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まずは頭の大きさを測定してみよう |
アライのヘルメットサイズは6段階に分かれている。服で言えば子供用、XS、S、M、L、XLといったところだ。どれが自分の頭に合うか、まずは計測してもらった。計測はおでこと後頭部でいちばん盛り上がっているところにかかるように測るのがポイント。私の場合は59cmくらいだった。が、この数字はあくまで目安程度にしたほうがいい。なぜなら頭のかたちには個人差があるからだ。内装の形状は日本人の平均値で製造されているため、部分的にきつくて痛みを感じてくる場合もある。そのようなこともあるので購入時には必ず試着してサイズを確認しよう。またショップで試着するときには時間が許すのなら、数分間被ったままにして、じっくりと自分の頭とヘルメットがフィットしているかチェックしよう。 |
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おでこと後頭部のいちばん盛り上がっているところにメジャーがかかるようにして計測しよう。ひとりでは計測できないので、購入のときにショップなどの人にお願いしてみよう。 |
サイズが決まったら試着をしてみよう |
計測後にアライの方から、私の頭は左右の幅が平均値より少ないので、数字より若干小さいMサイズに相当する57-58からの試着を提案された。試着してみるとぴったりだった。さすがプロの目。
試着時のチェックするポイントは、まずは動いたときにずれないこと。首を上下左右に振ったときにしっかりと動きに追従し、フィットしていることを確認。この動きでずれるなら、走行中の後方確認やバイクからの振動などでずれて、視界は安定せずに危険度が高まる。この状態で転倒すると保護も完全ではなく、衝撃をうまく吸収できない。
しっかりフィットしていたら、つぎに圧迫感を確認。気持ちタイトなほうがよいのだが痛みを感じるほどではダメ。フィット感を確認したら、口元を意識してみよう。話しづらかったり、呼吸が荒くなるようならサイズを変える。見た目でもほほパッドとほほのつぶれ具合を鏡で見て、圧迫の具合を確認しよう。たとえばMとLを試したが、どちらもしっくりこない場合は、別売りされているサイズ違いのほほパッドに交換してみるのも手だ。お金は多少かかるが、バイクに乗っているときにいちばん体の大事な部分に密着している装備なので、妥協せずに選んだほうがいいだろう。
ヘルメット選びは、服のように大は小を兼ねるというような方法ではなく、靴などと同じで自分の頭にぴったりとフィットするものを選ぼう。 |
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どのヘルメットも、まずはあごひもをしっかり持ち左右に広げる。開口部が広がり被りやすくなる。フィット感を高めるために下に向かって絞り込まれているほほパッドをつぶして広げる |
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あごひもを持ったまま引っ張り頭に被せる。このときもあごひもは左右に広げておくと被りやすいので、引っ張るとき手にも注意をしておこう。脱ぐときも広げると脱ぎやすい。 |
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あごひもを引っ張ったまま頭頂部が、しっかり内装の奥にホールドされるまで引き込む。このとき、頭部のどこかに強い痛みを感じるようなら、ひとつ上のサイズも試してみよう。 |
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圧迫されすぎず、ゆるすぎず。目安はほほパッドは少しつぶれて、口元は呼吸や会話がつらくないくらいだ。口元がタイトな場合は、別サイズのほほパッドに交換することもできる。 |
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初心者にありがちなのが、あごひもを引っ張らずに、帽体を持つ被り方。窮屈で痛みを感じることもあるし、あごひもが入り込んでしまい、脱ぎづらくなる悲劇が待ちかまえているかも。 |
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あごひもを広げるのはフルフェイスと同じだが、チンバーがないので被りやすい。右のような悪い被り方をしても入るが、頭とフィットしないので正しい被り方をしよう。 |
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奥までしっかりと被り、ヘルメットと頭部の水平基準が合うように位置を調整しよう。ほほをホールドしないので、おでこや後頭部が、しっかりフィットしているものを選ぼう。 |
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メガネを装着するときには、ほほパッドの境目を目安に差し込もう。ここにツルが収まるように設計されている。しかしツルが細いものや耳にかける部分がまわり込んでいるものは、やや装着しづらいときがある。 |
ほほパッドの内部スポンジ上部はメガネを通すために一段へこんでいる。しかしメガネのデザインは千差万別なので、すべてに対応していない。あくまで平均的な耳の位置と、ツルの形状を元に設定されている。 |
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