大型バイクの年間維持費は?税金や保険等と維持費を安く抑えるコツ
大排気量の大型バイク(リッターバイク)は維持費が高いイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、実際はどうなのでしょうか。保険や税金等の、大型バイクの年間維持費の内容を紹介します。これから大型バイクに乗ることを検討している方は、維持費の内訳やおおまかな合計額を把握しておきましょう。
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自賠責や任意保険代について

バイクや自動車にかかる保険には、必ず加入が必要な自賠責保険と、補償内容を自由に選べる任意保険があります。
自賠責保険
自賠責保険は、自動車やバイクの所有者が必ず加入しなくてはならない強制保険です。契約金額は国によって定められているため、どの保険会社を選んでも同じです。補償の範囲は、事故の被害者が負傷または死亡した場合の人身事故のみを対象とし、最低限の範囲に限定されています。
大型バイクの自賠責保険は年契約で7,010円、2年契約で8,760円、3年契約で10,490円です。新車購入時は車検満期が3年後ということもあり、自賠責も3年で契約する人が多いでしょうから、3年契約の1万490円を想定しておくと良いかもしれません。
なお、排気量ごとの保険料は次のとおりです(※)。
※令和5年4月時点での金額です。なお、沖縄県や離島など、一部地域では異なる場合があります。
(単位:円)
12ヵ月 | 24ヵ月 | 36ヵ月 | |
---|---|---|---|
250cc超(小型二輪自動車) | 7,010 | 8,760 | 1万490 |
125cc超250cc以下(軽二輪車) | 7,100 | 8,920 | 1万710 |
125cc以下(原付一種・二種) | 6,910 | 8,560 | 1万170 |
任意保険
必要最低限の自賠責保険ではカバーしきれない部分を補うのが、任意保険です。補償内容は、保険会社や契約プランによって異なり、自分に合った内容を選べるのがメリットです。
任意保険の保険料は、車種や等級、年齢、使用目的(レジャー、通勤・通学、業務)、補償範囲などで大きく変動します。安いものでは2~3万円程度から、手厚い補償を求めると10万円を超える場合もあります。任意保険を選ぶ際は、複数の保険会社やプランを比較し、自分に適した保険を見つけることが重要です。
税金や車検

続いて、税金や車検代など、バイクを所有していると必ずかかる維持費をチェックします。
軽自動車税
大型バイクは軽自動車税として、毎年4月1日時点で所有している場合は6,000円を支払う必要があります(納期は原則5月中)。
排気量ごとの軽自動車税は次のとおりです。
(単位:円)
250cc超 | 6,000 |
---|---|
125cc超250cc以下 | 3,600 |
90cc超125cc以下 | 2,400 |
50cc超90cc以下 | 2,000 |
50cc以下 | 2,000 |
重量税
重量税は、車両の初度登録(初度検査)から何年経過しているかによっても変わりますが、満13年以内であれば、1,900円/年です。250cc超のバイクは車検が必要なため、自動車と同じように、車検時に2年分の費用を支払うのが一般的です。新車登録時に3年分の5,700円、それ以降は2年ごとの車検時に2年分の3,800円を支払います。
排気量ごとの重量税は次のとおりです。
250cc超(小型二輪自動車) | ・登録後12年目まで:年間1,900円 ・登録後13年目~17年目まで:年間2,300円 ・登録後18年以上:年間2,500円 |
---|---|
125cc超250cc以下(軽二輪車) | 新車登録時のみ4,900円 |
125cc以下(原付一種・二種) | 課税なし |
車検
車検の負担もあります。車検にかかる費用は業者によってそれぞれですが、車検整備基本料金、車検時の諸費用、消耗品の交換代等がそれぞれ数万円程度かかります。一般的に、バイクの車検にかかる費用は4万円から6万円程度です。ただし、整備状況によりそれ以上の費用がかかる場合もあります。
ガソリンと消耗品の負担

ガソリン代や消耗品にかかる費用は、車種の燃費差や普段の走行距離によって変わります。
ガソリン代
大型バイクの燃費は、20km/Lから30km/Lが比較的多いです。燃費を20km/Lだとして、ガソリン価格を180円と仮定すると、年間に1万km走行した場合には以下のガソリン代がかかる見込みとなります。なお、最近の大型バイクは、ハイオクガソリン指定であることが多いため、ガソリン価格はハイオクを想定しています。
■年間ガソリン代=1万km÷20km/L×180円=9万円
燃費は単純に排気量だけでなく気筒数や走行方法によっても変動しますので、単純に大型バイクだから燃費が悪い・ガソリン代が高くなるとは必ずしも言い切れません。大型バイクは小排気量バイクよりもエンジン回転数を抑えて走ることができるので、その点で燃費を向上させられる可能性もあります。
消耗品費
そのほか、大型バイクの消耗品代は一般的に小排気量のバイクよりも高くなる傾向があります。排気量が多ければエンジンオイルの量もそれに比例して増大するので、オイル交換の費用は増えます。また、タイヤ等の寿命も短くなりがちです。タイヤは消耗品のなかでも比較的高価なパーツであり、大型バイクでは5,000~1万kmごとの交換が一般的に推奨されています。
大型バイク維持費総額
大型バイクの維持費は総額でどれくらいかかるのでしょうか。任意保険を3万5,000円だとして、記事で紹介した条件を当てはめれば、以下のようになります。
■大型バイクの年間維持費=7,010円(自賠責保険)+3万5,000円(任意保険)+6,000円(軽自動車税)+1,900円(重量税)+9万円(ガソリン代)+8万円(車検整備基本料金、車検時の諸費用、消耗品の交換代等)=21万9,910円
ほかにも駐車場代等も考慮する必要があります。
大型バイクの年間維持費を安く抑えるコツ
バイクに乗るための経費をできるだけ安く抑えたい方は多いでしょう。ここでは、大型バイクの年間維持費を節約するコツを紹介します。
丁寧に運転する
車種にもよりますが、大型バイクは一般的に小型や中型バイクよりも燃費が悪くなりがちです。燃費を改善するためには、エコ運転を意識することが大切です。急なアクセル操作や高速走行を控えれば、燃料を節約できます。
無駄なアイドリングや荷物の乗せすぎを避けるのも燃費向上に役立ちます。また、高速道路よりも一般道を利用するなど、走行計画に工夫を加えるとさらに効果的です。
エコ運転は燃費の改善だけでなく、エンジンや部品への負荷も軽減します。これにより、部品交換や修理の頻度も減り、結果的にバイクの維持費を抑えることにつながります。
保険を定期的に見直す
自賠責保険を長期契約にすると、1年ごとの保険料を抑えられます。ただし、支払方法が現金での一括払いのため、契約年の維持費は一時的に高くなる点に注意が必要です。
また、任意保険の見直しも重要です。保険会社やプラン、付帯サービスによって保険料が大きく異なるため、現在のプランが最適かどうかを確認しましょう。ほかの保険会社で、同じ補償内容のより安価なプランが見つかるかもしれません。
メンテンナンスを定期的に実施する
定期的なメンテナンスは、バイクの寿命を延ばし、安全に走行するために非常に重要です。エンジンオイルの交換やブレーキパッドの確認、タイヤの交換などの基本的なメンテナンスは欠かさず行ないましょう。
定期点検やオイル交換を怠ると、小さな不具合が放置され、大きな故障や高額な出費につながる可能性があります。メンテナンスにかかる手間や費用を惜しまないようにしましょう。
大型バイクの維持費を支払うための年収はいくらくらい?
先述のとおり、大型バイクの年間維持費は約20万円以上となります。ただし、車両や保険の内容によっては30万円近くになる場合もあります。月平均に換算すると、おおよそ1万6,666円から2万5,000円程度です。
一般的に、大型バイクを維持するためには年収300万円以上が推奨されています。しかし、年収300万円では年間維持費の負担が大きく感じられるかもしれません。年収400万円以上であれば、無理なく維持費を賄えるでしょう。
まとめ
大型バイクの維持費は250cc以下のバイクに比べると多少高額にはなります。しかし、大型バイクに乗る醍醐味はかけがえのないものです。大型バイクの購入を考えている方は、確実に費用負担できるように、資金を準備しておきましょう。また、保険の見直しを定期的に行なうとともに、適切なメンテナンスや燃費を意識した運転を継続すれば、維持費を抑えるのに役立ちます。
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本記事は、2024年10月1日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。