バイクに乗り始めるきっかけはドラマ？ドラマに登場するバイクを紹介
ドラマや映画には、たびたびバイクが登場します。車種によって主人公のライフスタイルがうかがえたり、あるいは派手なアクションシーンが披露されたりと、見せ方もさまざまです。
なかにはドラマに登場するバイクに憧れて、二輪免許を取得した方もいるでしょう。ここでは、国内外のドラマに登場するバイクを紹介します。
バイクに乗り始めたきっかけはドラマや漫画？
バイクは車よりも小回りが利き、日常生活の足になる便利な乗り物です。通勤や通学のために所有する方もいれば、ツーリングなど趣味のために所有している方もいるでしょう。
バイクに乗り始めるきっかけは、人それぞれです。ある調査によると、「家族や友人など身近な人が乗っていたから」「通勤や通学のために必要だから」といった回答が多くを占めています。
他に「かっこいいから」「乗ってみたかったから」などの意見もあり、なかには「ドラマ（映画）で見たバイクに憧れた」という方もいます。ドラマや映画は、バイクに乗るきっかけを作る一つの要素だといえるでしょう。
出典：マイナビニュース「20代のバイク乗りに聞いてみた! バイクに乗り始めたきっかけは？」
日本のドラマに登場するバイク5選
日本のドラマに登場するバイクは無数にありますが、ここでは有名なバイクを5台、紹介します。
仮面ライダー＜SUZUKI T20＞
「仮面ライダー」は石ノ森章太郎の漫画を原作とする特撮ドラマで、1971年にスタートしました。秘密結社・ショッカーに囚われ改造人間となった本郷猛が、仮面ライダーとして悪に対峙するストーリーです。
初代仮面ライダーを演じた藤岡弘はスーツアクターも兼任し、バイクアクションにも挑戦しました。初代仮面ライダーが乗っていたバイク「サイクロン号」は、今でも仮面ライダーファンから根強い人気を誇ります。
サイクロン号はカウル付きの改造車ですが、ベースはSUZUKI（スズキ）のT20といわれています。T20はスズキ初のスーパースポーツモデルであり、パイプ製のダブルクレードルフレーム、一般市販車初の6速ミッションなどが特徴です。
「仮面ライダー」は特撮ヒーローものとして、現在も続く人気シリーズです。シリーズごとに登場するバイクも異なり、バイクへの憧れを誘う一作といえるでしょう。
探偵物語＜Piaggio Vespa PX150＞
1979年から80年にかけて放映された「探偵物語」は、ハードボイルドな内容と松田優作のコミカルな演技が独特の世界観を築きあげ、人気を博しました。
松田優作演じる工藤俊作は、東京に事務所を構える私立探偵です。仕事が入ればカーリーヘアにソフト帽、丸サングラスという装いで、愛車Vespa PX150にまたがり東京の町を走り回ります。
イタリアのオートバイメーカー、Piaggio（ピアッジオ）が販売するスクーターVespa PX150は、スチールモノコックボディが特徴的で、伝統的なデザインを色濃く残すシルエットが魅力です。
スクーターでありながらハンドルでクラッチ操作ができ、ギアを切り替えられる点が特徴で、エンジンはキャブレーター式の2ストローク空冷単気筒を搭載。50ccの原付よりやや大きめというサイズ感で、町に溶け込みながらも渋滞や細い路地をスムースに駆け抜けることが可能です。
Beautiful Life ～ふたりでいた日々～＜YAMAHA TW200＞
「Beautiful Life ～ふたりでいた日々～」は、2000年に放映されたドラマです。腕は確かだが芽が出ない美容師の沖島柊二と、難病のために車いすの生活を送る図書館司書、町田杏子の恋を描いています。
木村拓哉演じる沖島柊二の愛車として登場したのが、YAMAHA（ヤマハ）のTW200です。1987年に販売が開始されたTW200は、バルーンタイヤと呼ばれる幅の太いタイヤが特徴的で、当初はアドベンチャートレールとして誕生しました。冒険家の風間深志が史上初めてバイクによる北極点到達を達成した際にも、TW200をベースとしたバイクが使用されています。
1990年代後半になると、「スカチューン」（不要な部品を外したり置きかえたりすることで、車体をスカスカに見せるカスタム）が施されたTW200が流行し、ドラマでの登場はその人気に拍車をかけました。なお、ドラマに登場する車両は、水色のタンクとアイボリーのシートにカスタムされています。
ドラゴン桜＜Fantic CABALLERO Scrambler250＞
2021年に第2シリーズが放送された「ドラゴン桜」は、落ちこぼれの高校を舞台にした受験ドラマです。主人公の桜木建二は、元暴走族のリーダーで今は弁護士。かつて低偏差値の生徒を半年で東大に合格させた実績をかわれ、再び新世代の生徒たちと向き合います。
阿部寛演じる桜木建二の愛車が、Fantic（ファンティック）のCABALLERO Scrambler250です。校内を駆け抜けたり不良を追い回したりと、派手に大活躍します。
ファンティックは1968年創業のイタリアのバイクメーカーで、モトクロスなどオフロード系のモデルを得意としてきました。「キャバレロ」はファンティックの主力モデルで、CABALLERO Scrambler250もその一つです。
CABALLERO Scrambler250のエンジンは水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒で、シンプルながらレトロな外観にもかかわらず、ABSなど現代的な装備も備えている点が特徴です。
アトムの童＜Husqvarna VITPILEN401＞
「アトムの童」は2021年に放送されたドラマです。若き天才ゲーム開発者の安積那由他は、ある事件を機にゲーム開発から距離を置いていました。しかし、倒産の危機に瀕する老舗玩具メーカー「アトム玩具」にスカウトされたことから、ゲーム業界に復帰。大資本企業との覇権争いを通じて仲間との結束を深め、成長していきます。
山崎賢人演じる安積那由他が乗車するのが、Husqvarna（ハスクバーナ）のVITPILEN401です。VITPILEN401の排気量は373ccのため、普通二輪免許で乗車が可能です。エンジンは水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒を搭載、パワフルながらも扱いやすく、ダイナミックなライディングフィールを楽しめるでしょう。
※崎の字は、正しくは「たつさき」です。
海外のバイク ドラマや映画3選
続いて、海外のドラマや映画で有名なバイクを紹介します。
サンズ・オブ・アナーキー＜Harley-Davidson＞
バイクが登場する、近年有名なアメリカドラマといえば、「サンズ・オブ・アナーキー」でしょう。2008年から7年にわたり放映された「サンズ・オブ・アナーキー」は、カリフォルニアの架空の町を舞台に、違法武器売買を手がけるバイカー集団「SAMCRO」の物語です。個性的な悪い奴らによる、先の読めないハードボイルドな展開が繰り広げられるアクションドラマで、ハーレー好きを中心に人気を博しました。
「サンズ・オブ・アナーキー」に登場するバイカーは、そろってカスタムされたハーレーダビットソンに乗っています。「クラブスタイル」と呼ばれるそのカスタムは、一般的にダイナをベースにカウルを付け、高いライザーを装着し、ステップはミッドタイプ、マフラーはハイパイプに変更している点が特徴です。
イージー・ライダー＜Harley-Davidson パンヘッド1965＞
1969年公開の映画「イージー・ライダー」は、アメリカン・ニューシネマを象徴するロードムービーです。ドラッグの密輸で大金を手に入れたワイアットとビリーは、自由を求めてアメリカ横断の旅に出るも偏見や憎しみ、恐怖など、アメリカの現実に直面します。
劇中には1965年型のハーレーダビットソンが登場します。エンジンは「パンヘッド」と呼ばれるタイプで、排気量は1,200cc。フルメッキのフレームに、フロントタイヤにはフェンダーもブレーキも装備しない、「チョッパースタイル」の名を世界中に知らしめました。
ミッション：インポッシブル・シリーズ＜BMW S1000RR＞
「ミッション：インポッシブル」は、IMFのエージェントを演じるトム・クルーズのアクションが大人気のシリーズです。これまでに6作が制作されており、2023年には新シリーズ「ミッション:インポッシブル／デッドレコニング PART ONE」が公開予定です。
トム・クルーズ自身がバイク好きということもあり、シリーズを通してバイクアクションシーンも数多く登場します。特に4作目の「ミッション:インポッシブル／ローグ・ネイション」では、トム・クルーズがBMWのS1000RRにまたがり、アトラス山脈の標高差300mの山道を猛スピードで駆け巡る高速バイクアクションシーンを堪能できます。
まとめ
この記事では、バイクが登場する日本や海外のドラマ、映画を紹介しました。おもな内容は以下です。
記事で紹介した以外にも、魅力的なバイクが登場するドラマや映画はたくさんあります。ドラマや映画を楽しむ鑑賞方法の一つとして、劇中に登場するバイクに注目してみましょう。
本記事は、2023年4月24日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。
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