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バイクのニュートラルスイッチとは?故障のサインと交換方法を解説

「ニュートラルにしているのに、ニュートラルランプが消灯(点灯)したまま・・・」

このような症状に悩んではいないでしょうか?その症状は、ニュートラルスイッチの故障によって起こっているかもしれません。

そこでこの記事では、ニュートラルスイッチの役目や故障のサイン、交換方法について解説していきます。

バイクのニュートラルスイッチとは

そもそも、ニュートラルスイッチとは何でしょうか?このスイッチは、ギアが入っていない状態のときに信号を発して、ニュートラルであることを知らせてくれるスイッチです。

バイクにまたがってメーターを見たとき、ギアを入れていない(ニュートラル)状態だと緑色のランプが点灯していると思います。このランプは、ニュートラルスイッチからの信号を受けて光っているニュートラルランプです。ギアを入れると信号が途切れて、ニュートラルランプも消灯します。

ニュートラルランプは、普段あまり気にすることのない部品で、正直壊れてしまっても走行自体に問題はありません。しかし、停車時にギアをニュートラルに入れないとエンストしてしまうので、確認のためには必要な部品です。

ニュートラルスイッチの故障サイン

では、ニュートラルスイッチが故障すると、具体的にどのようなサインが出るのでしょうか?

ニュートラルランプが点灯しなくなる

最もよく起こるのが、ニュートラルランプが点灯しなくなってしまう現象です。通常、エンジン始動時とニュートラルに入れた際は点灯しますが、ニュートラルスイッチが故障すると点灯しなくなってしまいます。この故障は、ニュートラルスイッチの劣化によるものです。

ニュートラルスイッチは先端がボタンのようになっており、ニュートラルになるとスイッチの先端とトランスミッション内部の部品が接触し、導通することによってニュートラルランプが点灯します。

しかし、経年劣化でこの先端が削られてしまい、接触が不安定になるとギアをニュートラルにしても導通しなくなり、ニュートラルランプが点灯しなくなります。
また、ニュートラルスイッチ内の断線も、ニュートラルランプが点灯しない原因となります。

ニュートラルランプが点灯しっぱなしになる

場合によっては、ニュートラルランプが点灯しっぱなしになってしまうこともあります。ニュートラルスイッチのアース不良や、ニュートラルスイッチからニュートラルランプまでの配線不良が原因です。

具体的には、配線の被膜が破れてしまい、常にアース(車体に接触して通電する)が流れるとランプが点灯しっぱなしになってしまいます。また、ニュートラルスイッチの故障で導通したままになってしまった場合も、ランプが点灯しっぱなしになる原因です。

このように、ニュートラルスイッチが故障すると「ランプが点灯しなくなる」もしくは「点灯しっぱなしになる」か、どちらかの症状が現れます。分かりやすい症状なので、バイクに乗っていてすぐに気がつくでしょう。

ニュートラルスイッチの交換方法

ニュートラルスイッチの交換方法

ここからは、故障してしまったニュートラルスイッチの交換方法を見ていきましょう。

ニュートラルスイッチの交換方法

まず、ニュートラルスイッチコネクタの接続部分をスイッチから外してください。ギアと接触する仕組み上、ニュートラルスイッチはクランクケース付近にあります。車両によって左右が異なりますので、愛車を確認しながら作業してください。

次に、ニュートラルスイッチとシーリングワッシャを外し、新しいニュートラルスイッチおよびシーリングワッシャを取り付けます。外す際、エンジンオイルが出てくるため、受け皿を用意してオイルの噴出に注意してください。

また、取付時にシーリングワッシャも必ず新品にしてください。古いシーリングワッシャを使用すると、エンジンオイル漏れの原因となってしまいます。

次に、取り付けたニュートラルスイッチを指定トルクで締めてください。指定のトルクはサービスマニュアルに記載がありますので、トルクレンチを使い、規定トルクで締め付けます。

最後に、ニュートラルスイッチのコネクタをスイッチに接続してください。これで交換は完了です。念のため、エンジンを始動してニュートラルランプが点灯・消灯することを確認しましょう。

ニュートラルスイッチの配線確認

ニュートラルスイッチを交換したのに症状が改善しない場合は、配線の確認をしましょう。

まず、ニュートラルスイッチコネクタの接続部分をスイッチから外してください。

次に、ニュートラルスイッチ本体の端子とボディアース間の導通をテスターでチェックしてください。トランスミッションがニュートラルの状態で導通がなければ、ニュートラルスイッチの断線や故障が原因です。

トランスミッションをニュートラルにした際に導通があり、ニュートラル以外の位置で導通がなければ正常です。

ニュートラルスイッチコネクタをボディアースに接続してもニュートラルランプに変化が起きない場合は、ニュートラルスイッチからニュートラルランプ間の配線に異常があると考えられます。配線図を見て、断線または接触不良を起こしている箇所を特定してください。

まとめ

今回はニュートラルスイッチについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
ニュートラルスイッチの故障は比較的簡単に点検・修理できるので、作業に自信のある方はDIYでの修復を試みてはいかがでしょうか。配線不良など、原因が特定しにくい場合はバイクショップなどプロに任せると安心です。

ニュートラルスイッチの作業実績一覧はこちら

本記事は、2020年3月26日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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