親戚の看護師の子が結婚しましたの投稿検索結果合計:1枚
「親戚の看護師の子が結婚しました」の投稿は1枚あります。
R100GS、俺RIDE、東○海平、海刊オートバイ、私RIDE などのタグがよくつけられています。投稿されたツーリングスポット情報・カスタム事例など親戚の看護師の子が結婚しましたに関する投稿をチェックして参考にしよう!
親戚の看護師の子が結婚しましたの投稿写真
親戚の看護師の子が結婚しましたの投稿一覧
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2020年04月05日
52グー!
「行くよ、ジュリー♪」
私はフリスビーを持つ手に力を込める!
「それ~!」
空高くフリスビーを投げる。
フリスビーめがけ、愛犬のボーダーコリーのジュリーが弾丸のように走っていく。
見事にキャッチ。
「よしよ~し」
褒めて褒めてと帰ってきたジュリーの頭を撫でる。
じゃもう1回、私は再び空へとフリスビーを放り投げる。
「サトミ君から連絡来てたよ」
ドッグランから帰ってきてシャワーから上がると、夫がソファに寝そべりながら報告してきた。
「ふーん。何て言ってた?」
冷蔵庫のお茶を飲みながら尋ねる。
「ザイゼン先生とアズマ先生しんどいって」
「ハハハ!」
思わず吹き出した。そんな私の足にすり寄るジュリーを撫でる。
「あの2人と仕事とか胃にポリープが出来るわ」
「間違いない。で、来週末はよろしくって」
L字のソファに座りながら2人でジュリーに構う。
「分かった。後で連絡しとく」
「存分に楽しんどいでぅぅぅ!」
夫がジュリーに顔をベロベロ舐められる。
思わず、また吹き出した。
「アサクラ先輩ー」
後輩が私の名を呼ぶ。
「ここが○○で、分からないんですけどどうすれば良いですか?」
「ああ、ここはね。カテーテルをーーで後は内科の先生に指示を仰いで」
「ありがとうございます!」
後輩がカルテを纏めて去っていく。
「忙しそうだな」
サトミ君が声をかけてくる。
「ううん。こんなもんだよ、何か頼み事?」
仕事をこなしながら喋る。
「んや。日曜はよろしくって言いに来ただけ」
じゃあの。っとサトミ君が仕事に戻っていく。
「頑張ってね。2人に負けちゃイカンよ」
彼に檄を飛ばす。
サトミ君はガックリとうなだれて、軽く手のひらを上げた。
「じゃ。一旦休憩でーす」
先頭を走る店長が道の脇にバイクを停めて声を上げる。
続々と走るバイクとライダーが停まっていく。
「ーーふぅ」
私も一息をついて、愛車のR100GSを停める。
今日は待ちに待った近所のショップ開催林道ツーリング。
緩やかなフラットダートをのんびりと走るツーリングに私は参加していた。
しかし思いの外しんどく、すっかり汗だくになっていた。
ゴーグルとヘルメットをミラーに引っかけ、ポカリを体に流し込む。
「お疲れ」
サトミ君が涼しい顔で話しかけてくる。
彼の愛車はKTM1190アドベンチャー、ヘビー級オフロードを振り回してこの様子。
「元気だね~」
すごいなぁと思った。
「食べる?」
サトミ君が溶けかけの塩飴を差し出してくる
「うん。いらない」
「ハハハ!だよね!」
ベンチに座り体力を回復させる。
汚れた皆の愛車、談笑するメンバーの様子を眺める。
「どうも、こんにちは~」
私と同じ女性に話しかけられる。
「こんにちは」
とりあえず会釈。
「とても綺麗に乗られてますね~」
彼女が私のGSをキラキラした目で眺める。
「えへ。どうも」
愛車を褒められてにやけてしまう。
「BMWが好きなんですか?」
「うん、そうなんです。仕事柄、ドイツが好きになりまして……」
「あなたの愛車は?」
私は彼女に尋ねる。
「……あそこのです」
彼女が恥ずかしそうに列に並ぶバイクを指差す。
「ーーウソでしょ!」
私は思わず目を疑った。
彼女の愛車は、GAS GASの真っ青なパンペーラ250だった。
「渋いね~!」
「どうも♪」
しばしオフロードトークに花を咲かせる。
「オフロード走ってると違う自分に出会えて楽しいんですよ」
「分かる分かる!」
「お、なになに? えらく盛り上がってるじゃない」
サトミ君が出歯亀してくる。
「お、来たな太鼓持ち」
「ちょ!その呼び名やめて」
「フフフ♪」
「では皆さん!そろそろ出発しまーす!」
店長が号令をかける。
ぞろぞろと準備を始める。
「ではまた」
「はいッ」
「俺も俺も」
林道へと入っていく。
オフロード走ってると違う自分に出会えて楽しいんですよ
彼女の言葉を心の中で反響させる。
「良し!」
ヘルメットとゴーグルをしっかりと装着。
GSもといツーリングメンバーの愛車たちが、ドコドコと雄叫びを上げる。
土と落ち葉を巻き上げて。
木漏れ日と森林の香りを全身に感じて。
「心のオフロード入りまーす」
知らない私に会いに行こう。
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