目指せバイク女子デビュー!免許取得からバイク購入までの流れ
友人や彼氏がライダー、一目ぼれしたバイクがあるなど、バイク女子を目指すきっかけはさまざまです。ただ、バイクに乗りたい!と思っても何から準備すれば良いのかわからない人も多いかもしれません。
この記事では、バイク免許の取り方やバイクの選び方、女子におすすめのバイクなど、バイク女子デビューに役立つ情報を紹介します。
憧れのバイク女子へ!まずは免許を取ろう
バイク女子を目指す際にまず必要なのが、二輪免許です。体力や体格に不安を感じる方は、免許取得のステップを一番心配しているかもしれません。
二輪免許の種類と取得方法
二輪免許には以下の7種類に分かれていて、それぞれ乗れるバイクの排気量が異なります。
二輪免許を取得するには、教習所に通う方法と運転試験場で一発試験を受ける方法があります。
一般的に、バイク免許に初めて挑戦する人が一発試験で取得するのは難しいので、教習所に通って取得することをおすすめします。教習所では教員が初心者に合わせて丁寧に教えてくれるので、体力や体格に不安がある女性でも心配要りません。
教習所もしくは運転試験場で学科試験・技能試験を受け、合格すれば晴れて免許取得です。すでに自動車の普通免許を持っている場合は、学科試験およびほぼすべての学科教習が免除となるため、短期での取得も可能です。
なお、原付免許のみ技能試験はなく、学科試験の合格と原付講習の受講で免許を取得できます。
適性検査とは?
教習所入校時には、視力検査(視力および色彩識別検査)・運転適性検査・実技検査の3つの適性検査が実施されます。
視力検査では、片目0.3、両目0.7以上(原付は両目0.5以上)の視力があることを確認します。裸眼でこの視力がない場合は、メガネやコンタクトを着けて視力検査を受けましょう。また、赤・青・黄の見分けができるかどうかも検査します。
運転適性検査は、アンケートのような形式で実施され、自分の性格や運転時の傾向などを把握できる検査です。合格や不合格などはないので、安心してください。
また、実技検査は技能教習の1限目に行なうところもあれば、入校した当日に行なうこともあります。
実技検査では、以下の3点がチェックされます。
特に引き起こしは女性には難しいかもしれませんが、どれもバイクを運転するにあたって必要なものです。
なお、運転試験場で一発合格を狙う場合でも同じように適性検査が行なわれますが、アンケートのような運転適性検査はありません。
免許取得に必要な持ち物
技能教習・試験いずれでも、バイクに乗る際にはヘルメットの着用が必須です。教習所によっては、ヘルメットを貸し出していることもありますが、持参が指定されているここともあるので確認しておきましょう。持参する場合は、安全性の高いフルフェイスがおすすめです。
また、ケガなく安全に運転できるよう、グローブやブーツ、長袖長ズボンなどの装備も用意しておいてください。
免許取得にかかる費用の相場
教習所で二輪免許を取得する場合、免許の種類により必要な費用が異なります。
加えて、運転免許試験場で支払う費用が3,800円(受験料1,750円+免許証の交付手数料2,050円)かかります。
一方、運転免許場で試験を受ける場合の費用相場は、以下のとおりです。
ただし、不合格になり再度試験を受ける際は、受験料・試験車使用料がそのつど必要です。
なお、原付の場合は、手数料を含めて約8,000円で取得できます。
バイク購入の流れと必要な準備

バイク購入の流れを知っておくと、スムーズに手続きが行なえます。バイク購入に必要なものや準備、ポイントを確認していきましょう。
バイク購入から納車までの流れ
バイクを初めて購入する際は、まず自分が欲しいバイクがどこに売っているのかを調べ、実際にバイクショップへ足を運んでみましょう。写真で見るのと、実際に自分の目で見るのでは印象が違うこともあります。スタッフに話を聞くと、バイク初心者の女子におすすめのバイクなども教えてもらえるかもしれません。
なお、欲しいバイクが売っているショップだとしても、スタッフの印象が良くない場合は、違う場所での購入も検討してみてください。ショップは、購入後のアフターフォローやメンテナンスを考え、人との相性を重視して選ぶことをおすすめします。
費用は、バイクの本体価格とは別に整備代や諸経費などが発生するため、必ず支払総額(乗り出し価格)を確認しましょう。
実際に購入したら、バイクの登録手続きやナンバープレートの取得、車両整備が行なわれます。そのため、納車までは、1週間程度、場合によっては1ヵ月以上かかることがあります。
バイクの購入準備
バイクの購入時には、自宅や周辺の駐車場が利用できるか必ず確認しましょう。駐車場を契約する場合、バイクの納車時には利用できるようにしておくことが大事です。
保険についても、納車前に準備しておく必要があります。バイクの購入時に必ず加入する自賠責保険以外にも、任意保険に加入するようにしてください。自賠責保険では、重大な事故の際の補償には、全く足りないからです。
また、車両の引き渡しをバイクショップで行なう場合、自宅まで自分で運転しなければなりません。ショップから自宅までの走行ルートを、事前に確認しておくとスムーズに帰れるでしょう。
納車の前には、ヘルメットやグルーブ以外にも、安全運転に役立つプロテクター・ライディングシューズ・レインウェア・盗難防止に役立つグッズなども用意しておくと安心です。
バイクの購入に必要なもの
バイクの購入契約時には、印鑑が必要です。基本的には認印で十分ですが、ローンで購入する場合は念のため実印を用意しておきましょう。身分証明書や、ナンバー登録のための住民票も必要になります。
初めてバイクを購入する女子が大切にしたいバイク選びの基本
初めてのバイクは、選び方に迷うものです。体力や力に自信がないバイク女子は、以下の点を重視すると自分に合ったバイクを見つけやすいでしょう。
車両重量
バイクの重量を支えるには、ある程度の力が要ります。重たいバイクは転倒の危険が増し、転倒後に引き起こすのも大変です。
ただし、車両重量は軽ければ良いというものでもありません。軽いと風の抵抗を受けやすく、重いと安定感が増します。教習車の重量を基準にして、自分で支えられるものを選ぶのがおすすめです。
足つき
バイクにまたがったときの地面の足つきは、女性のバイク選びで特に重視したいポイントです。
足つきは安全を左右する重要な要素であるため、実際にバイクにまたがって判断してください。シートの高さや幅、ハンドルの位置、サスペンションの沈み具合なども足つきに影響する要素です。
女性をモデルにして、さまざまな車種の足つきをテストしたバイク女子向けのサイト情報も参考にできます。
取り回し
取り回しとは、バイクを手で押して動かすことです。駐車場で移動させるときや、トラブルがあったときなど、取り回しが悪いとちょっとバイクを移動させるだけでも大変です。
取り回しの良しあしは、足つきと違ってスペック情報からは判断できません。試乗できるバイクショップで取り回しを確認してから、購入すると安心です。
バイクは実物を見て決めよう
上記で取り上げた車両重量や足つきの良さ、取り回しなどだけでなく、実物を見たときのフィーリングも重要なポイントです。初めての愛車となるバイク選びなので、納得いくまでじっくり悩みましょう。
また、アフターフォローやメンテナンス、修理を相談しやすいバイクショップを見つける意味でも、実物を見に行く価値があります。お店の雰囲気も同時にチェックしましょう。
初心者バイク女子におすすめのバイク
バイク選びのコツを理解できたところで、初心者バイク女子向けのおすすめバイクを紹介します。
なかには、身長の低さを気にしている方もいるでしょう。バイクの車種名や特徴とともに、シート高を記載しているので参考にしてください。
低身長の女性が乗りやすいバイクはある?
低身長の女性でも、乗りこなせるバイクは存在します。以下は、女性の足つきが良いとされるシート高を身長別にまとめたものです。
例えば150cmの女性であれば、シート高が760mm以下のバイクを選ぶと乗りやすいとされています。後述する250ccのバイクのなかには690mmとかなり低いものもあるので、低身長の女性でも足つきが良いバイクには出会えるでしょう。
ホンダ ハンターカブCT125
配達などに使う一般的なカブとは一線を画す、コンパクトでおしゃれなバイクです。特にバイク女子に人気のカラーが、グローイングレッド。操作性の良さも初心者バイク女子におすすめする理由です。
(シート高:800mm)
ヤマハ NMAX125
125ccのスクーターのなかでもルックスが良く、おしゃれな点がバイク女子に評価されています。走行性能が高く、軽快な走りが実現でき、初心者でも運転しやすい車種といえます。
(シート高:765mm)
ホンダ PCX/PCX160
普段使いに適したスクーターです。アイドリングストップシステムが搭載されているため、燃料消費や排ガス、騒音を抑えられます。発進もスムーズで、安心できる乗り心地です。
おすすめのカラーは、パールジャスミンホワイト。白を基調にワンポイントでブルーがあしらわれ、上品でエレガントな雰囲気が魅力です。
こちらの車種は総排気量が125cc(PCX)と160cc(PCX160)の2種類がラインナップされています。
(シート高:764mm)
カワサキ Z250
カワサキは、フォルムにこだわるバイク女子に特に人気があります。車体も比較的軽量で骨組みもスリム。操作性が良く安定感がある点が、初心者バイク女子向きといえます。
ブラックのなかに映えるグリーンが爽やかで、カワサキらしくかっこいいバイクです。
(シート高:795mm)
ヤマハ YZF-R25
スタイリッシュとかわいさを兼ね備えたバイクです。いかにもツーリング向きに見えますが、操作性が良く、走りの快適性には定評があります。
バイク女子におすすめのカラーが、2021年モデルに採用されたシアンメタリック。爽やかで上品なブルー系のボディに、アクセントとなるレッドカラーがホイールに採用され、華やかなバイクに仕上がっています。
(シート高:780mm)
ホンダ レブル250
アメリカンタイプの、つい写真を撮りたくなるほど画になるバイクです。アメリカンタイプは男性が乗る印象が強いかもしれませんが、実は足つきが良いモデルが多く、バイク女子にもおすすめといえます。
レブル250はシート高が700mmを切るため、低身長のバイク女子も乗りやすいでしょう。見た目の存在感とは異なり車体も軽く、取り回しもしやすいバイクです。
特にブラウンカラーはおしゃれでシンプル。大人バイク女子から人気を集めています。
(シート高:690mm)
乗りたいバイクの足つきが悪い場合

目当てのバイクの足つきが悪いときは、ローダウンを検討してみてはいかがでしょうか。足つきが悪いときに、ローダウンを行なうメリットやデメリットを説明します。
ローダウンとは?
ローダウンとは、シート高を下げるカスタマイズです。足つきを良くしたり、見た目を変えたりするために行なわれます。
リダウンサスペンションへの交換や、専用のローダウンキットを使用して車高を下げることが一般的です。
ローダウンキットの料金は7,000~3万4,000円ほどで、セルフでの作業も可能ですが、細かい調整も必要になるためプロに依頼したほうが無難です。
また、ローダウンを行なうと、地面からシートまでの高さが変わるため、サイドスタンドも交換する必要が出てきます。ショートサイドスタンド本体は、3,000円~1万2,000円ほどです。
依頼した場合は、上記キット・ショートサイドスタンドの料金に加え、工賃として1万~2万円ほどかかります。
ローダウンのメリット
足つきの改善のほか、バイクの乗り降りもしやすくなるでしょう。
リア部分の車高が下がり、フロントにかかる荷重が減ることで、取り回しも容易になります。力に自信がないバイク女子にとっても、取り回しの良さは大きなメリットになるはずです。
ローダウンのデメリット
ローダウンには、キットや工賃などのコストがかかるうえ、ローダウンに使用するパーツが劣化した場合には、部品交換が必要です。つまり、メンテナンスにかかる費用が全体的に増えます。
また、リア部分だけを調整した場合、フロント部分とのバランスが悪くなり、特に高速走行時のハンドリングや安定感が低下する可能性があります。
足つきの悪さを解消するローダウン以外の方法
厚底のライディングブーツを履くと、足つきの悪さを手軽に解消できます。
おすすめのライディングブーツは「ワイルドウィング スワロー厚底」や同ブランドのロングタイプ「ワイルドウィング ファルコン厚底」。これらはつま先約2.5cm、かかと約5cmの厚みがあり、歩きやすさも考慮されていて、ローダウンなしでバイクに乗るのにおすすめの商品です。
また、インソールで調整する方法もあります。インソールは、足裏全体が高くなるタイプのものを使うと、2cm程度足つきを改善できます。
その他、体の柔軟性を高めるのも良い方法です。股関節や太ももの裏部分、ふくらはぎやわき腹を中心に柔軟体操を行なうと、体の可動域が広がり、多少足つきが改善されるでしょう。
まとめ
二輪免許の取得は、バイク女子を目指す最初の一歩です。お近くの教習所のホームページなどで、具体的な費用などを確認しておきましょう。
体力や体格に不安を抱えている人もいるかもしれませんが、女性でも安全に乗れるバイクはあります。また、引き起こしや取り回しなども、慣れてコツをつかめばうまくできるようになります。
バイク選びの際は、車両重量・足つき・取り回しを重視すると自分にフィットしたバイクに出会えるでしょう。ただ、実物を見たときのフィーリングも大事にしてください。
なお、気に入ったバイクの足つきがどうしても悪い場合は、ローダウンを行なう、厚底のライディングブーツを履くなど工夫してみましょう。
本記事は、2023年6月6日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。