バイクのカスタムの種類や方法、工賃を解説!代表的なカスタムスタイルも紹介
バイクはそのままのスペックで走らせても楽しいですが、カスタムで個性的なスタイルを確立するとより楽しみが広がります。カスタムの仕方によって、必要なパーツやカスタム工賃が変わってくるので、事前に知っておくと自分が行いたいカスタムにかかる費用の目安を知ることができるでしょう。今回は、バイクの代表的なカスタムスタイルについてご紹介します。
バイクでカスタムできる箇所と工賃の目安
マフラーのカスタム:種類や方法、工賃
バイクの主要部分でもあるマフラー。取り替える場合、2つのパーツを取り替える方法があります。
取り付け方法は以下の2つです。
セルフで取り付ける場合、スリップオンマフラーは大掛かりな交換にならないため比較的簡単ですが、エキゾーストタイプだと高い技術と専用の分解工具などが必要になる傾向にあります。そのため、確実に取り付けを行うなら、バイクショップでプロに依頼したほうが確実です。バイクショップに依頼した場合の工賃は以下の通りです。
スリップオンマフラーなら安く収まりますが、エキゾーストタイプや特殊形状のマフラーは工賃が高くなるでしょう。
ハンドルのカスタム:種類や方法、工賃
バイクのハンドルは以下の2種類に分けられます。
以下、ハンドルを交換する方法です。
<必要なモノ>
<作業方法>
簡単な工具を用意すれば、上記の手順でハンドル交換は行えます。タンクに傷をつけないよう、注意をしながら作業しましょう。バイクショップに依頼した場合、修理工賃の目安は以下の通りです。
作業工賃は穴あけ加工など、手間がかかるほど高くなる傾向にあります。
ライト類のカスタム:種類や方法、工賃
ライト類のカスタムは、主に以下の箇所を変えることが可能です。
最も手軽でポピュラーなのは、ヘッドライトの種類に変えるカスタムでしょう。
それぞれ、ライトの発色や明るさ、電力消費量に違いがあります。交換方法は以下の通りです。
<用意するモノ>
取り付け方法
場合によっては、配線をいじる必要もでてきます。その場合は無理にいじらずに、プロに任せたほうが安心です。バイクショップに依頼した場合、以下が工賃目安です。
フルカウルのように、分解に手間がかかるバイクだと工賃が高くなります。また、LEDやHIDにバイクが対応していない場合は、配線等の加工で工賃が高くなることがあるでしょう。
ミラーのカスタム:種類や方法、工賃
ミラーには以下の違いがあります。
ミラーの形や大きさは、車検基準に収まっているモデルなら、デザイン性の高いミラーを取り付けることもできます。取り付けるときは、車検証に記載されている車体の大きさから大きくずれないよう気を付けなければいけません。後方の視野を広げたい場合は、広角ミラーを装着することで、ミラーの形や大きさを変えずに視野の拡張が期待できます。
ただし、被写体が小さくなるデメリットもあるので、自分が使いやすいミラーの装着をおすすめします。ミラーはセルフでも簡単に交換が可能です。
<必要なモノ>
交換方法
ミラーの取り付けは、スパナを2本使わないとナットが空回りすることがあります。また、破損の原因になるので強く締めすぎないように注意しましょう。心配ならプロに依頼することをおすすめします。バイクショップに頼んだ場合の工賃は以下の通りです。
ミラーの工賃は安いので、取り付けが面倒な場合はバイクショップに依頼してみましょう。
グリップのカスタム:種類や方法、工賃
ハンドルのグリップは劣化すると、操作性が低下します。性能を向上させるには、グリップは新品に交換するか、オフロード用にワイヤリングをするカスタム方法があるのです。ワイヤリングによって、泥水などが入りにくくなります。やり方を以下に記載しましょう。
<必要なモノ>
<ワイヤリング方法>
ワイヤーを締めすぎるとグリップが切れそうになるので注意が必要です。グリップの交換は、マイナスドライバーと新しいグリップ、ハンドルグリップがあれば行えます。バイクショップに依頼した場合は以下の工賃が目安です。
グリップを剥がす作業に手間取る場合は、バイクショップに依頼するのがおすすめです。
レバー類のカスタム:種類や方法、工賃
バイクのレバーは基本的に2種類あります。
また、それぞれのレバーには純正とカスタム品があり、カスタム品は以下の特徴があります。
レバーをカスタムする場合は、以下の方法で交換しましょう。
<必要なモノ>
<交換方法>
レバーの交換は難しい作業ではありませんが、不安な場合はバイクショップに依頼することをおすすめします。
工賃もそれほど高くはないので、ショップへの依頼を検討してみましょう。
シートのカスタム:種類や方法、工賃
シートは以下のカスタム方法があります。
比較的簡単にできるカスタムは、市販のシートに取り替えるか、専用のシートカバーをかぶせる方法です。純正シートを交換する方法はそれほど難しくはありません。
<交換方法>
既製品のシートを取り付ける場合は、金具などを加工して取り付ける必要あります。バイクショップで交換する場合も、工賃は高くないので、商品を取り寄せてもらい、そのまま取り付けてもらうのも良いでしょう。
ブレーキのカスタム:種類や方法、工賃
ブレーキの制動力を向上させるには、以下のカスタムがおすすめです。
2つのパーツを質の良いモノに変えることで、制動力向上が見込めます。とくに、ブレーキパッドやブレーキキャリパーは、メーカーや使われている素材によって、自分好みのブレーキフィーリングにカスタムできるでしょう。
ブレーキパッドは工具ですぐに取り外すことができますが、ブレーキキャリパーやブレーキローターは専用の工具が必要で調整が難しいため、バイクショップに依頼することをおすすめします。
ブレーキローターは、タイヤ交換と同じ工賃になる可能性があります。料金に幅があるので、事前に連絡をして見積もりを出してもらいましょう。
タンクパッドのカスタム:種類や方法、工賃
タンクのニーグリップを強化してくれるタンクパッド(タンクプロテクター)は、基本的に黒色のモデルが多く、様々な形の製品が販売されています。施工方法も簡単で、タンクに貼るだけなので、セルフで取り付けできるでしょう。
ポイントとして、貼る箇所にシリコンオフで脱脂しておくと剥がれ落ちにくくなります。タンクパッドをバイクショップに貼ってもらう場合は、以下の工賃がかかるでしょう。
タンクパッドが持ち込みの場合は、工賃が高くなる可能性もあります。
エンジンのカスタム:種類や方法、工賃
エンジンのカスタムは、大掛かりなものから、手軽に行えるものまで幅広くあります。具体的には以下の通りです。
エンジンのドレスアップをするペイントや、根本的に性能を向上させるエンジンの積み替えは、技術や高額な費用がかかります。エンジンの積み替えより変化は少ないですが、エンジンオイルを質の良いモノに交換することや、ケミカル剤を添加することで、エンジンの性能維持や向上が期待できる場合があります。
エンジンの積み替えやペイントを行うと、工賃だけでも10万円を超える場合もあります。大規模なカスタムを考えている場合は、事前にバイクショップで見積もりを行いましょう。
代表的なカスタムスタイル・種類
カフェレーサー
1960年代にイギリスで生まれたカフェレーサーには、以下の特徴があります。
名前の由来は、イギリスのロッカーズたちがカフェに集まり、バイクの自慢や街中でレースをするためにカスタムしたところから来ています。
チョッパー
チョッパーバイクとは、フロントフェンダーを取り除いたり切り落としたりするスタイルを指します。第二次大戦後、アメリカの若者たちが旧式の重たいハーレーを切り落として軽量化したバイクが始まりであるといわれていますが、その後軽量化を図ったバイクなど幅広いカスタムに使用される言葉となりました。基本的な特徴としては以下の通りです。
固定された概念がないチョッパーですが、フロントフェンダーを取り外しただけでもチョッパースタイルとなるので、すぐにカスタムができます。
スクランブラー
スクランブラーは第二次世界大戦頃を起源とする、ストリートスタイルを未舗装の道路でも走れるようカスタムしたモデルです。カスタム方法には、以下の特徴があります。
ちなみにスクランブラーは、ネオクラシックにも分類されるバイクです。
ボバー
1930~1940年代に流行したダートトラックレースをモチーフにしているカスタムがボバースタイルです。特徴は以下の通りになります。
ストリートトラッカー
アメリカで行われていた未舗装の土の周回路を走る、ダートレースに使われていたバイクを模したのがトラッカースタイルです。特徴として以下があります。
スクランブラーと似ている部分も多いですが、タイヤやハンドル、マフラーの位置などに多少の違いがあります。
ブラッドスタイル
ボバーとカフェレーサーをミックスさせたスタイルです。特徴は以下の通りです。
ブラッドスタイルにカフェレーサー色を強くしたものが、ブラッドカフェやネオカフェ、カフェトラッカースタイルといわれています。
まとめ
本記事は、2018年10月30日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。