フロントフォークのサビ対策完全ガイド|原因・落とし方・修理費用・予防法まで紹介
バイクのフロントフォークにサビが発生した場合、見た目の劣化だけでなく、オイル漏れや走行性能の低下といった問題を引き起こす可能性があります。サビの状態によってはDIYでも落とせるため、早めに対応したいところです。
今回は、フロントフォークの構造を踏まえつつ、サビの発生原因・放置するリスク・落とし方・修理費用・予防法などについて解説します。
なお、フロントフォークのサビは、バイクを売却する際の査定額に影響する可能性があります。見た目の印象や整備状況は、買取価格に直結するポイントの一つ。「そろそろ乗り換えようかな」「近い将来手放すかも」と考えている方は、グーバイク買取にご相談ください。
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フロントフォークの構造を簡単に説明
フロントフォークとは、バイクの前輪を支えるサスペンションです。フロントフォークのなかには、ダンパーとスプリングが内蔵されているのが一般的です。これらの機構によって、バイクの衝撃や振動を吸収することができます。
フロントフォークには、大きく分けて2つの構造があります。
主流は、テレスコピック式です。この種類は、オイルダンパーが上下のどちらにあるかで、正立式と倒立式のどちらかにわかれます。テレスコピック式の場合、小径のインナーチューブが大径のアウターチューブに挿入されています。フロントフォークのなかでサビによる問題が起こるのは、インナーチューブという部品です。
フロントフォークの構造について詳しく知りたい方は、以下のページも参考にしてください。
フロントフォークにサビが発生する理由や環境
バイクのフロントフォークは雨風や飛び石にさらされやすく、サビが発生しやすい部位の一つといえます。
ここでは、フロントフォークのサビのおもな原因、地域や環境による影響を詳しく解説します。自分の使用状況・環境がサビの発生リスクの高い条件かどうか判断できるので、ぜひご確認ください。
サビが発生するおもな原因
フロントフォークのサビの原因としては、おもに以下が考えられます。
サビやすい環境
以下のような環境での保管や走行は、フロントフォークのサビを誘発します。
フロントフォークのサビを放置するとどうなる?
フロントフォークのサビを放置した場合、以下のように安全性や経済面にかかわるリスクが発生します。
オイルシールの劣化とオイル漏れ
サビが進行すると、フロントフォークのインナーチューブ表面に凹凸ができます。この凹凸はオイルシール(ゴム部品)を傷付け、オイル漏れを引き起こす原因です。
オイル漏れが発生した場合、フロントフォーク内部の減衰力が失われ、正常に動作しなくなります。また、漏れたオイルがブレーキディスクに付着すると、制動力低下や重大事故につながりかねません。これは非常に危険な状態といえます。
乗り心地の悪化や走行性能の低下
フロントフォークの動きがスムーズでなくなると、サスペンションが固く感じたり、バイクから異音が生じたりします。
また、オイル漏れによって減衰力が低下した場合は路面から伝わる衝撃をうまく吸収できなくなるため、ハンドリングが不安定になり、特に高速走行時やコーナリング時にバイクをコントロールしにくくなります。
結果的に疲労の増加や安全性の低下といった問題が起こるため、事故のリスクも高まるでしょう。
修理費用が高額になる
フロントフォークのサビが軽度であれば、DIYでサビ取りをすれば綺麗になるため、費用は数千円程度で済むかもしれません。しかし、サビを長期間放置して重度になっている場合は、フロントフォークのサビを取るだけでは終わりません。オイル漏れにともなうオーバーホールや部品交換が必要になり、修理費用が数万~10万円以上になることもあるのです。
放置期間が長くなるほど、オーバーホールなどが必要な可能性が高まるため、サビが気になる状態であれば早めの対応を心がけましょう。
フロントフォークのサビの落とし方
フロントフォークのサビを落とす際は、サビの状態を見極めてから対応することが大切です。必要な道具や基本的な手順をまとめたので、参考にしてください。
軽度のサビならDIYで対応可能
サビが点状に発生している、あるいは表面に軽く浮いている程度なら、自分で落とすことが可能です。一方で、サビが深く進行している場合やメッキが剥がれている場合はDIYでの対応が難しいため、プロに依頼することをおすすめします。
サビ落としに必要な道具
DIYでサビを落とす場合、以下の道具が必要です。
サビ落としの手順
サビ落としの基本的な手順は、以下のとおりです。
サビ取り後は必ず防錆コーティングをする
サビを落とした直後は金属部分がむき出しになっているため、再びサビが発生しやすい状態です。
サビを予防するためには、防錆スプレーやフォーク用コーティング剤で表面を保護しておきましょう。ワックスや潤滑剤でも代用できますが、専用品を使うことをおすすめします。
定期的にコーティングをし直すことで、サビの再発防止の効果がより期待できます。
サビがひどい場合はどうする?
フロントフォークのサビの状態がひどく、以下のようなケースに当てはまる場合は、オーバーホールやインナーチューブの交換といった専門的な作業が必要な可能性があります。
など
このレベルに達していると危険な事故につながる可能性も高いため、走行を控えたほうが無難です。
修理・交換費用の目安
フロントフォークのオーバーホールには、オーバーホールの工賃に加えて交換するパーツ代がかかります。具体的な目安としては、おおむね1万円~4万円前後を想定しておきましょう。症状が軽度な場合はオーバーホールと清掃、ガスケットやOリングなどの交換で済む場合もありますが、重度な場合はインナーチューブの交換が必要です。
車種やフロントフォークの状態によって費用は変動するため、上記は参考程度にとらえてください。
自分で直せない場合はショップ・ディーラーに依頼
重度のサビやオイル漏れが発生していたり、部品交換を要したりする場合、DIYでの対応は困難です。インナーチューブの固定や油面調整などを行なうために専門的な知識や技術が必要なため、一般ユーザーには難易度が高く、適切に修理や交換をできないリスクがあります。
DIYで直せないと感じたら、正規ディーラーや専門ショップに依頼するのが安全・確実です。修理歴を残しておくことで、将来的な売却査定にもプラスになる可能性があります。
フロントフォークのサビを予防する方法
フロントフォークのサビは、以下の方法で予防できます。
バイクカバーをかける
いま現在、屋外でバイクを保管している人は、まず、バイクカバーをかけましょう。バイクカバーとは、車両を以下のようなものから守ってくれる商品です。
ただし、バイクカバーをかけていても、湿気は地面から立ち昇ってきます。そのため、バイクに乗る頻度が低い人は、長い間カバーをかけっぱなしではなく、晴天の日はカバーを外して風を通すようにしたほうがよいでしょう。
近年では、透湿防水素材のバイクカバーも発売されるようになりました。こうした商品を使っても風を通す作業は必要となりますが、湿気による問題を少しでも減らすために、カバー選びにこだわってみても良いかもしれません。
湿気に強い地面の上で保管する
湿気の少なさでは、土や砂利よりもコンクリートの上に停めるほうがおすすめです。自宅の敷地内に砂利の駐車場しかない場合は、土や砂利の上に鉄板などを敷き、その上にバイクを停めるのも一つの手となります。
フォークブーツで保護する
フロントフォークをフォークブーツで保護するのもおすすめです。フォークブーツは本来、バイクのドレスアップで装着する人が多い部品です。しかし、このパーツを実際に取り付けてみると、インナーチューブを雨などから守ることができ、汚れやサビの予防効果も期待できます。
近年では、耐久性や耐熱性に優れたフォークブーツも登場しています。
乗車前や降車後に必ず水分を拭き取る
サビの原因が水分であることを考えると、雨や雪などの日にバイクに乗ったら、必ず水分を拭き取ることも大切です。例えば、ツーリング中にゲリラ豪雨などに遭遇した場合も、雨宿りを終えて再びバイクに乗る前に水分を拭き取れば、クラックや孔から侵入する水分を最小限にできるでしょう。
定期的に洗車をする
バイクのサビを予防するには、汚れたバイクをそのままにせず、なるべく早めに洗車することも大切です。先述のとおり、以下のような場所や時期に走行した場合、車両に多くの塩分が付着している可能性があります。
そのため、ツーリングから帰宅してバイクが汚れていたら、洗車をする習慣をつけたほうがよいでしょう。洗車時に以下のようなアイテムを活用すると、サビ予防効果も高まります。
まとめ
フロントフォークのサビは見た目だけの問題ではなく、バイクの乗り心地や走行時の安全性にも多大な影響をもたらします。重大事故につながるリスクもあるため、サビを発見したら早急に対処することが重要です。
フロントフォークの修理・交換を適切に行なうことで、バイクを売却する際の査定額がアップする可能性もあります。
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本記事は、2025年11月4日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。
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