【騒音対策】バイクマフラーの消音加工の方法をご紹介!
社外マフラーに交換すると音量が大きくなってしまい、騒音で迷惑をかけてしまったり車検に通らなくなったりといった問題が発生します。
「なんとかしてマフラーを消音化して騒音対策できないか?」と悩んでいる方も多いでしょう。
そこでこの記事では、「バイクマフラーの消音加工の方法」についてご紹介します。加工次第ではかなりの消音効果が期待できるので、ぜひ参考にしてみてください。
マフラーの消音加工にはどんな手法がある?
マフラーの消音加工はバッフル装着が有名ですが、そのほかにも手法はあります。それぞれの手法の特徴と加工の手順について解説していきます。
バッフルを取り付ける方法
バッフルとはマフラーのテールエンドに取り付けるパーツで、排気口を狭めることで音量を抑える役割があります。
マフラーの消音加工としては最も一般的な手法で、取り付けも簡単で消音効果も抜群です。ただし、取り付けボルトを通す穴をマフラーに開けなくてはならない点がデメリットです。
バッフルにはさまざまな種類があり、絞り径が小さくなるほど消音効果は高くなりますが、その分排気効率が悪くなります。そのため、必要以上に小径のバッフルを使うのはあまりおすすめしません。
ちなみにバッフルの径にもよりますが、元の大きさの1/4程度まで消音できるものもあります。ほかの方法で期待した消音効果が得られなかった場合は、バッフルの装着を検討するといいでしょう。
パンチングとグラスウールで消音化
ストレートタイプのマフラーを使っていて「経年劣化で音が大きくなった」という方は、こちらの手法で消音化するのがおすすめです。
ストレートタイプのマフラーには元からパンチングメタルとグラスウールが入っていますが、グラスウールが劣化すると消音性能が低下し音が大きくなってしまいます。社外マフラーが経年劣化で音が大きくなってしまうのはこれが理由です。
そのため、マフラーを分解して中のグラスウールを交換すれば元の消音性能を取り戻すことができます。
マフラーを分解するので少し難易度が高いですが、テールエンドを留めているリベットをドリルで揉んで外せばエンド部分は簡単に取り外せます。エンド部分を取り外したら、あとは中のグラスウールを取り出して交換すれば作業完了です。
金タワシはおすすめできない
マフラーの消音加工として金タワシをマフラーに詰める方がいますが、この方法はおすすめできません。
たしかに消音効果はありますが、マフラーの排気圧で金タワシが飛んでいってしまうリスクがあります。また、排気抵抗が増えすぎてエンジンに負荷がかかる可能性があります。
あまり推奨できる方法とはいえませんので、ほかの消音方法を検討しましょう。
マフラーの消音加工で気になるポイント

「マフラーを消音加工すると排気効率が落ちるのでは?」「もっと簡単にマフラーを消音化できないの?」など、マフラーの消音加工で気になるポイントについてお答えします。
マフラーの排気効率を落とさずに消音化できるのか?
バッフルの項目でも触れたように、基本的には消音性能と排気効率は相反するものです。消音性能を追求すれば排気効率が落ち、排気効率を優先すれば音量が大きくなってしまいます。
「排気効率を犠牲にすることなく消音化できないのか?」と、だれもが考えると思います。
劇的な効果は期待できないかもしれませんが、マフラーのオーバーホールをすれば性能を保ったまま消音性能を向上させることができます。オーバーホールとはつまり、先ほどご紹介したグラスウールの交換です。
グラスウールを新品にすれば、排気効率に影響せずに消音効果だけを向上させることができます。
簡単にマフラーを消音化する方法は?
マフラーに穴をあけてバッフルを取り付けたり、定期的にグラスウールを交換したり……社外マフラーの消音化は手間がかかります。「もっと簡単にマフラーを消音化したい」という場合は、純正マフラーに戻すのが一番簡単で最も効果のある方法です。
純正マフラーに不満があるので社外マフラーに交換しているという人が大半だと思うので、元も子もないアドバイスにはなってしまいますが、1つの方法として頭に入れておくといいでしょう。
車検のときだけ消音化するのはあり?
結論から言うと、車検のときだけバッフルを取り付けて消音化すれば車検に通すことは可能です。実際、車検時だけバッフルを取り付け、車検後にバッフルを取り外す人も少なくありません。
ただし、いくら車検に通ったからといって、そのあとに手を加えて車検に受からない状態で走行すれば、もちろん違反の対象となります。公道を走行中に警察に見つかれば、音量測定をされて切符を切られてしまうでしょう。
そのため、バッフルを取り付けないと車検に通らないマフラーなのであれば、車検後もそのままバッフルを取り付けたまま走行するようにしてください。
まとめ
いかがでしたか?社外品のマフラーに交換たことで騒音に悩んでいる方は多いでしょう。とはいえ、せっかく購入したマフラーを純正に戻すのも気が進まないかと思います。
さまざまな消音の方法がありますが、なかでもバッフルは簡単に大きな消音効果を得られるので、マフラーの騒音に悩んでいる方はぜひ使ってみてください。
本記事は、2020年1月30日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。