バイクのリコールで代車は貸してもらえる?代車利用時の注意点も解説
ディーラーなどからバイクのリコールの連絡がきたとき、多くの人は「早く整備工場に持ち込みたい!」と考えるものだと思います。しかしリコールによって大規模な修理が必要となる場合、その期間中の代車がどうなるのかというのは、誰もが気になることでしょう。
そこで本記事では、バイクのリコールにおける基礎知識と、リコール時の代車についてポイントを解説していきます。
バイクのリコールとは?
バイクのリコールとは、メーカーからアナウンスされたバイクの不具合を無料で修理することです。基本的にパーツ交換対応となるリコールでは、バイクの車両を新車に変えてもらえることはありません。そしてリコールは、中古車も対象となります。
バイクがリコールかどうかは自分で調べるの?
新車の場合、ディーラーから連絡のハガキなどが届きます。中古車の場合は、販売時に名義変更をしていれば、その住所にハガキが届くのが一般的です。ただし、メーカー側のリコール発表と同時期に中古バイクを購入した場合などは、連絡ハガキが届かず部品交換が済んでいるのかどうかの確認ができない可能性もあります。
その場合は、車体番号を使って所有者自身が調査をするか、ディーラーなどに問い合わせを行なうしかありません。
バイクのリコールに有効期限はある?
基本的に、リコールの修理に期限はありません。しかし、走行中にリコール部品が壊れた場合、事故や車両の炎上トラブルなどが生じる可能性も出てきます。
また、ハガキが来てから数ヵ月後になってしまうと、ディーラーの部品が在庫切れになることで、取り寄せに時間がかかる可能性も出てくることでしょう。ですから、リコールによる修理などは、有効期限がなくても早めに済ませるのが理想となります。
愛車がリコール対象の場合どうすればいい?
リコールの連絡が来た場合は、ハガキかメーカーサイトの連絡先に電話をします。そして最寄りの無償修理できる整備工場がわかったら、そこに問い合わせをしてバイクを持ち込むのが一般的な流れです。
バイクのリコール時には代車は出してもらえるの?

リコール時の代車は、常に必要というわけではありません。それは、修理内容によって作業時間が大きく異なるからです。例えば、ディーラーにパーツの在庫があって、1~2時間程度で作業が終わる場合、店内で待っている間に修理が終わります。
一方で、お店にパーツがなかったり、作業にかなりの時間がかかる場合は、お店にバイクを預けることになります。代車が必要となるのはこのような、その日のうちにリコールの修理が終わらないケースになります。
バイクリコール時の代車はすぐに借りられる?
バイクの場合、普通自動車と違って代車にレンタカーは使うことはありません。そのため、バイクの代車をすぐに出せるかどうかというのは、整備工場内に代車や試乗車が残っているかによって判断が変わっています。そのため、多くの時間をかかる修理で確実に代車が必要な場合は、ディーラーへの予約を早めに行なったほうがいいでしょう。
バイクのリコール時に代車代はかかるもの?
リコールによる修理はメーカー都合となるため、修理費用は基本的に無料となります。しかし、そのなかに代車代は含まれておらず、その修理によって代車が必要になる場合は、整備工場の考え方や修理時間によって変わります。そのため、現時点で事故やトラブルが発生していない場合、整備工場側ではサービスで代車を貸すというスタンスになります。また、これがサービスである以上、30分~1時間ほどの簡単な修理で代車をお願いした場合、有料になる可能性も出てくるでしょう。
バイクのリコールで代車を使うときの注意点
バイクのリコールで代車を借りたら、事故や当て逃げなどのトラブルに注意をして乗車することが必要です。ディーラーの代車は、定期的に整備・点検されているため、基本的にはそう簡単に壊れるものではありません。しかし、乗り慣れていない代車の場合、座面やハンドルなどの高さが違っていたり、使い勝手が異なるなどの理由で、事故や転倒などのトラブルが発生しやすくなります。
バイクの代車で事故を起こした場合はどうなるの?
代車で事故を起こした場合の対応は、整備工場で加入している保険の種類や、借りたときにサインした契約内容によって変わってきます。例えば、乱暴な運転による故障や著しい傷に対して、ディーラー側で明らかに修理が必要と判断した場合、契約ルールに基づき一部費用がお客様負担になる可能性も出てきます。
また、当て逃げの場合は、交通事故とみなされないため、修理費用がすべてお客様負担になるケースもあります。代車を借りた場合は、乗車中だけでなく駐車場などでも注意が必要となるでしょう。また、不用意に遠出をしないことも理想です。
まとめ
バイクがリコール対象となったときの代車は、その場で修理が終わらないときに貸してもらえるのが一般的です。ちなみに代車を貸し出す目的は、修理中の不便を解消することになります。整備工場によっては、代車を使った遠出や高速道路の使用を極力ひかえて欲しいとお願いしている会社もあります。ですから、リコール修理によって代車を借りたときには、その車両に乗ってツーリングなどに出かけることはなるべく避けたほうがいいでしょう。
本記事は、2020年6月29日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。