■メーカー・ブランドの歴史
BMW(ビーエムダブリュー)はドイツ語で「Bayerische Motoren Werke AG」、バイエルン発動機製造株式会社の略称です。航空機のエンジンを作っていた会社で、よく知られているエンブレムが白いプロペラを表しているのも、そのためです。
第2次世界大戦後、航空機からバイクの製造に事業を転換。航空機エンジンの技術から生まれた数々のメカニズムを盛り込んだ、高品質かつ独自性のある数々の名モデルを生み出し続けてきました。
4輪との区別のため、オートバイ部門だけを指して「BMWモトラッド」と呼んでいます。
グランツーリスモと呼ばれる高速・長距離のライディング向けのモデルや、スーパースポーツと呼ばれる高い走行性能を誇るスポーツモデルなど、1,000ccから1,600ccの大排気量で幅広いタイプのモデルをラインナップしています。
■代表的な排気量とモデル
伝統の水平対向エンジンを搭載するRシリーズはBMWの中でもファンの多いモデルです。高速道路からオフロードまであらゆる道路を快適に走ることができる「R1200GS」、クラシカルなスタイルの「R nineT」など、それぞれに個性と魅力があるラインナップです。
2009年にデビューしたスーパースポーツS1000RRも、現在もなおトップレベルと呼べるBMWの代表的なモデルです。日本製バイクと同様の並列4気筒DOHC4バルブエンジンを搭載、その後も改良を重ねて完成度の高い1台として高く評価されています。
■メーカーの特徴
BMWといえば縦置き水平対向2気筒、いわゆるボクサーエンジンと呼ばれている構造のエンジンが代名詞。シリンダーが左右に張り出した縦置きレイアウトが特徴で、小さく、軽く、低重心。BMWのデザイン面の個性にもなっています。
テレスコピック式フロントサスペンションや二輪ABSなど、BMWは数々の技術を初めて市販用バイクに導入してきました。常に新しい技術を取り入れながらも、伝統を大切にする姿勢は、さすがドイツのメーカーと言えるでしょう。