2024/06/30 15:26:46 更新【ドゥカティ 車検整備】ドゥカティモンスター400 車検整備、オイル交換、ブレーキ&クラッチフルード交換ドゥカティ モンスター400
ドゥカティMonster400ieの最終モデルに、車検整備でご入庫いただきました。

今回のスケジュールは1週間のお預かり。 日曜日にお預けいただき、翌週の日曜日にご納車する予定です。 入庫段階で簡単な点検を実施します。 この時点で例えばブレーキランプが切れていたり、タイヤが摩耗していたりといった問題が確認できれば交換することを前提でお話しをさせていただきます。 その他、車検とは直接関係のない整備個所を決めて作業をお引き受けします。

車検前に法定点検項目に準じて57か所以上の各部を点検、調整を実施します。 光軸調整を行い、可動各部に注油(グリスアップ) チェーンの古いグリスを洗い流し、新たにチェーンルブを塗布。 下回りを念入りに洗浄し、汚れを奇麗にして車検に臨みます。 車検後にはガラスコーティングを実施して作業完了。 この基本料金が33,000円です。 12か月点検項目で摩耗が発覚した部品(ブレーキパッド等)があるときは、お客様と相談の上交換します。 他にも個別に交換したい個所があればその費用を別途頂戴します。 日常的にメンテナンスをしている方は基本料金のみでOKですね。 多くのお客様が車検のタイミングでブレーキフルードや冷却水、プラグなどを交換されます。

車検場で無事に検査を受け、車検は完了。 その後、店舗に戻ってご依頼いただいた作業を行います。

定期的にメンテナンスをしていれば車検だからと言って部品交換や費用のかかる整備は必要ありません。 今回はちょうど定期オイル交換のタイミングだったのでオイル交換をご依頼いただきました。 また、ブレーキ&クラッチフルードも2年前の車検時に交換して以来でしたので交換します。 エンジンオイルの交換サイクルは3000〜5000キロ毎(または半年以内) 短距離・短時間の走行が多い方はオイルの汚れが激しいので、仮に走行距離が3000キロに満たなくても半年以内には交換しましょう。 オイルは一度熱を加えれば徐々に劣化します。 走行距離に関係なく、半年以内の交換が必須だと覚えておいてください。

ブレーキフルードは沸騰する温度が高い油圧作動油です。 ディスクブレーキは摩擦によって制動させます。 この際に摩擦熱が発生します。 油圧式ディスクブレーキはブレーキパッドを油圧で作動させるのですが、作動油にブレーキの摩擦熱が伝わり沸騰してしまうと空気が作動油に入りこみ、ブレーキをしっかりと踏めなく(握れなく)なりまます。 手ごたえがないというか、ふわふわとした感触。 あるいは抜けてしまったかのようにブレーキを踏んでも(握っても)まったくブレーキが効かなくなる状態です。 それを防ぐために沸点が高い作動油を使うのですが、このブレーキフルードは吸湿性が高い素材です。 湿気を吸ってしまうと沸点が下がってしまうので定期交換が必要なのです。

ブレーキフルードの入ってるタンクは密閉されていません。 空気が出入りするような構造になっています。 その為、乗っていなくても大気中の水分を取り込んでしまいます。 あまり乗ってないから…という理由で交換しないのはNGです。 2年に一度の交換が標準的ですが、湿度の多い駐車スペースで保管している方や雨天走行の多い方、ワインディングなどブレーキを酷使しがちな環境で走る方は1年毎の交換が推奨されます。

オイル交換後は車検前に洗車済みですが再度洗車を実施。 その後、ボディはヴィプロスのシリコン樹脂(ケイ素)を使ったガラス系コーティング剤クリーンイノベーターを施工。 しっとりとした輝きをまとい作業完了です。