バイクのユーザー車検費用は?ディーラー車検との違いやユーザー車検の受け方
バイクの車検費用を安く済ませるため、ユーザー車検を検討している方は多いのではないでしょうか。しかし、手間や時間など多くの要素を考慮すると、「ユーザー車検だから必ずしもお得」とは一概に言いきれません。また、費用ばかりにとらわれて肝心の整備が甘くなってしまっては、本来の目的である安心・安全なバイクライフを継続できなくなってしまいます。
そこで今回は、ユーザー車検と業者車検それぞれの車検費用だけでなく、特徴についても比較していきます。併せて車検の必要書類や実施方法、注意点も解説しますので、ぜひお読みください。
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バイクのユーザー車検にかかる費用

ユーザー車検の場合、業者へ支払う手数料などがないため、基本的には自賠責保険料、重量税、印紙代の3つ(=法定手数料)のみで済みます。
費用の目安や内訳は、次のとおりです。
バイク車検で必ずかかる費用
自賠責保険料……8,760円(24ヵ月加入時)
重量税……3,800円(初年度登録後の経過年数12年まで)
継続検査時の自動車重量税
2年分支払い | 1年分支払い | |||||
~12年 | 13年~17年 | 18年~ | ~12年 | 13年~17年 | 18年~ | |
自家用小型二輪 | 3,800円 | 4,600円 | 5,000円 | 1,900円 | 2,300円 | 2,500円 |
印紙代……1,800円
単純計算で、最低費用は14,360円となります。
ユーザー車検の費用相場
上記の費用合計が14,360円です。このほか、整備の際に消耗品や交換パーツが必要な場合、別途費用が加わります。それらを考慮したとしても、ユーザー車検なら約20,000円で車検を済ませられるでしょう。
業者にバイクの車検を依頼した場合の費用

業者に車検を依頼する場合、車検代行~本格的な整備までを行なってもらうディーラー車検と、あくまでユーザー車検を代行してもらうだけの代行業者車検があります。
ディーラーでの車検費用相場
ディーラー車検とは、バイクメーカーやバイク販売店などを利用して車検を行なう方法です。
ディーラー車検はほかの方法に比べて費用が最も高く、40,000円~60,000円が目安です。法定費用のほか、代行手数料や、やや高めの整備料金がかかります。
ユーザー車検代行業者の車検費用相場
ユーザー車検の代行業者とは、書類作成や検査場への車両持ち込みなど、ユーザー車検の一連の手続きを代行してくれる業者です。車検に通るためのチェックなどはしてもらえますが、ディーラー車検とは異なり、車検に通るための整備や部品交換は自身で実施しなくてはなりません。
ユーザー車検代行業者の利用費用は法定手数料と代行手数料が基本で、交換パーツなどがあれば別途部品代がかかるイメージです。車検代行手数料は業者によっても異なりますが、15,000円~16,000円が相場です。先述のユーザー車検にかかる費用相場と足して、35,000円~40,000円程度が目安といえます。
ユーザー車検とその他の車検の特徴やメリット・デメリット

費用だけを見れば、ユーザー車検に軍配が上がりますが、安心・安全なバイクライフを送るためには、費用以外にも考慮しておきたいポイントがあります。以下にユーザー車検、代行業者車検、ディーラー車検それぞれの特徴をまとめました。
ユーザー車検
メリット | デメリット |
費用が安い | 手間と時間がかかる 整備が甘く再検になる可能性がある 平日しかできない |
費用が最も安いのが、ユーザー車検の最大のメリットです。ただし、書類準備から整備、持ち込みまでバイク所有者が行なうため、知識が必要となります。
ディーラー車検
メリット | デメリット |
手間と時間を省ける 整備の信頼性が高い バイク全体のメンテナンスを実施できる | 費用が高い |
コストがかかりますが、点検・整備をプロに任せられることが最大のメリットです。
ユーザー車検代行業者
メリット | デメリット |
ディーラーと比較して費用が安い 手間と時間を省ける | 整備や部品交換は自分で行なう |
必要最低限の点検や調整を実施してくれる代行業者もあります。しかし、整備や部品交換は自分で行なうため、バイク整備のノウハウが必要です。
バイク整備に慣れていて日ごろから愛車の状態を点検できている方は、ユーザー車検や代行業者車検で車検費用を賢く節約するのがおすすめです。逆に「メンテナンスがあまりできていない」「詳しい知識がなくてバイクの状態が心配」という方は、安心してバイクに乗るためにも2年に一度の頻度でプロのメンテナンスを受けることをおすすめします。
バイクのユーザー車検に必要な書類と実施方法
バイクのユーザー車検は、整備の知識が必要なものの、車検費用を大幅に削減できる方法です。バイクのユーザー車検に必要な書類や、車検の実施場所、実施の流れを解説します。
ユーザー車検の必要書類
ユーザー車検を受けるため、事前に準備する書類は次のとおりです。
次の3点の必要書類は、陸運支局で取得できます。事前の取得、当日の取得どちらでも構いません。
書類を紛失してしまった場合、自動車検査表(車検証)は陸運支局で、軽自動車税納税証明書はお住まいの市町村で再発行できます。自賠責保険証明書は期限が切れていないかもしっかり確認しましょう。
ユーザー車検の実施場所
ユーザー車検の実施場所は、地方運輸局の下部組織である運輸支局です。日本国内のどこの運輸支局でも車検を受けられます。そのため、車検証に記載されている登録場所である必要はありません。
ユーザー車検の流れ
ユーザー車検の流れは次のとおりです。
1.予約(自動車検査インターネット予約システムから予約する)
2.書類準備
3.当日、検査ライン入口で受付
4.検査
5.判定
6.書類提出および新車検証取得
実際の検査では、タイヤの状態や反射板など必要な装備が保安基準に適合しているか、まずはチェックします。続いて、ブレーキランプなど灯火類の動作、排ガス中の一酸化炭素など排ガス規制のクリア、スピードメーターチェック、ブレーキ制動力チェック、ヘッドライトの光軸チェックなどを行ないます。
バイクのユーザー車検をする際の注意点
ユーザー車検をスムーズに終えるために、次の2点にも注意しておきましょう。
車検が不合格だった場合
車検に通らなかった場合は、当日2回(合計3回)まで無料で受け直すことができます。当然ながら同じ状態のバイクでは車検をクリアできないため、近くの整備工場などで整備してもらうなどの対応が必要です。
3回受けてもクリアできなかった、または即整備ができないため後日受け直す場合には、再予約をして車検を受けることになります。その際は別途検査手数料が必要です。なお、限定自動車検査証を交付してもらえば、15日以内であれば不適合だった箇所のみ再検査で済みます。
車検切れのバイクは公道を走行できないので注意
車検切れのバイクにまた乗るために、車検を受けることもあるでしょう。この場合の車検は継続検査になります。
この際に注意したいのが、車検切れバイクの持ち込み方法です。車検がない状態で公道を走ることはできず、これを破れば運転免許停止などの罰則を受けることになります。車検切れのバイクを持ち込む際には、市町村役場で仮ナンバーを取得するのが一般的です。
【関連記事】車検切れ時に必要!バイクの仮ナンバー取得の費用や手続き方法と注意点
まとめ
ユーザー車検は費用を抑えられることがメリットで、費用は約20,000円が目安です。しかし、整備や部品交換のノウハウを身に付ける必要があります。なお、業者に車検を依頼した場合の費用は、ディーラー車検で40,000円~60,000円、代行業者車検なら40,000円以下が相場です。
安心安全なバイクライフのため、車検の方法は費用だけでなく、効率や安全性も考慮して選びましょう。
そして、車検を行なう前に必要書類や、実施方法、注意点についてしっかり確認しましょう。
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本記事は、2024年12月13日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。