バイク車検でチェックする6つの項目と費用相場について
排気量が250ccを超えるバイクを購入した場合には、定期的に車検を通さなければなりません。
「バイクの車検で、チェックする項目は何なのだろう」
「費用はどのくらいかかるのか」
と考えている人もいることと思います。そこでこの記事では、バイク車検でチェックする6つの項目、および車検の費用相場について解説します。バイク車検を通す際の参考にしてください。
項目1:車検証記載内容との相違・外観確認
バイク車検でチェックする項目の第一は、車検証に記載されている内容との相違、および外観の確認です。 乗車定員やハンドルのロック、車体のサイズ、ミラーの仕様とサイズ、タイヤ、オイル漏れや各部のゆるみ、反射板などについて、検査員が車検証と実車を見比べながら確認します。
ハンドルの改造やフレームのチョップなどをおこなっている場合には、検査員はメジャーで寸法を測ります。車検証との寸法の違いが軽微な場合はOKですが、基準を超える場合には、構造変更の申請 をすることが必要です。
そのほかにも、
などの場合には、検査に不合格となることがあります。
もしバイクを改造している場合、車検を受ける際には装備をできる限り純正のものに戻しておくことを推奨します。
項目2:灯火類の検査
バイク車検で次にチェックする項目は、灯火類の検査です。
ヘッドライトとブレーキランプ、ウインカー、およびホーンが、正常に機能・作動するかをチェックします。
検査方法は、バイクのエンジンをかけ、検査員の指示にしたがってヘッドライトやブレーキランプなどを作動させます。
検査員が目視して、きちんと作動するようであればOKです。
項目3:排ガス・騒音検査
バイク車検の次のチェック項目は、排ガスおよび騒音の検査です。
排ガスの検査は、マフラーの排気口に測定装置をあて、基準を満たしているかをチェックします。
騒音検査は、やはりマフラーの排気口に測定装置をあて、エンジンの回転数を上げるなどしながら基準を満たしているかチェックします。
項目4:スピードメーターの検査
バイク車検では、次にスピードメーターの検査がチェック項目となります。
検査方法は、まず検査ラインにあるローラーにタイヤを載せます。
ローラーが回転をはじめますので、徐々に上がっていくスピードメーターが時速40kmを指したとき、専用ボタンで合図をします。
合図のタイミングが、ローラーの時速と合致すれば合格です。
項目5:ブレーキの制動力検査
バイク車検の次のチェック項目は、ブレーキの制動力検査です。
制動力検査では、スピードメーターの検査で使用したローラーを引き続き使用します。
検査員がローラーを回転させ、一定の速度になったところで検査員が合図をしますので、そうしたらブレーキを強くかけます。ローラーが一定の時間以内に止まれば合格です。ブレーキ制動力検査は、前輪と後輪の両方をおこないます。
項目6:ヘッドライトの光軸・光量の検査
バイク車検の最後のチェック項目は、ヘッドライトの光軸および光量の検査です。
バイクを検査機器の前におき、バイクにまたがって水平な状態にしたうえでエンジンをかけ、ヘッドライトをロービームで点灯させます。
光軸および光量が基準を満たしていれば合格です。
ただし、ヘッドライトの検査は、特に光軸の検査が不合格となることが多いです。
不合格となった場合は、光軸を調整して再検査を受けることになります。
自分で調整するのが難しければ、車検場の周辺にはだいたい「テスター検査」や「光軸検査」の看板を掲げる工場があります。そこで光軸調整をしてもらいましょう。
バイク車検の相場

バイク車検の費用の相場を見てみましょう。
バイク車検には、まず「法定費用」がかかります。
法定費用は、初年度登録の場合なら、
で、計20,450円となります。
車検を自分で通すユーザー車検なら、車検の費用はこの法定費用だけとなります。
ただし、車検を業者に依頼する場合には、業者に支払うための費用がさらにかかることになります。
部品などの交換をしなければ、費用は20,000円くらいです。
法定費用と合計すれば、バイク車検の費用相場はおよそ「40,000円」ということになります。
まとめ
バイク車検のチェック項目は、以下の6つです。
また、車検の費用相場は法定費用が約20,000円、業者に依頼した場合には法定費用に加えて、業者に支払う費用が約20,000円~となります。
本記事は、2020年2月28日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。