バイクの足つきを改善したい!おすすめの方法2選!
バイクを乗りこなすうえで重要な要素の一つに足つきがあります。足つきの悪いバイクは停車時のバランスを保つことが難しく、立ちごけの原因にもつながります。
大事なバイクを傷つけることなく安心して乗りたいところですが、足つきの良さはボディタイプに左右されやすく、身長によっては憧れのバイクを諦めてしまう方も少なからずいるでしょう。
そこで今回は、バイクの足つきを改善する方法をご紹介します。バイクの足つきに悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてください。
バイクの足つきを改善するおすすめの方法!
バイクの足つきを改善する方法はいくつかありますが、今回はそのなかから2つをご紹介します。
バイク用の厚底ブーツを履く
最も手軽で安価に足つきを改善し、安定感を向上させられる方法が「バイク用の厚底(ヒール付き)ブーツを履く」ことです。高さを出すインソールでも同じ効果が得られます。
足つきの悪さの原因は、ストレートにいってしまえば足の長さが足りないことにあります。バイクに手を加えずに足つきを改善するならば、足を長くしてしまえば良いのです。
厚底ブーツによる足つきの改善方法なら、バイクに手を加えずに済むので、コストだけでなく乗り心地への影響も最小限で済みます。小柄な女性に特におすすめの方法です。
バイク用のライディングブーツは、ギア操作で痛みやすい甲の部分も補強されており、耐久性と安全性に優れているので長く履けます。足つきの改善目的以外でも、ぜひ取り入れたいアイテムです。
バイクをローダウンする
2つ目の方法は、「バイクをローダウンする」ことです。バイクの見た目をカスタムして楽しみたい方や、シート交換・アンコ抜き(シートのなかのウレタンフォームを削ること)による数ミリ程度のダウンでは足つきが良くならない方におすすめです。
社外のダウンサスペンションへの交換やローダウンキットへの交換で、1~3cmほど車高を下げることができます。価格は数千円~数十万円まで幅広く、ものによっては大きなコストがかかることもあるでしょう。
しかし、バイクをローダウンすると足つきが改善できるだけでなく、シート高が下がるので乗り降りがしやすくなるというメリットも得られます。
バイクの見た目にこだわりたい、厚底ブーツは履きたくない、あと数センチ下がれば足つきが良くなる、という方は検討してみてください。
バイクの足つきをブーツで改善するメリット・デメリット

バイクの足つきを厚底ブーツやインソールで改善することには、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
ブーツで足つきを改善するメリット
ブーツで足つきを改善する大きなメリットは、2つあります。
1つ目は「ローダウンよりも低コストなこと」です。よほどの高級品でない限り、ブーツの価格はローダウンキットと作業工賃よりも安く、試着や返品対応などを利用すれば「想像と違った」「思っていたよりも足つきの改善がされない」といったことも防げます。
2つ目は「バイクのバランスやセッティングを損なわないこと」です。バイクは純正の状態で最適なバランスに設計されています。ローダウンを行なうことでバイクメーカーがこだわりぬいたセッティングを変えてしまうことになり、乗り味や性能が変わってしまうおそれがあるのです。
ブーツであれば、バイクの最適なバランスやセッティングを崩すことなく足つきを改善できます。また、好みに合わせておしゃれなデザインが楽しめるのも魅力的です。
ブーツで足つきを改善するデメリット
ブーツで足つきを改善する場合のデメリットは、大きく分けて3つあります。
1つ目は「ブーツのデザインによっては足首に負担がかかること」です。
足つきの改善のために設計されたブーツの多くは、足首に負担がかかったり極端に歩きにくくなったりしないように、ソールの形状やヒールの角度などにこだわって作られています。しかし、なかには単純に靴底を厚くしただけのブーツもあるので注意しましょう。
可能な場合はしっかり試着をして、歩行やバイクの操作に問題がないことを確認することが大切です。
2つ目は「インソールが高すぎていつものブーツが履けないこと」です。厚底ブーツではなく、インソールで足つきを改善する場合に起こりやすい問題です。
インソールはかかと部分が高くなるように角度のついた中敷きなので、ぴったりサイズのブーツに入れれば当然窮屈になります。インソールを入れたい場合は、いつもよりもサイズが大きめのブーツを選ぶようにしましょう。
3つ目は「慣れるまではギアや後輪ブレーキの操作がしづらいこと」です。底が厚くなる分、シフトチェンジや後輪ブレーキの操作感が大幅に変わります。靴に厚みが増すので、シフトアップ時の足の動きが今までよりも大きく重くなる可能性が高いです。また、後輪ブレーキの効き具合を微調整するのも、通常のブーツとは操作性が変わってきます。
3つ目のデメリットは、慣れによって解決できることがほとんどです。初めて厚底ブーツやインソールを使用する場合は、いきなり長距離のツーリングには行かず、近所で試運転をするようにしましょう。
バイクの足つきをローダウンで改善するメリット・デメリット
バイクの足つきをローダウンで改善する場合には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
ローダウンで足つきを改善するメリット
バイクをローダウンして足つきを改善するメリットは、3つあります。
1つ目は「シート高が下がることによって足つきが良くなること」です。当然ですが、バイクをローダウンするとシート高が下がるので足つきが改善されます。手軽なものであれば、リアのサスペンションだけを交換しても効果があります。
下げ幅は1~3cmほどで、なかにはそれ以上下げることができるローダウンキットもあります。シート高が下がるとバイクの乗り降りもしやすくなります。
2つ目は「リアの車高を下げることで引き起こしや取り回しがしやすくなること」です。リアの車高が下がると、フロントにかかる荷重が減るので引き起こしや取り回しが軽くなります。
駐輪場でのバイクの取り回しに苦労していた方や、バイクを倒してしまったときになかなか引き起こせなかった方は、ローダウンをすることによって扱いやすくなります。
3つ目は「スタイリッシュな見た目になること」です。ローダウンは足つきの改善よりも、ドレスアップの要素が強いカスタムです。アメリカンタイプなら重厚感と迫力のあるどっしりとした印象に、スポーツタイプなら腰高感を払拭したすっきりとした印象に仕上げることができるでしょう。
ローダウンで足つきを改善するデメリット
最後に、ローダウンによるデメリットをご紹介します。
1つ目は「フロントの車高が高いままだと、高速時のハンドリングや安定性が低下すること」です。これはリアのサスペンションのみを交換した場合に起こりやすい事象です。
リアが下がるとフロントの荷重が軽くなるので、引き起こしや取り回しがしやすくなりますが、高速安定性やハンドリングが低下します。低速域での旋回はしやすくなるものの、速度が上がると接地感が薄れ、ふわふわとした操作感になり不安に感じるかもしれません。
2つ目は「コストがかかること」です。サスペンションの代金、交換工賃、車両全体のバランス調整にかかる工賃を考慮すると、コスト面が優れているとは言い難いでしょう。
また、車外パーツの耐久性は純正品とは異なるので、定期的なメンテナンスや部品交換も考えておかなくてはなりません。厚底ブーツと比較すると、導入時にも導入後にもコストがかかるという点は覚悟しておきましょう。
まとめ
今回は、バイクの足つきを改善する方法として、厚底ライディングブーツやインソールとローダウンについて解説してきました。
足つきの良さはツーリング時のストレスを減らし安全に走行するうえで必要不可欠な要素です。いずれの方法にもメリット・デメリットがありますが、自分の乗り方やバイクのカスタムの仕方に合わせて選ぶことができます。
自分に合った方法でバイクの足つきを改善して、快適なツーリングを楽しみましょう。
本記事は、2020年7月30日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。