
マリン後輩
写真撮るの下手ぴっぴ _(:3」∠)_
Rainy Wet Missile Tourer ZZR400限界難民
時代遅れのバイクブログやってます
「 #マリン後輩の最速日記 」 見てね( ◜‿◝ )♡
ZX-12R 07/01 90000オ・フィ換 次93000フィ
Z125プロ 06/01 28500オ換 次30500オ・フィ
KATANA 07/05 67200オ換 次70200オ・フィ







連絡を受けたのは仕事終わりに、コンビニに寄った時であった。
聞けば親友が結婚するという。
「マジか! 行くわ!」
二つ返事に答え、言われたファミレスに向かう。
「そうかぁ~タツロウも結婚かぁ~」
1人しみじみと呟きながら走る……
オレとタツロウは幼稚園から高校まで共に育った幼馴染みだった。暇な時は2人で遊び、互いの家に入り浸って、で同じようにバイクに興味を持ち免許を取った。2人とも我先にとバイクを買った。タツロウはカワサキ、俺はヤマハ。ヤマハに惚れた。デザインとかスペックとか色々有ったけど、何て言うか主人公感みたいなのを感じたんだ!
思い出す風景、、、
「ドラ!◯ソォ!!!」
タツロウがニンジャ250SLをフル加速させる!
俺はメットの中、軽く上唇を舐める。
「ドッセエェェェェイッ!」
俺もハンドルにしがみつき、YZF-R25をフル加速させた!
ウゥ~ッ!
その直後、後方よりサイレン、そして紅い点滅が俺達を追ってきた──
眼下の愛車、YZF-R25を一瞥。
バカやってたなぁ~。
しかしソレも就職を機に段々と疎遠に、気付けば何年も連絡を取っていなかった。
……まぁ、でも。
「ドッセェェェェイッ!」
俺はバイパスを、フルスロットルで駆けていく。
タツロウ待ってろよ~!!!
日付も変わろうかという時間にファミレスに到着する。
店に入り、店内を見回す。
「お~い!」タツロウがこちらに手を振る。
「お~う。久しぶりじゃん、生きてたか?」
「お前こそ、、あら?」
向かい側に座ろうとして気付く。
「ヘヘ! 紹介するわ、嫁のランコ!」
「どうも」
タツロウに肩を抱かれながら、ランコさんが小さく一礼する。
「ぼぇ~!? めっちゃ別嬪さんじゃんか! どこで拐ってきたんや?」
「あぁ、それはな。詳しくは言えんが……ってなんでや!?」
そんな俺とタツロウの会話に、ランコさんがクスクスと笑う。
久しぶりに会う親友とのお喋りに花が咲く。
あったあった!そうなんか? そうかそうか!
なんて中身も無いような話が楽しくて楽しくてしょうがない。
時間も忘れて語り合う。
そんな感じで、話に一区切りが付いたところで。ふと……
「そういえば今、タツロウ仕事で出世とかしたの?」
タツロウに尋ねてみる
「俺? 今、係長だぜ!毎日部下や上司に取引先に~もうクタクタだぜ」
「そこで知り合ったんだよね」
ランコさんがタツロウを見る。
「「ねぇ~」」2人が笑う。
「……ハハハ」
一抹の、こう……ザワザワとした感じが俺を襲う。
「お前は?」
タツロウが手元のハンバーグを食べながら尋ねる。
「俺はレストランで働いてるよ」
コーヒーをすすりながら、答える。
「へぇ~どこどこ?」
「◯◯◯」
「えっ! 最近、雑誌で取り上げられたイタリアンじゃないですか! 私行きました!」
ランコさんが目を輝かせながら、スマホをいじり、俺に写真を見せる。
名物にしているマロンとレモンが入ったドリアが写っていた。
「ご利用ありがとうございました。またの来店お待ちして降ります」
営業スマイルでお返しする。
3人で爆笑した。
夜もさらに更けて
「じゃあ今度、、、ん?」
タツロウがふと窓の外を見る。
「あれ? あの赤いバイクってお前のヤツか?」
「ああ、そうだぜ。」
「まだ乗ってたんやなぁ」
「勿論! ってか、タツロウ。お前はこれからハーレーとか乗るんか?クルーザーとかの方がタンデムが──」
「あぁ、ゴメン。俺バイク辞めたんよ」
タツロウが半分笑いながら喋る。
──あぁ、そうか。
「あぁ、別にバイクがどうこうじゃないぜ? ただ~……その、いつまでの遊んでちゃ……ね?」
タツロウがバツが悪そうに目を伏せる。視線の先にはランコさんの左手の……
「やっぱもしも時が怖いんです」
ランコさんがタツロウの手をギュッと握る。
「……だよなぁ。そうだよ、何だよ、俺に気を使うなよ」
俺はおどけてみせる。
「当たり前だよ。いやぁ、こっちとしては羨ましいわ!こっちは万年、物言わぬ鉄の塊が恋人なんだぜ? そんな同情なんかせんでぇ~」
「ハハハ! そう?」
「そうだよ。いやぁ、ホント。タツロウにはガキの頃も、そして今も先を越されるなぁ~」
俺は窓の外の白んできた空を見て、時間を確認する。
「あぁ! ゴメン。俺そろそろ行くわ」
財布から万札を出し、2人に差し出す。
2人がアワアワしながら断る。
「結婚祝い! 寂しい独り身に良い格好させてくれよ」
顔が引きつったようなウィンクをする。
タツロウとランコさんが何とか受け取ってくれた。
「じゃ、また。ちゃんと結婚式呼んでくれよ」
店の外へと出ていく。
ランコさんがペコペコと頭を下げる。
R25に跨がりメットを被り、店に振り返る。
店内からタツロウとランコさんが手を振ってくれていた。
軽く会釈、小さく手を上げる。
アクセルフルスロットルで走っていく!
「ああああああ」
明日が休みで良かった!
アクセルフルスロットルで走っていく!!!
「アアアアアアアアアア」
出来るだけ遠くに! 遠くに遠くに走っていく!!!
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
メットの中で叫ぶ! ありったけの声を上げて胸の中のザワザワしたモノを吹き飛ばす!
「くそぅ! 何だよ!めっちゃ雨入ってくんだけど!」
「めっちゃシールド曇るッ! 前がよく見えねぇ!!!」
走る。走って走って走って走って!
「あっ」ガシャンッ!
視界が90°傾く。信号待ちで俺はぶっ倒れた。
跳んできた周りの車のドライバーや歩行者に支えられながら、近くのバス停に避難。
左側に倒れたR25を引き起こす。
「はい。大丈夫です」頼む
「問題ないです」お願いだから
「心配おかけしました」俺に優しくしないでくれ
いっぱいいっぱいの体で何とか走っていく。
たどり着いたのは海辺だった。
思い返せば昨日から寝てない、ここはどこだ? 俺は何をしてるんだ?ボーっとする頭で、海を眺める。
ヴォヴォヴォヴォヴォ!
独特なパルス音を響かせバイクが、俺のR25の近くに停まる。
現行のYZF-R1だった。
ライダーがAGVのメットを脱ぎ、一息。革ツナギの格好で海辺のベンチに腰かける。
「あの、R1カッコいいですね」
精一杯にこやかに話しかける
「あぁども」
ライダーが俺を一瞥、そして拒絶するようにスマホをイジりだす。
あ、もう無理。
俺の目からドバドバと涙が出てくる。
「──ッは? ええッ!? わ、ちょっ! おま、え、泣くなよ~」
ライダーがスマホを放り投げて俺に駆け寄ってきてくれた。
人目も憚らず、嗚咽を漏らし泣く。
「ああ!もう! はいはい」
ライダーが泣きじゃくる俺をベンチに座らせる。
「ワカル! ワカルよ~ うんうん! そうだな」
えずく俺の背中をライダーがポンポンと撫でる。
情けなくて、、、悔しくて、、、悲しくて。
もうオンオンとガキのように泣きじゃくった。
「失礼しました」
散々泣き腫らした後、どこかスッキリした気持ちでライダーさんに深く頭を下げる。
「ああ、もう良いわ」
ライダーさんがタバコを吸いながら、疲れた目で俺を見る。
「まぁ、アレだな。アンタはその友達の結婚に際して、ちょっと色々思ったんだな」
「そう、、、なりますね」
ズビズビと鼻を噛みながら喋る。
そこからお互い喋らず、無言で2人で海を眺める。
──どれぐらいそうしただろうか?
「自分はどうすれば良いんですかね?」
俺はライダーさんに尋ねる
「知らん、分からんね」当然の答え。
「……でも」 ……でも?
「自分の気持ちに素直になれば良いんじゃない? 好きだから乗る、飽きたから降りる、そんなものまで他人に左右されるとかバカじゃねぇの?」
「………」
「バイク好きなんだろ?」
頷く。
「自分の人生の主人公は手前でしょ? やりたいようにすれば? 知らんけど」
「…………」
俺は無言で海を眺める。
ライダーさんが一息に一気にタバコを吹かす。
「悪ぃ、何か俺がしんどくなってきた。そろそろ行くわ」
言うが先か、そそくさとメットを被る。
「無責任な言葉かもしれんが、何とかなるって。ガンバんな」
ライダーさんが軽く俺に手を上げ去っていく。
クロスプレーンの音が木霊し遠ざかっていく。
「ンあぁ~っ!」
ベンチに寝っ転がり、縮み上がった体を伸ばす!
腫れた目で空を見上げる。そして。
「ッしゃあ!」
勢い良く飛び起きる!
「帰りますかな」まずは~
「お前の修理だな」
左側に思いっきりガリ傷の入ったR25を優しく俺は撫でた。
朝の遅刻前のアラームが鳴り響く。
壁に掛けていた服に身を包む。
っとヤバいヤバい。
急いで支度。
アパートの階段を下りて──
そして。
「よっこらせ!」
カバーをめくり、愛車の。
「おはよう」YZF-R1Mに挨拶。
R1Mに火を入れる!
ヴォヴォヴォヴォッ!
野太いファンファーレを鳴らす!
そして。
「どっせい!」
もう1つのカバーをめくって。
「行ってくるな」YZF-R25にも挨拶。
その素敵なフェイスを撫でる。
ん~やはり、2台持ちってのは無理が有ったか、、、なんて。
「まあ、何とかなるっしょ!」
ふと、いつぞやに聞いたヤマハのバイクの誇りを思い出す。
ヤマハ車ってのはコーナーの先なんだ。
ストレートで負けてても、コーナーで追い付いて、そしてコーナー先で先頭に立つ。
皆があたふたしてる中をぶち抜くんだ。まさに俺じゃないか!
なんたって俺は。
「主人公なんだからな」
愛車と共に俺は今日も走っていく。
#YZF-R25 #YZF-R1M #俺RIDE #海刊オートバイ
関連する投稿
-
YZF-R25
06月05日
187グー!
【久しぶりの投稿です。】
皆様、超久しぶりに投稿させていただきます。
かっぱです。
去年から始まった会社のプロジェクトに
理不尽にも責任者としてかまされて
休み・連休返上で対応を余儀なくされる社畜の日々。
:(;゙゚'ω゚'): おおお・・・ヘルプ・ミー
そんなこんなで未来の希望もなく
愛するバイク達にも通勤以外で跨ることができず、
会社の後輩に
( ̄▽ ̄)「バイクって楽しいですか?」
ていう、これまでの人生で100回くらい答えてきた
定番質問に対しても
( ;´Д`)「今の俺の日々に
楽しいものなんて何もないさ」
としか言えない状態に・・・
しかし!
そのプロジェクトもなんだかんだありながらも
無事終わりを迎えようとしている!
(もう少しかかるけど・・・)
ってことで、ここから心入れ替えて
またモトクル頑張らせていただきます。
今朝は天気がとっても良かったので
通勤途中の24Hrスーパーの駐車場で
撮影しました。
R25もだいぶ年季が入ってきましたが
快調そのものです。
これからもよろしくお願いします。
#YAMAHA
#ヤマハ
#yzfr25
#YZF-R25
#久しぶり
#通勤
-
05月11日
100グー!
プチ滋賀 ツーリング
早めに上がった雨だったので ちょこっと用事を済ませて 滋賀でプチツーリング(´˘`*)
信楽で待ち合わせて オススメのキンキンに冷えた冷たい「おろしそば」を頂いたあと、素敵な藤の花を見て 840円で浸れる海、川(水辺)のセカイを堪能し、先日教えてもらったスポットで2台並べて写真撮影❣️
そんなことして遊んでたら、雨、降ってくるかも???と慌てて帰路へ。
すこーしだけ一緒に走って じゃ、この信号で バイバーイ( ・ω・)/と真逆の方向へ。
お互いが会うまでがプチツーリングとなりそうなところに住んでても こんな風に時間を合わせて走ってもらえるのは ホンマにありがたいこと。
これからもよろしくお願いしますっ ̫ ‹ ෆ
#REBEL250
#YZF-R25
#琵琶湖博物館
#おろしそば
-
FJ1200
05月06日
42グー!
昨日は山口までツーリングに行ってきました!
集合場所に30分前に来てしまいお暇な時間になってしまいました😅そこから続々と集まってきていよいと出発です!
前から言ってみたいと思ってた鳥居がいっぱいあるところに行きましたが渋滞が凄い凄い💦
人気スポットとGWなのもあって目茶苦茶混んでました💦その後に千畳敷行ってその後にご飯求めてセンザキッチンへ。ここも相変わらず人が多いこと😅
その後にデザート求めて秋吉台へ!
初めて行った #麦cafe さんで プリンを食べて帰りは高速でかっ飛ばして帰りました。
久し振りのツーリングで楽しかった
今日は昨日帰ってから何も食べずに就寝したので朝から天盛りうどんに食べに行ってきました!
これで760円だからコスパ最強です☺
#YAMAHA #Kawasaki #zx-14r #FJ1200 #FZ-1 #YZF-R1M #山口県 #鳥居 #元乃隅神社 #千畳敷 #センザキッチン #麦cafe #天盛りうどん -
02月25日
107グー!
「1泊2日のフォトツーリング」
2025年2月23.24日に 伊勢志摩へ行ってきました✨
夏に一度行って、夕方にもぜひ行ってみたかった 「びん玉ロード」が私の中のメインイベントでしたが 他にも美味しいものをたくさん食べたり 素敵なものに出会えたり、と大満足の2日間でした💮
楽しすぎる時間を ありがとうございました(*´`)♡
#REBEL250
#YZF-R25
#太陽はいつもドラマティック
#おいしいものもたくさん
#まさかの富士山
#DREAMS COME TRUE ‘68
-
XVS1300CA
02月23日
28グー!
#カワサキ #kawasaki #ninja1000sx
#ヤマハ
#yamaha #yzf-r25 #xvs400
#xvs1300ca
#モトクルベストショット -
02月22日
30グー!
2月15日
いちご狩りツーリング🍓
#いちご狩り
#金井神社
#めがね橋
#ねじり橋
#カワサキ #kawasaki #ninja1000sx
#ヤマハ
#yamaha #yzf-r25 #xvs400
#xvs1300ca
#モトクルベストショット