2022/10/24 11:16:20 更新自分で修理に挑戦したがエンジンがかからずバトンタッチ・・・ライブDIOのクランクベアリング交換ホンダ ライブDio J
こちらはうちの得意機種でもあるホンダ ライブDIOです。 外装が無いですが中古車整備中ではありません。 この状態で修理としてご入庫いただいた車両です。
不動車を譲り受けてご自身でメンテナンスに挑戦したものの、どうしてもエンジンが始動出来ずうちにバトンタッチいただきました。 マフラー、プラグ、エアクリーナーエレメント、ピストンリングは交換済み、キャブレターも分解清掃されたそうです。 ご趣味にしてはなかなか出来る方ですね。 お預かりしてすぐに原因は察しがつきましたが、一応基本に則って故障探求します。 始動装置、点火系統はOK。
クランクケースカバーを取り外すと・・・・
オイルでベタベタに汚れています。
クランクシャフトがガタガタになっていました。
クランクシャフトの軸受けベアリングまたはクランクシャフト本体もダメなようです。 原因と概算の見積額をユーザーさんにご連絡し、修理のご指示を戴いたので早速エンジンを降ろします。
降ろしたエンジンを分割し、クランクシャフトを取り出しました。 原因はサイドベアリングの破損でした。
古いベアリングを外したらケースを清掃します。
クランクシャフトに致命的なダメージは無く、ご予算の都合もあり再使用します。 振れが発生していたので組み付け前に修正します。
新しいベアリング、クランクシャフトを組み付けます。
ケースを合わせたらクランクシャフトが軽く回るように調整し、新品のオイルシールを組付けます。
こちらはオイルポンプですが、中のオイルがほとんど抜けていました。 ユーザーさんがピストンリング交換のためエンジンを降ろしたと仰られていましたが、その時に誤って外されたのかもしれません。 オイル経路にエアが残っていると焼き付きます。 そうなるとシリンダーや新品交換したピストンリングまでダメになるのでエンジンがかかってくれなくて良かったのかもしれません。 エア抜きをして組付けます。
シリンダーに残った古いガスケットもある程度剥がされていましたが、もう少しキレイに剥がした方が良いので仕上げさせていただきます。
キャブレターなども再度分解点検しました。 ユーザーさんを信用していない訳ではありませんが念のためね。
車体にエンジンを搭載します。
ワイヤーハーネスや配管を接続し、エンジンの始動を確認します。本来ならこの後テスト走行するのですが、外装をお預かり出来ていないので今回はこの状態で作業完了、あとはユーザーさんにバトンタッチです。
作業時間及び修理費用は、機種・車両の状態により変動します。 また、作業の混雑状況や部品在庫の有無によっては数日お預かりとなる場合がございます。 あくまで目安としてご参照ください。
費用
項目 | 数量 | 単価(円) | 金額(円) | 消費税 | 区分 |
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クランクサイドベアリング他交換 | 1 | 38,000 | 38,000 | 非課税 | |
オイルポンプ・配管エア抜き | 1 | 2,600 | 2,600 | 非課税 |
課税-小計(①) | 0円 |
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消費税(②) | 0円 |
税込み-小計(③) | 0円 |
消費税 | 0円 |
非課税-小計(④) | 40,600円 |
値引き(⑤) | 0円 |
総額(消費税込)(①+②+③+④+⑤) | 40,600円 |
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対象車両情報
作業時間目安
4時間