本日は急にエンジンがかからなくなったと入庫されたホンダのディオチェスタＦＩです。 昨日までは普通に乗れていたとの事なのでとりあえずオイル残量チェックプラグの消耗チェックから 作業を進めていきました。

クランキングはするんですが初爆がこないです。ガソリンも満タンですしプラグから火花もちゃんと飛んでいます。 ただクランキング音がとても軽い音がしていましたので圧縮を測ってみると明らかに圧縮が少ない状態でした。 この状況から考えると何かしらの不具合がエンジン内部におきていますので、お客様に連絡後エンジンの分解点検をさせてもらうこととなりました。

エンジンを分解してみるとエンジンのヘッドに大量にカーボンが付着していました。ピストンは多少の当たり後がありましたがその他の場所には不具合がありませんでしたので腰上のオーバーホールとなりました。 シリンダーには甚大なダメージは無かったので再利用させていただきます。

取り外したバルブはかなりのカーボン付着と当たり面の磨耗が激しかったのでＩＮ・ＯＵＴとも変えさせていただきます。バルブの当たりをちゃんと取ってからヘッドに組みつけていきます。もちろんばらしたヘッド本体は洗浄し当たり面はオイルストーンで馴らしておきます。

タイミングを取ってからしっかり組みつけます。距離が結構伸びているのでベルト・クラッチなどの駆動系といわれる部分も確認しておきます。今回は問題なかったですね。 組み上げ後オイルの交換を行いエンジンを始動して問題なかったため修理完了となりました。 ４サイクル50ｃｃでの多走行車はこのようになっていることが多いですね。２サイクルに比べ寿命も長くなっていますが距離ごとのメンテナンス・修理がやはり必要です。また開けてみないと交換するべき部品も確認できませんのでご了承ください。 急に動かないなどの修理ご相談もお気軽にお申し付けください。 この度はありがとうございました。