう。

タンクパッドのカスタム:種類や方法、工賃

タンクのニーグリップを強化してくれるタンクパッド(タンクプロテクター)は、基本的に黒色のモデルが多く、様々な形の製品が販売されています。施工方法も簡単で、タンクに貼るだけなので、セルフで取り付けできるでしょう。

ポイントとして、貼る箇所にシリコンオフで脱脂しておくと剥がれ落ちにくくなります。タンクパッドをバイクショップに貼ってもらう場合は、以下の工賃がかかるでしょう。

  • タンクパッド装着工賃…540円~1,200円程度

タンクパッドが持ち込みの場合は、工賃が高くなる可能性もあります。

エンジンのカスタム:種類や方法、工賃

エンジンのカスタムは、大掛かりなものから、手軽に行えるものまで幅広くあります。具体的には以下の通りです。

  • エンジンのペイント
  • エンジンの積み替え
  • エンジンオイルの交換
  • エンジンオイルにケミカル剤の添加
  • スパークプラグの交換 など…

エンジンのドレスアップをするペイントや、根本的に性能を向上させるエンジンの積み替えは、技術や高額な費用がかかります。エンジンの積み替えより変化は少ないですが、エンジンオイルを質の良いモノに交換することや、ケミカル剤を添加することで、エンジンの性能維持や向上が期待できる場合があります。

  • エンジンオイルの交換工賃…1,000円~2,200円程度
  • スパークプラグの交換工賃(1本)…700円~1,500円程度

エンジンの積み替えやペイントを行うと、工賃だけでも10万円を超える場合もあります。大規模なカスタムを考えている場合は、事前にバイクショップで見積もりを行いましょう。

代表的なカスタムスタイル・種類

代表的なカスタムスタイル・種類

カフェレーサー

1960年代にイギリスで生まれたカフェレーサーには、以下の特徴があります。

  • 丸目のヘッドライト
  • カウル無しまたはまれにハーフカウル
  • 一人乗り仕様が多い
  • セパハン
  • アルミタンク
  • バックステップ
  • ナローなシートなど…

名前の由来は、イギリスのロッカーズたちがカフェに集まり、バイクの自慢や街中でレースをするためにカスタムしたところから来ています。

チョッパー

チョッパーバイクとは、フロントフェンダーを取り除いたり切り落としたりするスタイルを指します。第二次大戦後、アメリカの若者たちが旧式の重たいハーレーを切り落として軽量化したバイクが始まりであるといわれていますが、その後軽量化を図ったバイクなど幅広いカスタムに使用される言葉となりました。基本的な特徴としては以下の通りです。

  • ハンドルが高い
  • シートは低い
  • フェンダーを取り外している または 切り落として短くしている
  • アメリカンスタイルが多い
  • フロントフォークが長い など…

固定された概念がないチョッパーですが、フロントフェンダーを取り外しただけでもチョッパースタイルとなるので、すぐにカスタムができます。

スクランブラー

スクランブラーは第二次世界大戦頃を起源とする、ストリートスタイルを未舗装の道路でも走れるようカスタムしたモデルです。カスタム方法には、以下の特徴があります。

  • タイヤがダート(オフロード)用のブロックタイヤ
  • 起伏が大きい場所にも耐えられるサスペンション
  • 排気管を上に取りまわす
  • 極力無駄を排除し軽量化する
  • ストリートバイクがベース など…

ちなみにスクランブラーは、ネオクラシックにも分類されるバイクです。

ボバー

1930~1940年代に流行したダートトラックレースをモチーフにしているカスタムがボバースタイルです。特徴は以下の通りになります。

  • 車体が短い
  • フェンダーは最小限の短さ
  • フラットフェンダー
  • ハンドルは低めでストレートまたはアタックバー
  • サドルシート
  • ビンテージタイヤ など…

ストリートトラッカー

アメリカで行われていた未舗装の土の周回路を走る、ダートレースに使われていたバイクを模したのがトラッカースタイルです。特徴として以下があります。

  • パターンの荒いタイヤ
  • 幅広のハンドル
  • 後端を断ち切ったようなシートカウル
  • 余分なパーツをなくして外観をスッキリさせる など…

スクランブラーと似ている部分も多いですが、タイヤやハンドル、マフラーの位置などに多少の違いがあります。

ブラッドスタイル

ボバーとカフェレーサーをミックスさせたスタイルです。特徴は以下の通りです。

  • 小ぶりのライト
  • フラットシート または 低くセットしたソロシート
  • チョップしたフェンダー
  • 低めのスタンス
  • ハンドルがカフェレーサーほど低くない
  • ワイドタイヤ など…

ブラッドスタイルにカフェレーサー色を強くしたものが、ブラッドカフェやネオカフェ、カフェトラッカースタイルといわれています。

まとめ

  • バイクのカスタムはパーツや取り外しなどの手間によって工賃が変わる
  • シート交換やミラー交換など比較的簡単にカスタムできる場所の工賃は安い
  • エンジンや駆動系パーツなど重要性が高く分解に手間がかかる場所は高い
  • バイクのカスタムは種類ごとに特徴があるので自分に合ったカスタム方法を選ぶのがおすすめ

本記事は、2018年10月30日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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