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スーパースポーツカスタム2013
世の中に星の数ほどあるバイクの中でも
最も高い動力性能を持ち、先鋭化が進むのが
“スーパースポーツ(SS)”と呼ばれるカテゴリーだ。
世界中の走り屋たちに愛されるSS車は
カスタムの素材としても人気である。
かつては性能にだけ特化していたカスタムも
近年では様々なアプローチで行われている。
今回はSS車のカスタム手法に注目してみたぞ。
Text/Ryo Tsuchiyama Photo/Takashi Akamatsu
Special Thanks/Racing World 浦安,Road Rider編集部
※各ページ掲載の中古平均相場は2013年4月12日時点のもの
スーパースポーツカスタムはボーダーレス化が進んでいる!!
ニュー・スクール系

隼やZZR1400から火が付いたニュー・スクール系。ドラッグレースの影響を受けたアメリカン・カスタムだ。

性能に特化したものから、とにかく派手さに拘ったものなど現代のSSカスタムには様々な手法が取り入れられている。
 SSカスタムの中でも、アメリカで人気を集めるのがニュー・スクールと呼ばれるカスタムスタイルだ。現地では古くからドラッグレース独特のロー&ロングスタイルをストリートに持ち込むカスタムが一定の人気を持ち、かつてはカワサキZやホンダCB、少し前だと油冷GSX-Rなどがその人気ベース車であった。
 現代から見て、そうした時代のカスタムを“オールド・スクール”と呼ぶことに対し、最新型に近い車両でそうしたエッセンスを盛り込んだカスタムを施すのが“ニュー・スクール”である。とはいえ、純粋なドラッグ・レプリカではなく、四輪SUVやハーレーカスタムのトレンドなども巧みに取り入れる手法は、見る者に独特の世界観と圧倒的な存在感を植えつける。
 即レース参戦が可能なほど、スポーツ性能に特化したSS車。やはりそのカスタムスタイルの定番といえば、各部に高性能パーツを奢るレース系スタイルといえるだろう。
 SS車といえども、その生い立ちはマスプロダクトを基本とする市販車である。中には、もはやカスタマイズの必要性がないほど高機能な社外パーツを装着した高額車両も一部では存在する。だが、多くの場合は市場に受け入れられるギリギリの範囲で、使用するパーツのコストダウンを行い、量産化を図っている。レース系スタイルはそうした部分に狙いを定めて、より機能性・運動性向上に寄与するパーツを組み込むのがカスタムの肝となる。
 また、レース系スタイルではそれら定石の延長線上に実際のレースで活躍する車両、つまりレーサーへいかに近づけるかというカスタムも古くから人気だ。それがいわゆるレーサーレプリカである。世界トップカテゴリーのレースでは、ワンオフマシンによるGPと市販車ベースのレースが存在するが、同メーカーのSS車であれば、やり方次第ではレーサーにそっくりなマシンを作ることだって可能なのだ。
 いずれにせよ、機能に特化して基本性能を高めていくのがその大きな筋道であり、それこそがSS車カスタムの王道的スタイルなのである。
レース系
レース系

【右】アプリリアRSV4を市販車ベースの最高峰レースSBK仕様に仕立てた車両。高機能パーツ投入はもちろん、グラフィックもフルレプリカ仕様だ。【上】BMW S1000RRの鈴鹿8耐マシン。【下】GPRマシンレプリカも定番で、古くから高い人気がある。

レース系
 上記2種とは別に、各車の特徴を生かしながら、レーサーレプリカや特定のスタイルの枠に縛られることなくカスタムを行う手法もある。それがユーロ系スタイルだ。このスタイルは、各車の特徴を見極めながら要所要所にハイエンドパーツを組み込み、全体的な色味も統一感を重視する。こうした手法は、四輪車でのユーロ系カスタムにも相通じる部分があり、攻撃的ながらもどこか落ち着いた上品さも漂わせる、ちょっとオトナ向けのスタイルといえる。
 ただ、パーツチョイス次第ではチグハグな印象にも陥りかねず、セットアップにはセンスも必要だ。
ユーロ系
ユーロ系

美しいアルマイト処理を施したアルミ削り出しパーツやドライカーボンなど随所に高級感溢れるパーツを組み込むのがスタイルの定石。玄人好みのカスタムでもある。

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