バイクのカウル塗装の手順やコツまとめ!
この記事では、カウル塗装のために必要なアイテムやカウル塗装の手順、上手に塗装するためのコツをご紹介します。
バイクのカウルを塗装する場合多くのアイテムが必要になりますが、カウル塗装の手順を知れば個人でも対応することは可能です。この記事を参考に、ぜひカウル塗装にチャレンジしてみてください。
バイクのカウル塗装に必要なアイテム
バイクのカウル塗装のために必要なアイテムは次のとおりです。
美しいカウル塗装のためには、多くのアイテムが必要となります。そのため、プロにお願いすることが一般的には多いのですが、アイテムを揃えれば個人でも十分に対応可能です。
一式がセットとなった「バイク塗装セット」なども販売されています。一つずつ用意することが面倒な場合は、こちらを購入することも考えてみてはいかがでしょうか。
カウル塗装の手順

ここからは、カウル塗装の具体的な手順をご紹介します。一例としてぜひ参考にしてみてください。
下地作り(研磨、脱脂)
はじめに、塗装しない部分をマスキングテープで保護します。次に耐水ペーパーでカウルの表面のツヤがなくなるまでヤスリがけをしましょう。表面に細かい凹凸をつけることで、塗装が剥がれづらくなります。
研磨作業が完了後、シリコンオフで脱脂洗浄をおこないます。カウルの表面に残る油分を取り除くために必須の作業です。カウルに吹き付けて、ウェスやペーパータオルなどで拭き取りましょう。
サーフェーサー(サフ吹き、足付け)
カウル表面のチリなどをしっかりと払い、下地となるサーフェーサーを吹き付けます。砂埃などがつかないように注意しましょう。
サーフェーサーがしっかり硬化したら、次は足付け作業です。塗装をしっかりと定着させるために、表面に軽く傷をつけます。マスキングし直し、耐水ペーパーを使って小さな傷や凹凸がなくなるように、下地の粉が出るぐらいまで研磨しましょう。
塗装
ここまでの下準備が完了したら、いよいよ塗装です。塗装は複数回に分けておこないますが、完全硬化には数日かかりますので注意しましょう。全体的にムラなくしっかりと塗装します。
クリア(ウレタンクリア使用を推奨)
塗装が完了したら、ウレタンクリアを使ってコーティングしましょう。塗装はベースコートとなり、クリア塗装はトップコートです。ウレタンクリアは傷の保護や高級感・透明感のあるツヤを出すために利用します。
クリア塗装はどのくらい塗装できているかが分かりづらいので、薄く何度も重ねて塗装をおこないます。最後の作業の前には、しっかりと乾燥させないと触ったところが凹んだり指紋がついたりするため注意しましょう。
研磨(ペーパー→コンパウンド)
最後の仕上げとして、耐水ペーパーやコンパウンドを使って研磨していきます。仕上げの研磨は、2,000番台の耐水ペーパーでザラつきなどを取り除き、最後にコンパウンドで艶出しをおこないましょう。番目の小さいものから大きいものの順番で磨き上げます。
最終的な見た目に直結する作業なので、じっくりと作業をおこないましょう。最後の研磨作業が終わればカウル塗装は完了です。
上手な塗装のコツ
上手に塗装するためのコツとしては、次の4点が挙げられます。
塗料はしっかりと乾燥させないと、塗膜の密着不良やひび割れの原因になります。複数回に分けて少しずつ塗装することでムラなどを防げるため、一度に吹き付けないように気をつけましょう。
また、表面の油分が残ったまま塗装すると、油分にはじかれて塗料がうまく乗りません。脱脂をおろそかにすることは塗装が失敗する原因になるため、特に気をつけたい部分です。
最後に、カウル塗装は非常に手間と時間がかかるものです。手間と時間を惜しまずにじっくりと作業することが、上手に塗装するための重要なポイントとなります。
まとめ
手間と時間を掛けてじっくりと作業をおこなえば、上手に塗装することができます。ぜひ、以下の手順を参考にカウル塗装に挑戦してみてはいかがでしょうか。
本記事は、2020年2月28日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。