ソロキャンプの初心者必見!ソロキャンプの魅力や楽しみ方のスタイルをご紹介
人気芸能人の番組で注目され、またたく間にブームになったソロキャンプ。ソロキャンプ専用のキャンプ場も作られるようになり、「自分もソロキャンプを楽しみたい」と思っている方も多いでしょう。
そこで、この記事ではソロキャンプ初心者のために、ソロキャンプの魅力や楽しみ方のスタイルをご紹介します。併せて、必要な道具やキャンプ場の探し方、始めるまでのステップ、注意点なども解説しますので、ソロキャンプをしてみたい方はぜひ参考にしてください。
ソロキャンプの魅力とは?

それでは最初に、ソロキャンプの魅力とは何なのかを見てみましょう。
ソロキャンプの魅力は「自由」であること
ソロキャンプの魅力は、一言でいえば「自由」であること。設営から撤収までを基本的にすべて一人でやるソロキャンプでは、グループで行く一般のキャンプと異なり、同行メンバーに気を遣う必要がありません。
大自然の中にただ一人。話し相手がいないからこそ、逆にまわりの光景や鳥や虫の鳴き声、風や土・草木の匂いなどを存分に感じながら、ゆったりとした自分だけの時間を過ごせます。
また、複数で行くキャンプでは、スケジュール調整の必要があります。同行メンバーとスケジュールを合わせるため、大事な有給を無理やり使うことも珍しくないでしょう。
しかし、ソロキャンプではスケジュール調整の必要はありません。気分次第で、行きたいときに行きたい場所へ出かけられます。
もちろん、大事な家族や友人・仲間と出かけるキャンプも、みんなでわいわい料理を食べたり、焚き火を前に語り合ったり、グループならではの楽しみがあります。しかし、一人だけのゆったりとした時間を好きなときに味わえるのは、ソロキャンプしかありません。
キャンプのスタイルや場所も自由
キャンプのスタイルには、後述する車中泊やキャンプツーリング、野営などさまざまなものがあります。また、キャンプの場所も、選択肢は多くあります。それらキャンプのスタイルや場所についても、自分の思うとおりに決められるのも、ソロキャンプの魅力です。
道具をたくさん持ち込んでのキャンプも、最低限の道具だけを駆使するキャンプも、気分次第で自由自在。キャンプの場所は、河川敷など一般の人があまり行かないような場所を選ぶこともできるでしょう。
キャンプ中の行動も自由
ソロキャンプでは、設営を終えればあとは自由な時間です。誰に気兼ねすることなく、したいとおりのことができます。
たとえば料理は、自分が食べたいものを作れます。家族や仲間に気を遣う必要はありません。自分が好きな食材だけを使って料理するのもよいでしょう。特に料理をしたくなければ、カップラーメンを食べるのでも何も問題ありません。
また、ソロキャンプでは「焚き火の時間が格別」といわれます。焚き火を一人占めできるからです。のんびりと焚き火を眺めながら、自然の音に耳を澄ませたり、好きな音楽をかけたりするのもよいでしょう。お酒が好きなら、焚き火を眺めながらの一人酒は心地よく酔えるはずです。
グループでのソロキャンプも可能
ソロキャンプの魅力として、グループでのソロキャンプができることも挙げられます。「ずっと一人きりだと寂しくなってしまわないか」と不安な人は、食事の際やティーブレークのときにソロキャンパー同士で交流するのもおすすめです。
Facebookに多くのソロキャンプグループがありますので、覗いてみてもよいでしょう。常に誰かといっしょのグループキャンプとは異なり、一人の空間を保ちつつ、気が向いたときだけグループの人と交流できます。
また、ソロキャンパーが多いキャンプ場を選べば、他のソロキャンパーとの交流が自然に生まれることもあります。たまたま行ったキャンプ場で趣味仲間がゲットできた、というようなこともあるかもしれません。
ソロキャンプのスタイル
ソロキャンプには、大きく分けてオートキャンプ・キャンプツーリング・バックパックの3つに分けられます。それぞれがどのようなものかを見てみましょう。
オートキャンプ
オートキャンプは、キャンプ用品を車に積み込んで、キャンプ場へ行くスタイルです。車ですので、大きいものや重たいものなども含めた、自由度の高い道具選びが可能となります。オートキャンプ場など車の乗り入れができるキャンプ場なら、荷物の出し入れもラクチンです。
オートキャンプでは、テントを設営しても良いですが、車中泊もよいでしょう。ワンボックスの車なら、フロントとリアの座席を倒してフルフラットにし、その上にマットを敷けば、軽自動車でも一人分の寝るスペースを十分確保できます。
テントは張らずにタープだけを設営し、料理や焚き火までを外で楽しんで、消灯したら車内で寝ます。慣れないと大変なテントの設営が必要なく、車内で寝るのはテントで寝るより快適なので、初心者にはおすすめのソロキャンプスタイルだといえます。
キャンプツーリング
キャンプツーリングは、車ではなくバイクを移動手段とするソロキャンプのスタイルです。

出典:https://www.goobike.com/motocle/detail/942083
バイクも車ほどではありませんが、かなりの荷物を積み込めます。移動中から自然を感じられるうえ、車よりキャンプ場の利用料金が安いのがメリットといえるでしょう。
荷物をバイクに積む際には、重心を安定させるため、バイク本体から離れたリアボックスには軽いものだけ収納します。サイドバッグも装着し、テントや椅子などはここに収納するのがよいでしょう。
テーブルやコンロ・焚き火台などの重いものはシートバッグに収納し、リアシートに載せるのがおすすめです。重量のあるシートバッグは、ずれたり外れたりしやすいため、ベルトでしっかりと固定しなければなりません。

出典:https://www.goobike.com/motocle/detail/927575
バックパック
ソロキャンプは車やバイクではなく、バックパックに荷物を積み込んで行くこともできます。電車での移動なので渋滞に巻き込まれる心配もなく、お酒も好きなタイミングで飲めます。バックパックでのキャンプは荷物を軽量にして最低限の道具で楽しむことが多いため、コスパが良く、グループキャンプに慣れた人であれば始めやすいスタイルであるといえるでしょう。キャンプ初心者にはおすすめできませんが、費用を抑えたい場合は検討してみてもよいかもしれません。
キャンプの場所はキャンプ場でも良いですが、バックパックで行くのなら野営もできます。「野営」とは、本来は「Camp(キャンプ)」の日本語訳ですが、一般には管理されたキャンプ場以外で行なう、ワイルドなキャンプスタイルを意味します。管理もされず設備もないため、サバイバル感を楽しめること、および他のキャンパーがいないため騒音がなく静かなのがメリットです。
野営ができる場所として、河川敷や河原、公園、海辺、道の駅などの共有地が挙げられます。ただし、焚き火やキャンプ行為が禁止されていることもあるため、土地の管理者への事前確認が必要です。
ソロキャンプに必要な道具リスト
ソロキャンプに必要な道具のリストを以下にご紹介します。
テント | ソロキャンプでまず必要なもの。ただし、車中泊をするなら必要ない。1~2人用向きの登山用、またはツーリング用がおすすめ。 |
---|---|
マット | 寝袋の下に敷く。「ウレタン」「エアー」「インフレータブル」の3種類から、テントの大きさや収納時のサイズなどを考慮して選ぶ。 |
寝袋 | 長方形の「封筒型」と体の線に合わせた形の「マミー型」のうち、マミー型がコンパクト。「快適温度」を実際のキャンプでの予想気温に合わせて選ぶ。 |
テーブル | 持ち運びのしやすいローテーブルがおすすめ。 |
椅子 | コンパクトに収納できる軽量チェアが良いですが、ソロキャンプでは椅子に座っている時間が一番長くなるため、ストレスのないものを選ぶと良いでしょう。 |
焚き火台 | 軽量で扱いやすいものを選ぶ。ほかに炭や薪、トング、着火剤、グローブなども必要。 |
野外用調理器具 | 基本のラインナップはクッカー、ナイフ、まな板、おたま、フライ返しなど。どのような料理をしたいかによって選ぶ。 |
ガスバーナー | 軽量なシングルバーナーがおすすめ。 |
LEDランタン | 扱いやすく火災などの危険もないため初心者にはおすすめ。明るすぎると目が疲れることもあるため、ソロキャンプなら200~300ルーメンが適当。 |
必要な道具については、以下の記事でも詳しく解説しています。
関連記事: ソロキャンプ初心者がまずそろえたい必須アイテム11選!
キャンプ場の探し方
ソロキャンプができるキャンプ場は多くあります。キャンプ場の探し方は、最初に「区画サイト」と「フリーサイト」のどちらにするかを決めます。
区画サイトとは、キャンプ場内に区画があり、区画ごとに敷地範囲やテントを張る位置が決まっているキャンプ場です。区画があるため、区画内に他のキャンパーが入ってくることはなく、プライバシーが守られやすいといえるでしょう。その反面、利用料金はやや高くなる傾向があります。
フリーサイトとは、キャンプ場内に区画がなく、テントをどこに張っても良いキャンプ場を意味します。区画がないため、他のキャンパーが少ないときには、使える敷地範囲が広くなるのがメリットです。また、区画サイトに比べれば、利用料金も安くなる傾向があります。その反面、利用者が多いときには他のテントとの距離がどうしても近くなります。
区画サイトとフリーサイトのどちらにするかを決めたら、次に予約の必要性で絞り込みます。予約は、要予約・当日予約・予約なしの3種類があります。
事前に計画を立てたいなら、事前予約が可能な要予約のキャンプ場を選ぶのがよいでしょう。気が向いたその日にキャンプへ行くのなら、当日予約か予約なしのどちらかになります。
予約の必要性で絞り込んだら、あとは利用料金で比較してキャンプ場を決定します。
キャンプ場の探し方については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:ソロキャンプはどこでやる?場所探しのポイントや注意点、おすすめのキャンプ場
ソロキャンプを始めるまでのステップ
実際にソロキャンプを始めるまでの3つのステップをご紹介します。
必要な道具をそろえる
ソロキャンプを始めるにあたっては、まず必要な道具をそろえましょう。道具はキャンプ専用のものをそろえるのが理想ですが、それだとハードルが高いと感じる人もいるでしょう。その場合には、まずは道具がレンタルできるキャンプ場を利用してみるのもおすすめです。
道具一式のレンタルに加え、食材の予約もでき、完全に手ぶらで行けるキャンプ場もあります。キャンプ場によっては、初心者には難しい設営と撤収を手伝ってくれるところもあります。
キャンプ場や野営場所の予約や許可取り
必要な道具をそろえたら、次にキャンプ場を予約します。キャンプ場の予約は、電話やホームページで直接予約する方法、予約サイトを利用する方法の2つがあります。人気の施設はなかなか予約が取れないこともあります。予約の受付開始日を確認し、早めに予約を入れるようにしましょう。
野営をする場合には、予約は必要ありませんが、許可取りが必要です。野営場所を管理している役所や自治体に確認を入れましょう。
車やバイクでの移動ルートの計画
車やバイクで行く場合には、移動ルートを計画しましょう。移動ルートの計画にあたっては、キャンプ場に着くまでの途中で面白そうなスポットへ休憩も兼ねて立ち寄るようにしても良いかもしれません。
単調な旅になるのを避けるため、高速道路ではなく、あえて一般道を通ってみるのもよいでしょう。行きと帰りで移動ルートを変えてみるのもおすすめです。
ソロキャンプで注意したいこと
ソロキャンプで、特に初心者が注意したいことは以下のとおりです。
慣れるまでは設備の整ったキャンプ場が安心
ソロキャンプに慣れるまでは、炊事場やお風呂、電源などの設備が整っている、あるいは管理人が常駐しているキャンプ場が安心です。そのようなキャンプ場では、必要な道具を忘れてしまっても、レンタルや購入が可能です。また、アクシデントが起こった際にも、管理人を頼りにできるでしょう。
ゴミや焚き火などのルール事項を遵守
キャンプ場には、ゴミや焚き火などのルール事項が決まっています。ルールは、キャンプ場へ到着したらまず確認し、しっかりと遵守しましょう。また、ルールにはなっていなくても、
などのキャンプ場でのマナーは守ることが大切です。
野営はできる場所・できない場所がある
野営はできる場所とできない場所があります。国や自治体が管理する共有地や河川敷などは原則として野営ができ、私営地では野営できません。
ただし、共有地や河川敷でも、国の法律や自治体の条例で規制されている場合には野営はできません。また、私有地でも、所有者から許可が得られれば野営できます。
いずれにせよ野営地は、野営できるかどうかを事前に確認し、許可を得ることが必要です。
まとめ
ソロキャンプの魅力はやはり、キャンプのスタイルやキャンプ中の行動が「自由」なことだといえるでしょう。ソロキャンプのスタイルは、オートキャンプ・キャンプツーリング・バックパックの3つがあります。
ソロキャンプを始めるにあたっては、まず必要な道具をそろえ、次にキャンプ場を決めて予約をします。キャンプ場でのマナーを守りながら、ソロキャンプの魅力を心ゆくまで味わいましょう。
本記事は、2022年9月29日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。