ウインカーをLEDにしても車検には通る?
「LEDウインカーが車検に通るのか知りたい」「LEDウインカーがもたらすメリットを知りたい」愛車のウインカーをLED化しようと思ったとき、このような疑問が浮かぶかと思います。
LEDは省電力化ができるだけでなく、デザイン性向上、カラー発光可能といったメリットもあります。しかしメリットが多い反面で、「車検を合格できるか?」LEDウインカーへ交換するのに懸念材料もあるでしょう。
そこでこのページでは、LEDウインカーについて解説していきます。LEDウインカーのメリットや車検事情についてまとめたので、ウインカーのLED化にぜひ参考にしてください。
LEDウインカーとは

出典元:LEDウインカー・インジケーター取り付け 佐賀CB1000ウインカーLED化 バイクウインカーLED交換作業
LEDウインカーは、従来のものと比べ、外観や明るさ、照射部の面積が明らかに変わりドレスアップ効果も発揮します。そのため、愛車の年式や車種によってLEDウインカーへの交換を検討することもあるでしょう。
LEDウインカーのメリットをまとめると、大きく以下の3つがあります。
1.省電力化できる
省電力化によって、バッテリーの負担を抑えることができます。また、明るさも改善したい場合は、T5・T10・T16あたりの小型ウェッジ球がおすすめです。
2.長寿命で長く使える
通常の電球よりも長く使えます。正常な使用範囲内であれば、LEDの寿命は約40,000時間とも言われています。しかし、実際は周辺部品の耐久性や使用環境により大きく差が現れます。
3.デザイン性アップ
電球と違い色付きのレンズが必要なく、単体でカラー発光できます。クリアレンズでオレンジバルブ使用していた場合、LEDに交換することでリフレクターの反射がなくなり、車両のファッション性が向上します。
このようにメリットの多いLEDウインカーですが、交換するには以下のパーツが必要です。
これらを取り付けるには、ウインカーの取りはずしや配線の接続が必要です。そのため、普段からバイクを触っていないと、交換作業に一手間かかるかもしれません。
また、ウインカーは保安部品なので、配線ミスで点灯不良を起こしては問題です。配線作業に自信がなければバイクショップに作業を依頼することも検討しましょう。
ウインカーの取り付け作業手順や依頼した際の工賃相場を知りたい方は、下記のURLを見ると作業実績が見られるので、参考にしてみてください。
LEDウインカーでも車検に通るのか

250cc以上のバイクは車検を受ける必要があるため、規定に満たない状態では公道を走行することはできません。
車検の規定のうち、ウインカーの保安基準(保安基準第41条「方向指示器」)をまとめると以下の通りです。
明るさや発光色面積
照射部の面積・・・7平方cm以上
光源のW数・・・10W以上 60W以下
点滅
毎分60回~120回で一定の周期であること
取付位置
車両中心面に対して対称の位置であり、かつ照明部の中心は地上2.3m以下であること
ウインカーは検査員による目視検査でおこないます。
保安基準の項目に違反してないことを確認の上、実際に点灯するよう指示され、明るさや発光色、点滅速度などの確認をおこないます。もちろんひび割れやレンズ面に汚れがあってはいけません。検査員が合格と判断すれば、ウインカーの検査は完了です。
eマーク付きのウインカーは車検に通る?
eマークとは、国連欧州経済委員会が作成した「ECE基準」をクリアした自動車・バイク部品に付与されるマークを指します。
補修部品の中では、ディスクブレーキパッド、マフラー、タイヤ、ワイパーブレードなどは特に取得が強く義務付けられています。
eマークが付いているウインカーであれば、照射部の面積が7平方cm以上はなくても通ります。
LEDウインカーを購入する際、たとえ規格より小さくても、eマークが付いてれば車検の基準はクリアしているのです。
LEDウインカー購入の際は車検を無事クリアするために、eマークが付いている商品か確認するとより確実でしょう。
ただし、車検時に検査員に「eマーク取得品」であることを伝えないと不合格になることもあるようなので、検査時は忘れずに伝えるよう注意してください。
まとめ
今回は、LEDウインカーの交換や規格、車検に関する情報やeマークについて解説してきましたがいかがだったでしょうか?ウインカーのLED化には、ドレスアップ効果や省電力化などさまざまなメリットがあるということでした。
ウインカーのLED化は配線作業を伴うので、整備に自信のない方はバイクショップに依頼するのがおすすめです。
車検ではeマーク付きのLEDウインカーであれば、照射部の面積が通常規定より狭くても、保安基準に適合とみなされるため、クリアすることができます。
ただし、車検時にeマーク取得品であることを伝えないと不合格になることもあるので、その点だけ注意してください。特にユーザー車検を考えている人は、事前に保安基準は確認しておきましょう。
本記事は、2020年4月21日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。