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ツアラーモデルという選択
元祖ツアラー BMWの2タイプをインプレッション!
ツーリングバイク界のカリスマ、BMW
最近、ツアラーにスポーツというスパイスをきかせた
新型モデル攻勢を続ける彼らが放った2台は、まさに真打ち
ツアラーの真骨頂なのだ
BMW R1200GS ADVENTURE
BMW R1200GS ADVENTURE
SPECIFICATIONS
-全長×全幅×全高:2250×955×---(mm)
シート高:890/910mm
ホイールベース:---mm
エンジン:空油冷2気筒4ストロークボクサーエンジン
最高出力:100ps/7000rpm
最大トルク:11.5kgm/5500rpm
重量:258kg
タンク容量:約33L
タイヤサイズ:F110/80-19 R150/70-17
価格:217万3500円
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チョイ乗りから大陸横断まで
どこでも行ける身軽さを備えたビッグツアラー
BMW R1200GS ADVENTURE
BMW R1200GS ADVENTURE
 BMWのGSシリーズは80年の登場以来、路面を問わないタフなツーリングバイクとして世界中の悪路を含むロングツーリングの相棒として活躍してきた。その最新バージョンがR1200GSアドベンチャーだ。
左右に張り出した水平対向2気筒エンジンを覆うように搭載された燃料タンクは、ベースのGSより13L容量アップの33Lを飲みこむ。それを守るパイプガードや、大型ラゲッジラック、オプションのアルミ製パニアケースもノーマルのGS用とは異なるタフさを主張するデザインだ。まさにヘヴィデューティツアラー。それだけではなく、前後のホイールトラベルもGS比20mmプラスの前210mm、後220mmと強くオフロード走破性を意識していることがわかる。
 それだけにBMWの美点である2段階に調整できるシートを低いほうに合わせても890mmとシート高は高い。しかし、シート形状が絶妙で停止時の足つき性は悪くない。また、リヤサスのイニシャルプリロード調整用のダイヤルを弱めれば、さらにリヤの車高が下がり安心できる。そのままでは高速道路でピッチングが出たり、ワインディングでハンドリングがダルな印象にもなるが、足つき頻度が低い場所では標準位置に戻せば本来のハンドリングを楽しめる。
 満タン状態で260kgに迫る巨漢だが、100psを生み出すフラットツインのパンチ力はたくましいのひと言だ。料金所から本線に全開加速をすると、6000回転を越えてさらにパワフルになり軽々と前輪を離陸させる。そのパワフルさはワインディングでも巨体を軽々走らせるし、ダートでもアクセルひとつで向きを変えるスポーツバイクらしさを見せてくれる。でかいが万能。それがこのワールドトラベラーの真実なのだ。
BMW R1200GS ADVENTURE 特徴的なノーズコーン先端部には、黒い樹脂製のパーツが取り付けられる。先端の保護と泥跳ね防止、そしてタフなルックスを生み出す。
BMW R1200GS ADVENTURE 伝統の水平対向2気筒エンジンは扱いやすいトルク特性で疲れ知らずの移動ができる。シリンダーはアルミ製プレートで保護される。
BMW R1200GS ADVENTURE 大きさの違う速度、回転計のほか、平均燃費、航続距離、時計、外気温などを示すオンボードコンピュータを装備。またオイルレベルも表示。
BMW R1200GS ADVENTURE 一度パニアケースを使うと、便利さ、パッキングの簡単さ、そして走行中に荷崩れを気にせず走れる開放感など、さまざまなメリットを享受できる。
BMW R1200GS ADVENTURE BMW独特の左右に分かれたウインカースイッチのほか、GSモデルにはABSキャンセルスイッチも。BCとあるボタンはオンボードコンピュータの表示切り替え。
BMW R1200GS ADVENTURE 92年にBMWが世に放ったテレレバーサスペンション。それはテレスコピックフォークのホイールの懸架と操舵という2つの仕事を分ける発想で作られている。
BMW R1200GS ADVENTURE BMW R1200GS ADVENTURE プロテクション性に優れたアドベンチャーの大型スクリーン。走行状況、天候に合わせ工具フリーで角度調整が可能。ウインカーうしろにあるノブを手で緩め、角度を変え、締め付けるだけという簡単さなのだ。
BMW K1200GT
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BMW K1200GT
SPECIFICATIONS
全長×全幅×全高:2215×755×1390(mm)
シート高:800/820mmo
ホイールベース:1540mm
エンジン:4ストローク水冷横置き直列4気筒
最高出力:152ps/9500rpm
最大トルク:130Nm/7750rpm
重量:300kg
タンク容量:24L
タイヤサイズ:F120/70-17 R180/55-17
価格:ABS+CAT 243万6000円
プレミアムツーリングパッケージ 261万4500円
5つ星の4気筒?コピーは本当だった。
Kモデル中最高のスムーズネスが心に響く
BMW K1200GT
BMW K1200GT
 正直に告白すると、新しいK1200S、K1200Rという2台から、ここまでスムーズでドライバビリティを磨き込まれているとは想像もしていなかった。130馬力というそれ自体BMW史上ではかなりエポックだった先代K1200エンジンは、開ければワイルドな加速も見せたが、その魅力の源泉は精密機械が回っているような緻密なエンジンの回転フィーリングに尽きると思っていた。
 新型のKエンジンは、クランクを横置きにし、シリンダーを前傾させるなど今までの独創的ユニークさを誇ったBMWエンジンと比較すると、四気筒大国日本のライダーにとってはオーソドックスに見える。それにパワフルでワイルドだが、パワーの出方、回転マナーなど、手放しでは褒められない部分があったのも事実。それだけにツアラーモデルにあって、いつでも胸の谷間をちらつかせているグラビアアイドルのように、加速の誘惑するSやRと同一線上ではちょっと困るな、と思っていた。
 しかし、そのエンジンは非常に滑らか。2000回転を割る低回転からアクセルを開けても、ゴリゴリジリジリとした振動が伝わってこない。それでいてしっかりトルクを生み、静かなるダッシュを決めてくれる。アクセルレスポンスも穏やかで、アクセル低開度の不感帯がなくなっている。ゆえに低速域からハンドリングも軽快で一体感もある。重さを意識させない部分もスポーティだし、シートヒーターや、乗車人員・荷物の有無で前後サスのモードをボタンひとつで設定変更できるESAなど、オプションを含め、ツーリングで使うとその便利さにノックダウンされる機能が総動員されている。きれいにデザインされた究極のツアラーとその本質がここにあったのである。
BMW K1200GT ラグジュアリーツアラー、LT同様GTにもキセノン(HID)ライトがOP設定された。テスト車にも装備され、夜間走行の快適さを向上していた。
BMW K1200GT K1200Sの167ps、Rの163psからチューンを受け、152psとツアラーモデルではダントツのハイスペック。ラジエターの電動ファンの作動音も静か。
BMW K1200GT ハンドル位置を体格、好みに合わせて5段階に調整できる。2本のボルトを車載のレンチで緩め、スライドさせる方法だ。
BMW K1200GT ボディー同色のパニアケースを装備するGT。内部はごらんの通り。スーツケースのように固定用クロスバンドを装備。
BMW K1200GT BMW K1200GT ハンドルスイッチ左側に備わるボタンで操作できる電動可変スクリーン。天候、速度、パッセンジャーの有無など最適な位置を簡単に探り出すことができるすぐれものだ。
BMW K1200GT 新型Kシリーズは2本のサスペンションアームとホイールを懸架するアームで構成されるデュオレバーを採用する。
BMW K1200GT BMW K1200GT BMW K1200GT クルーズコントロール、オンボードコンピュータの表示切り替え、可変スクリーン調整用スイッチは左に、右にはサスペンションセットをボタンひとつで変更できるESA用スイッチ、シートヒーター、グリップヒーターのスイッチが装備されている。
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