スタータースイッチでバイクのエンジンがかからない?接触不良の原因と対処法まとめ
スタータースイッチの調子が悪く、エンジンがかかりにくいと感じたことはありませんか?スタータースイッチの不具合による始動性の低下は、バッテリーもしくは接触不良が原因です。
そこでこの記事では、スタータースイッチの接触不良が起こる原因と対処方法について、まとめました。エンジン始動がスムーズでなく困っている方は必見です。
スタータースイッチとは?
バイクのスタータースイッチは、イグニッションキーをONにしてから次に触るスイッチでもあり、エンジンをかける際は必ず操作するパーツです。シンプルな仕組みでスターターを動かし、エンジンを始動させる重要な役割を持ちます。
〈スタータースイッチの仕組み〉
このように、スタータースイッチは、電気の力でエンジン始動のきっかけを作っています。バイクのエンジンはクランクシャフトの回転による外気の取り込みや圧縮、ガソリンによる小さな爆発など、一つひとつのパーツが連動するように働くことで走行を可能にしています。
また、キックスターターが搭載されていないバイクは、スタータースイッチがないとエンジンを始動させることができません。スタータースイッチの構造自体はシンプルですが、一度接触不良を起こすと、メンテナンスなしでは改善されません。シンプルな設計ならではといえます。
スタータースイッチの接触不良の原因と対処法

スタータースイッチが接触不良になると、「ジリジリ」「ジジジジ」と、かすれた音が出るようになります。セルは少しだけ回るか、ほとんど回らないなど不安定で、何度試しても変化が出にくいのが接触不良の症状です(バッテリー不足の場合はセルを回すたびに音やセルの回転が弱くなっていきます)。
スタータースイッチが接触不良を起こす原因と、適切な対処方法を見ていきましょう。
スタータースイッチの接触不良の原因
スタータースイッチが接触不良を起こす主な原因は、スイッチボックス内に侵入した「油汚れ」や「ほこり」などです。油汚れとほこりでスタータースイッチの接触点やスプリングが覆われてしまうと、通電の妨げとなり、接触不良を起こします。
また、雨ざらしで保管しているバイクや、雨天時の走行が多いバイクは、スイッチボックスやスイッチカバーの隙間から雨水が入りやすく、接触不良が起こりやすくなります。
スタータースイッチの接触不良の対処法
スタータースイッチに接触不良が見られたら、スイッチボックスを留めるネジサイズに適応したドライバーを用意しましょう。スタータースイッチの接触不良は、以下の手順で接点パーツを清掃することで改善できます。
スタータースイッチの清掃をしても接触不良が改善されない場合、スタータースイッチ本体の故障や配線異常の可能性もあります。この場合、バイクショップへ相談して適切な修理や交換をおこなってもらいましょう。
スタータースイッチの修理費用
スタータースイッチ本体の故障や配線異常などにより、個人で対処することが難しい場合、バイクショップへ修理を依頼する必要があります。スタータースイッチの修理費用は工賃込みで2,000円ほどが目安です。スタータースイッチ本体やパーツの交換が必要な場合、部品代として別途1,000円前後の費用がかかることもあります。
所要時間は15分程度と短いため、即日修理が可能ですが、混雑状況によって作業にかかる時間は異なります。スムーズな修理を依頼したい場合、事前にバイクショップへ問い合わせておきましょう。
以下は、スタータースイッチの修理を依頼できる場所の一覧です。依頼したい内容に合った店舗を選びましょう。
バイクディーラー
細かな点検や修理を依頼でき、純正パーツの在庫が豊富です。連休前や連休中、ツーリング時期は混雑している可能性があります。
バイク専門店
細かな点検や修理を依頼でき、バイクディーラーに比べて修理費用が安い傾向があります。修理で特殊なパーツが必要な場合は部品の取り寄せに数日かかるかもしれません。混雑状況は店舗によって異なります。
バイク用品店
整備専門のスタッフが常駐しているわけではないため、専門知識が必要となる修理は依頼できない場合があります。
ガソリンスタンド
整備ピットを設けているガソリンスタンドでは、簡単な修理を依頼できる場合があります。
まとめ
本記事は、2020年3月27日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。