【車両】レッツ4 【症状】エンジン不動 【原因】エンジン内部にカーボンが蓄積して､吸排気を行うバルブにカーボンがはさまり､そのせいで不完全燃焼をおこした 【対策】エンジン内部にあるピストン表面の洗浄とバルブの交換

　ご来店された日にキックペダルを踏み込むと､スカスカな状態でエンジンの中で圧縮が起こってない状態だとわかりました｡というのも､排気バルブにカーボンが付着してシリンダーの中が密閉状態でなくなるからです｡4ストロークエンジンは吸気→圧縮→燃焼→排気の順番で､エンジンをまわしているのですが､今回の場合圧縮の時点で､空気が抜けていってしまうので､キックがスカスカになってしまいます｡

　新品のバルブと､カーボンがもっこり付着しているバルブ比較です｡

　今回行った作業は､エンジンのピストン表面の洗浄及びバルブの交換です｡バルブを交換するのは､バルブを洗浄したとしてもカーボンを完全に除去できるとは限らないからです｡ 　そして､ピストンにもっこり付着しているバルブを洗浄して取り除き､再度バルブにカーボンが付着して圧縮が抜けるのを防ぎます｡ 　今回エンジン不動の主な理由はバルブにカーボンが付着することによる圧縮抜けでしたが､これら以外にもエンジン不動原因になりうるであろう他の部品も交換いたしました｡火花をちらす部品であるプラグの交換､新鮮な空気を送るのに必要なエアエレメントの交換､エンジンをつけるために必要なバッテリーを交換いたしました｡