バイクの車検に通るヘッドライトのケルビン数の目安とは?
バイクのヘッドライトは適切なケルビン(色温度)でないと車検に通れません。ここでは、初めてのバイク車検やバイクカスタムの際に役立つ、ヘッドライトの保安基準について知っておきましょう。
ヘッドライトのケルビン(色温度)とは?
ケルビンとは、電球の色味を表す単位をいいます。電球には暖かいオレンジ色や自然な白色、くっきりとした青白い色まで様々ですが、これらの色温度はケルビン数によって変わってきます。
ケルビン数が異なると周囲の物体の見え方が変わるため、ヘッドライトの電球選びではケルビン数を意識することが欠かせません。以下で、ケルビン数が変わるとどのような電球色になるのかを確認しておきましょう。
ケルビン数 | 電球の色味 | 特徴 |
---|---|---|
2,000K | 電球色 | 赤みが強い、ぼんやりとした明るさ |
3,000K | ||
4,000K | 昼白色 | 自然な白色、正午の太陽光のような明るさ |
6,000K | ||
8,000K | 昼光色 | 青さが目立つ白色、ケルビンが高くなるほど薄暗い |
10,000K |
ヘッドライトに使われる電球は、ケルビン数が低いほど赤みが強く、高いほど青い光となります。自然な白さの昼白色(5,000K程度)は、もっとも明るく視認性の高い色温度です。
車検に通るケルビン数の目安

国土交通省が定める道路運送車両法の保安基準では、バイクのヘッドライト色は「白色」と定められています。車検に通るケルビン数は4,000K~6,000K程度が目安となるでしょう。ただし、製造年によっては淡黄色のヘッドライトも車検で認められます。年式の違いによるヘッドライト色の保安基準は以下のとおりです。
ヘッドライト色の保安基準
平成17年12月31日までに製造されたバイク:白色もしくは淡黄色
平成18年1月1日以降に製造されたバイク:白色
14年以上前に製造された中古バイクなどのヘッドライトをカスタムする際は、視認性が認められれば4,000K以下でも車検に通る可能性があります。
LEDヘッドライトは車検に通る?
ヘッドライトの電球にはハロゲンやHID、LEDなどがあり、いずれも前照灯の保安基準を満たすことができれば車検に通ります。前照灯の保安基準は大きく分けて以下の4つです。
LEDヘッドライトはケルビン数が高いものが多く、発光色で再検査となりやすいため注意しましょう。社外品にカスタムする際は電球のケルビン数を確認し、バイクの年式に合わせて白色もしくは淡黄色の電球を選んでください。
また、色温度が高い電球の光は周囲に吸収されやすく、遠くまで光が届きにくい特徴があります。適切なケルビン数の電球で車検に通らない場合は光量不足が考えられるため、十分な光量の電球を選ぶことも欠かせません。
まとめ
本記事は、2019年9月30日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。