バイクメンテに使うケミカル類の種類とは?おすすめのケミカル類8選
ケミカルとは、バイクメンテナンスに使用するスプレーやグリスなどの総称です。メンテナンスのためのオイルやクリーナー、ワックスなどはすべてケミカルと呼ばれますが、使用の際は各製品の用途と特徴を把握することが大切です。
そこで今回は、目的の異なる4種類のケミカル類と、おすすめのアイテムについてご紹介します。
ケミカル類は潤滑・洗浄・防錆・補修の4種類
バイクのメンテナンスでは、潤滑、洗浄、防錆、補修の異なる4種類のケミカル類を使用します。以下では、4種類のケミカル類の特徴について見ていきましょう。
潤滑油:
潤滑油はパーツの摩擦抵抗を軽減したり、摩耗を防いだりするためのオイル類を指します。液状オイル、スプレー、グリスなどの形状があります。
洗浄剤:
洗浄に使用するケミカル剤は、脱脂洗浄剤などを指します。汚れや潤滑油が付着したパーツを洗浄する際に用いられ、代表的な洗浄剤には「ブレーキクリーナー」や「チェーンクリーナー」があります。
防錆剤:
錆を未然に防ぐために使用するのが防錆剤です。錆が発生しやすい未塗装面のほか、結露や雨水が付着しやすい部分に使用します。防錆剤の形状はワックスタイプやスプレータイプが一般的です。
補修剤:
補修に使用するケミカル剤は、破損した部品を修理するアイテムです。代表的な補修剤には「マフラーパテ」や「タイヤリペア」などが挙げられ、傷や穴の溝埋めに使用されます。
【種類別】ケミカル類を使うパーツと効果
ケミカル剤によって使うパーツと効果は異なります。4種類のケミカルを用いる代表的な部位と、使用した際の効果について見ていきましょう。
潤滑油
主な使用部位:
エンジンオイル、チェーン、ブレーキパッド、ラバーパーツなど
効果:
パーツ同士の摩擦や摩耗を軽減し、作動を滑らかにしたり、密着性を高めたりする効果があります。各パーツに適切な潤滑油を選ぶことは、消耗パーツの寿命を延ばす=エンジンそのものの寿命を延ばすことに繋がります。
洗浄剤
主な使用部位:
チェーン、ブレーキ、ホイール、キャブレター、マフラー、ミッション、エンジン周辺、未塗装面、ボディなど
効果:
使用した箇所の油膜を浮かし、汚れをすばやく取り除きます。使用するパーツや素材に合ったものを使用しないと損傷や腐食の原因となるため注意しましょう。ボディに使える洗浄剤のなかには、洗車時に使用するとワックス効果も発揮できるものなどがあります。
防錆剤
主な使用部位:
ガソリンタンク、マフラー、チェーン、アルミやステンレスではない金属パーツなど
効果:
錆が発生しやすいガソリンタンク内や金属パーツに使用することで、錆の発生を防ぎます。錆落とし効果のある防錆剤は、すでに付いている錆を除去する際にも使用できます。
補修剤
主な使用部位:
タイヤ、ボディ、マフラー、カウル、FRP部位、プラスチックパーツなど
効果:
タイヤリペアはチューブレスタイヤ、チューブタイヤにかかわらずパンク修理の応急処置として使用できます。傷埋め用のパテや補修キットは使用する部位の素材に合ったものを選ぶと、個人でひび割れ補修や傷消しを行えます。
持っておくと便利なおすすめケミカル類8選
次に、持っておくと便利なおすすめケミカル剤を紹介します。
潤滑油
空冷式の中~大型バイクに対応し、サーキット利用などで便利なエンジンオイルです。
ポリマー性の薄い皮膜加工で保護性能を発揮し、水置換性の効果を持つチェーンルブです。
洗浄剤
数ある脱脂洗浄剤のなかでも速乾性に優れている洗浄剤です。
接着剤やステッカーの除去にも効果を発揮する洗浄剤です。
防錆剤
2年以上効果が持続するため、頻繁なメンテナンスが不要となる防錆剤です。
速乾性があり、乾燥後の効果が長期間持続しやすいロングセラー防錆剤です。
補修剤
1,100度の高温に耐える穴埋め剤で、エンジン周辺やマフラー付近などの高温部にも使用できます。
1,316度までの熱に耐える補修剤で、穴埋めから細かいひび割れにも対応しています。
まとめ
本記事は、2019年9月30日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。