バイク24ヶ月点検、車検とはどう違う?
251ccを超えるバイクは2年に1度(新車は初回に限り3年に1度)の車検で「バイクの構造が公道走行にふさわしいものか=安全に走行できる状態か」を検査します。これと同時に義務づけられている法定点検を24ヶ月点検といいます。
ここでは、24ヶ月点検と車検の違い、車検がないバイクの法定点検について詳しく解説します。24ヶ月点検と車検、それぞれの目的を正しく理解しておきましょう!
バイクの24ヶ月点検はいわゆる車検を指す
バイクの24ヶ月点検とは、道路運送車両法に基づく法定点検をいい、バイク購入から24ヶ月後に行うことが義務づけられています。24ヶ月点検の目的は、故障やトラブルを未然に防ぐことです。そのため、点検では劣化や摩耗の可能性がある部品を中心に点検し、必要に応じて交換を行います。
一方、車検とは、バイクの構造が安全性能・環境性能の保安基準を満たしているか判断するための公的な検査をいいます。車検で指摘を受けると適切な整備が施されるまで検査に合格することができないため、車検に通っていないバイクは原則、公道走行が不可となります。
このように24ヶ月点検と車検は目的・内容が異なりますが、いずれも2年に1度、同時に行うケースが一般的なことから、24ヶ月点検=車検と認識されています。
排気量が少ないバイクの法定点検は?

250cc以下のバイクは車検の必要がありません。そのため法定点検も不要と認識されやすいですが、公道において安全に走行するためには「法定点検」を行う必要があります。具体的には、排気量にかかわらず、すべてのバイクが以下の頻度で点検を行うことが義務づけられています。
日常点検(1日1回、走行の前に点検)
主な点検箇所:ライト類、バックミラー、バッテリー、ハンドル。タイヤ、燃料・オイル
3ヶ月点検、6ヶ月点検、1年点検(12ヶ月点検)、2年点検(24ヶ月点検)
制御装置(ブレーキ)、原動機(エンジン)、走行装置(足まわり)、各パーツの歪みや摩耗・劣化
24ヶ月点検はプロに任せるのが一番
日常点検や3ヶ月点検は点検項目が少ないことから個人でも点検・メンテナンスが可能です。3ヶ月点検以降の定期点検でも、大まかな点検部位は変わりません。しかし点検期間が長い24ヶ月点検ほど点検項目は多くなり、エンジン内部の知識も必要とされます。このことから、24ヶ月点検はバイク整備に慣れている方以外、熟練した知識と技術を持つプロに依頼するのがおすすめです。
まとめ
本記事は、2019年2月27日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。