一部では実用車のイメージが強い125クラスだが、古くからファッション性をとことん追求したモデルも存在している。イタリアのベスパなど海外製スクーターはその典型で、上位クラス同様に自身のライフスタイルを体現するひとつのツールとして人気が高い。ホンダの新型125シリーズも、そうした層にも受け入れられる高いファッション性を持ち合わせていることにも注目だ。スポーツからファッションまで、この振れ幅の広さも125の魅力なのだ。
眺めているだけでも楽しく、そしてバイクと自分をどうコーディネートするかをアレコレ妄想する。ファッション性の高いバイクには、そんな楽しみがある。バイクを単なる道具ではなく、ファッションとして捉えるのも、楽しみ方のひとつ。125クラスにはそんな遊び方にピッタリの個性派が揃っているのだ。
ロードレースやモトクロスなど、クローズドコースで思いっきり走らせることもバイクの楽しさのひとつ。金銭面や怪我のリスクなど、中・大型バイクではハードルが高く感じてしまうこうした遊びも、125クラスなら気軽に始められる。実際にも入門クラスとして125のレースは数多く開催されている。ここからステップアップを目指すもよし、125にこだわって遊ぶもよし。バイクの本質に迫る楽しさは排気量に関係ないのだ。
【左】カブやベンリィのほか、70年代の旧車をベースにオフロード仕様に改造して楽しむビンテージモトクロス。ロードに比べて初期投資が少なく楽しめる。【右】エイプやモンキー、KSRなどを極限までチューニングしてレースに挑む『ミニモト』でのひとこま。ビッグバイクレースの練習にと取り組むライダーも多い。