こちらは修理で入庫したスズキ　べクスターです。 先日タバコを買いに出かけてエンジンを止めたら全くかからなくなったとの事でお預かりしました。

走行距離は約53000ｋｍ、そこそこ走ってますね。 キックしてみたところ、エンジンの圧縮感が全くありません。 走行中に止まったならば焼付きやピストンリング折れの可能性もありますが、今回はどうやらバルブにカーボンが噛み込んだようです。 エンジン内にクリーナーを注入し、プラグを新品に交換したらエンジンは始動しました。

しかしテスト走行してみると非常に調子が悪く、40ｋｍ/ｈしか出ません。 特に上り坂では力不足で止まりそうになります。 戻ってプラグを外してみると真っ白に焼けてました。 燃料不足ですね。

吸気系とキャブレターを点検します。メットインがフレームと一体構造なので整備性は良くありません。 エンジンとフレームの間に手を突っ込んでキャブレターを取り外します。

キャブレターを外してみるとこんな感じでした。 茶色いのはブローバイガスによる汚れです。

オーバーホールします。 このキャブレターは加速ポンプ付なのでパーツの点数や燃料の通路が多くて面倒です。

清掃の終わったキャブレターを組付けて再度テスト走行します。 今度は快調に走るようになりました。

作業時間及び修理費用は、機種・車両の状態により変動します。 また、作業の混雑状況や部品在庫の有無によっては数日お預かりとなる場合がございます。 あくまで目安としてご参照ください。