バイクのタイムトライアル競技、ジムカーナの魅力や走行テクニック
数あるモータースポーツの中でも、ジムカーナは比較的自由度が高く、誰でも参加出来る競技の一つです。今回は、ジムカーナの概要や歴史、ルールについて解説します。自身のライディングテクニックを公道以外で活かしたいという方、必見です。
誰でも参加出来るジムカーナ
ジムカーナとは、大型のサーキットで行われる他のモータースポーツとは異なり、教習所や小型サーキットのようなスペースで開催されるタイムアタック競技です。ライダーが走行するコースは大会ごとに異なり、コースはパイロン(コーン)等の障害物が設置されています。
ライダーは大会当日までコース内容を知らされないため、大会当日は発表されたコースをいかに素早く完走するかを考えなくてはいけません。競技への参加には専用車両や特別なスキル、ライセンスを一切問われないため、初心者から玄人まで多くの方が自由に参加出来る点が魅力です。
また、コース内容を事前に把握出来ない点では、ライダー自身のライディングテクニックが成績を大きく左右すると言えるので、それまでのレース歴を問わず、センスが光る競技と言えます。

ジムカーナの歴史
ジムカーナはモータースポーツでは珍しい、日本生まれの競技です。現在開催されているジムカーナの起源を辿ると、1970年代に東京都で発展してきた競技であることがわかります。
当時は、バイクメーカーカワサキの販売店が現在のジムカーナに近いスタイルで競技を始め、メーカー内で人気を博したこの競技はカワサキ本社を舞台に全国大会が開催されました。そのころから1993年に至るまでこの競技は続けられ、カワサキからはそれまでの間に機敏性に特化した多くの名車が販売されてきました。
カワサキが競技の開催を終了すると同時に登場したのが、現在も大規模なジムカーナの大会を開催する「JAGE(二輪ジムカーナ主催者団体協議会)」です。その後、参加者が絶えないジムカーナは現在に至るまで全国各地で大会が開催され、2011年には「ジャパニーズスタイルのジムカーナ」という肩書きを持ってワルシャワ(ポーランド)で開催されています。
ジムカーナのルールともう一つの魅力
ジムカーナでは特別なルールや厳しい規定はありません。競技は1人のライダーが決められたコースを走り、完走した際の時間を競うというシンプルなルールで構成されています。しかし、大会当日の朝にならなければコースを確認出来ないことから、各ライダーには当日「慣熟歩行(コースを歩いて把握すること)」の時間が与えられます。
入賞は走行タイムが最も早かったライダーが獲得出来ますが、コースを間違えれば失格となる場合もあるので当日の「慣熟歩行」が勝利の決め手です。このように、コースの構成を把握して入賞を目指すのはジムカーナの醍醐味と言えますが、ジムカーナに参加することで得られるもう一つの魅力が「ライディングスキルの上達」です。
走行の基本となる「直進・曲がり・停止」をコースに沿って素早く行う必要があるジムカーナは、バイク走行で大切なギアチェンジやブレーキングを練習するのにも最適な競技なのです。
ジムカーナ初心者のためのバイク操作のコツ・練習方法
ジムカーナは初心者に限らず基礎練習がとても大事で、それがそのままレースタイムに反映されます。そこでまず、バイクを操作するときのコツについて見ていきましょう。
ハンドルの握り方
ジムカーナを行うとき、以下のフォームが基本姿勢になります。
ハンドルを握るときにわきを締めたり、まっすぐグリップを持ったりしてしまうとバイクの操作性が悪くなってしまいます。
目線
ジムカーナはUターンや旋回をすることが多い競技です。旋回やUターン時は進行方向に目線を向けます。Uターンをするときの体勢や視線については、以下のポイントを確認しましょう。
Uターン時の視線と体勢確認
タンデムシートやシートカウルに触れた状態が、進行方向である後方を確認できている体勢です。
リアブレーキを積極的に使う
バイクの回転数を上げ、半クラッチの状態でリアブレーキを使い引きずることにより、安定性を向上させることができます。
操作のコツを覚えたら、次は、以下の方法で練習を行いバイクの操作方法を覚えましょう。
左右フルロックターンの8の字走行
8の字走行には、ジムカーナに必要なターンやブレーキ、加速のスキルを向上させる要素が含まれています。そのため、まずはハンドルを左右にフルロックした状態でターンをする練習を行ってみましょう。
パイロンを使った練習
8の字練習だけでは飽きてしまうので、定期的にパイロンを使った練習を取り入れるのも良いでしょう。練習する場所は、パイロンを設置できる河川敷などの広い場所が必要です。練習は、一定間隔でパイロンを配置し、以下の方法で繰り返し走ります。
慣れてくれば自分で簡単なコースを決めてタイムを計ってみるのも良いでしょう。
ジムカーナに向いているバイクの特徴と人気の車種
ジムカーナに向いているバイクの特徴は以下の通りです。
アップハンドルはセパレートハンドルに比べると、取り回しがしやすくなります。また、ジムカーナは転倒しやすい競技なので、エンジンに傷がつかないようにエンジンガードを付けておくのがおすすめです。ジムカーナ初心者は、まずこれら2つのカスタムをしてから、参戦してみましょう。また、ジムカーナはどのような車種でも参加可能ですが、そのなかでもライダーに選ばれる人気車種をご紹介します。
ジムカーナ用のバイクを購入する場合は、試乗などをして自分が乗りやすい車種を選ぶようにしましょう。
まとめ
自身のライディングスキルを発揮する場としてジムカーナに参加するのはもちろん、練習や日々の復習を兼ねて参加するのもジムカーナの楽しみ方の一つです。ジムカーナの魅力に惹かれた方は、この機会に競技への参加を検討してみてはいかがでしょうか。
本記事は、2017年11月30日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。