バイクのUSB電源取り付けにリレーを使うメリットや作業の流れを解説
この記事では、バイクのUSB電源取り付けで使われることの多いリレーについて、その利点や作業時に用意するもの、注意点などを解説していきます。初めて愛車にUSB電源を装着する方は、ぜひ参考にしてください。
バイクのUSB電源取り付けに使うリレーとは?
リレーとは、電気回路の世界で用いられる仕組みです。具体的には、電気を送り伝えるための電気部品の総称となります。日本では、継電器と呼ばれることもあります。リレーの主な役割は、あることをほかに送り伝えて別の動きをさせるというものです。
たとえば、自動販売機のボタンを押してジュースが出てくる一連の流れにおいて、リレーの役割は「ボタンが押されたことを、機械に伝えること」になります。こうした機能を持つリレーは、USB電源や家電製品、半導体といった非常にさまざまな分野で用いられています。
バイクのUSB電源取り付けにリレーを使うメリット
バイクのUSB電源取り付けにリレーを用いるメリットは以下の通りです。
バッテリー上がりのリスク軽減
USB電源取り付けにリレーを使う最大のメリットは、バッテリー上がりのリスクがなくなることです。リレーを使うとキーONと連動してスイッチが入るようになります。
たとえば、USB電源にスマートフォンやナビなどを繋いだまま、バイクから離れてツーリング仲間とお喋りをしていても、キーさえOFFにしておけば余計な電流が流れることはありません。
使い道の豊富さ
リレーは、ツーリングに欠かせないナビやライトなどの裏にあるイルミネーション電源との連動も可能です。たとえば、リレーを使ってバイクのライトと繋げた場合、ライトをOFFにすることでその先にある電装類もOFFにするといったことも可能となります。
USB電源の取り付けでリレーの基本的な仕組みや配線が理解できたら、時間があるときにほかの電装系との接続にチャレンジしてみてもいいかもしれません。
リレーを使ったバイクのUSB電源取り付けで用意するもの

バイクのUSB電源取り付けにリレーを用いるときは、作業前に以下の部品を用意する必要があります。ここでは、各部品の特徴や購入時のチェックポイントをご紹介します。
USB電源
バイクのUSB電源には、USBポートが1~2個だけのものから、USB電源にシガーソケットが付いているものまで非常に多彩な種類があります。取り付け方法も、貼付け式やハンドルクランプといった選択肢があります。
リレー
リレースイッチにおいても、4極もしくは5極、アンペア数(使用可能電流)、防水、コンパクトリレーといったさまざまな比較ポイントがあります。一般的には、USB電源取り付けだけで使う場合は、20アンペアぐらいあれば十分といわれています。
ですが、USB電源を通してさまざまな電装品を取り付ける予定がある場合は、30アンペアなども候補に入れたほうがいいかもしれません。
ミニ平型ヒューズ関連
リレーを使ったUSB電源取り付けでは、以下3つのヒューズ関連部品も必要です。
ヒューズのアンペア数を間違えると、その先に繋がっている純正機器に多くの電気が流れる可能性も出てきますので、購入時には注意してください。
端子類セット
リレーの人気メーカーでは、作業に欠かせない電光ペンチと端子類が一緒になったセット商品を発売しています。取り付け初心者の場合、部品の買い忘れや買い間違いも起きやすい傾向がありますので、セット商品を選んだほうが安心です。
バイクのUSB電源取り付けにリレーを使うときの流れと注意点
リレーを使ったUSB電源取り付けで大事なことは、さまざまな配線と電装系パーツを間違えずに繋いでいくことです。
多くのバイク愛好者に使われるエーモンリレーにおけるスイッチ側の配線(青・黒)と、電装系に繋げる配線(赤・黄)は、以下の組み合わせで接続していきます。作業前には、必ずバイクのエンジンをOFFにしてください。
ここまで接続できたら、青の配線に電気を流し、スイッチのONでリレーが作動するかを確認して終了です。屋外で雨に濡れることも多いバイクの場合、漏電を防ぐためにもしっかり取り付けをする必要があります。ですから、接続部分の絶縁処理なども丁寧におこなってください。
まとめ
バイクのUSB電源取り付けにリレーを使うと、接続したナビやスマートフォンに余計に電流が流れることで生じるバッテリー上がりも防ぎやすくなります。
リレーを使ってUSB電源をバイクに取り付けるときには、ミニ平板ヒューズの関連商品や電子ペンチの入った端子セットなどを用意してください。また、実作業では青・黒・赤・黄といった色の線とさまざまな電装系のパーツを正しい組み合わせで繋げる必要がありますので、慎重に配線をおこなうようにしてください。
本記事は、2020年2月28日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。