これは修理でご入庫のジョグ90です。 原付二種でありながら二人乗り不可という硬派な？マシンです。

別の中古バイク店で購入されたそうですが、近所にお住まいですし別に1台うちで購入していただいたご縁があり、このバイクもちょくちょくメンテナンスさせていただいています。 今回はどうも燃料が漏れてるようです。

キャップを開けて中を覗いてみます。 タンクの底が完全に錆びてますね。錆で穴が開いたようです。

燃料タンクを外します。

燃料ポンプのフィルター部には多量の錆と水が溜まっていました。 ポンプ内もサビサビでした。

キャブレター内もおかしな事になってます。 タンクの鉄錆、水、そして水によって腐蝕したアルミの化合物です。 エンジンのかかり具合がかなり悪かったそうですが、よくこれで走れてたものです。 これは通常の汚れではないので、いつも使っているキャブレタークリーナーでは落とせません。

別の方法でクリーニングします。 もちろんメインジェットなど内部パーツも全て分解清掃して組立てます。

燃料ポンプは手遅れなので新品に交換します。

燃料タンクはうちでストックしていたリサイクルパーツを使用しました。 これは古いタンクですが、底をコンコンとつついただけで大きな穴が開きました。 塗装膜だけになっていたようです。

錆を発見した時点でタンク清掃か交換という根本的な処置を施していればここまでダメージは拡大しなかったでしょう。 整備後はエンジンのかかり具合もすっかり良くなりました。

作業時間及び修理費用は、機種・車両の状態により変動します。 また、作業の混雑状況や部品在庫の有無によっては数日お預かりとなる場合がございます。 あくまで目安としてご参照ください。