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バイクの押しがけとは?エンジンがかからなくなった場合の対処法も紹介

急にバイクのエンジンがかからなくなったら、誰でも慌ててしまうものです。そうしたトラブルに直面したときに知っておきたいのが、「押しがけ」という始動方法です。この記事では、押しがけの仕組みや具体的なやり方、またうまくいかないときの原因や注意点についてわかりやすく解説します。

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バイクの押しがけとは?

バイクの押しがけとは?

押しがけとは、バッテリー上がりなどでエンジンがかからないときに、タイヤの回転を利用してエンジンを始動させる方法です。バイク本体を手で押して勢いをつけ、その動力で後輪を回転させることでクランクシャフトを動かし、エンジンをかけるという仕組みです。

ただし、すべてのバイクで押しがけができるわけではありません。基本的に押しがけが可能なのはキャブレター式のバイクで、2000年代前半頃までに製造されたモデルに限られます。

フューエルインジェクション(FI)車は燃料の噴射に電力を必要とするため、バッテリーが完全に上がっている場合、ほとんどのケースで押しがけはできません。

バイクの押しがけのやり方

バイクの押しがけのやり方

押しがけを手に行なうコツは、クラッチ操作の感覚をつかむことです。慣れれば力のない方もスムーズにできるようになります。1人で行なう場合と、複数人で行なう場合に分けて、押しがけの手順を解説します。

バイクを1人で押しがけする場合

1人で押しがけする場合は、以下の手順で行ないます。

  1. ギアを1~2速に入れてクラッチを切ったままバイクを前後に押します。この行為はオイルが周るのでクラッチの切れが良くなります。
  2. そのあと、そのままクラッチを切りつつ、バイクを押します。
  3. ある程度の速度に達したら、クラッチを一気につないでバイクに飛び乗ります。
  4. エンジンがかからない場合は、勢いが足りなかった可能性があるので再度、1のステップからやり直します。

1人で押しがけするコツは、クラッチを一気につなぐことと、バイクを押す場合に全体重を車体に預けて押すことです。

バイクを2人で押しがけする場合

仲間でツーリングに出かけていた場合など、1人より2人のほうが楽に押しがけできます。バイクを押す動作やクラッチを一気につなぐ行為など、1人だとすべて自分で対処しなくてはいけませんが、2人ならバイクを押してくれる人がいるので、クラッチをつなぐ行為に専念できます。

  1. ライダーの1人はバイクに跨り、ギアは2速に入れてクラッチは切ります。このときエンジンが冷えていたらチョークを使用します。
  2. 後ろから押す人は、徐々にスピードをつけるように押します。ライダー側はクラッチを切りつつ、足をステップに乗せておきます。
  3. 押す人のスピードが付いてきたら、スロットルを少し開いてクラッチをつなぎます。一気にクラッチをつなぐのは1人の場合と同じです。
  4. エンジンがかからない場合は何度か行ないます。
  5. エンジンがかかったら、空ぶかしを行なって、エンジンが安定するように回転させます。

バイクの押しがけがうまくいかないときの原因5選

エンジンがかからないときに頼りになる押しがけですが、うまくいかないこともあります。ここでは、押しがけが失敗するおもな原因を5つ紹介します。

バッテリーが完全に上がっている

FI車では、エンジンを始動する際に燃料ポンプやECU(電子制御ユニット)などの電子部品を作動させるため、電力が必要です。そのため、バッテリーが完全に放電している状態ではこれらのシステムが起動せず、押しがけをしてもエンジンがかからないことがあります。このような場合は、まずバッテリーを充電するか、新しいものに交換しましょう。

ギアが間違っている

押しがけを行なう際に1速を使用すると、エンジンへの負荷が大きくなり、後輪がロックしてしまうことがあります。スムーズにエンジンを回すには、2速での押しがけがおすすめです。ただし、車種によって停止状態では1速しか選べないこともあるため、取扱説明書などで確認しておいてください。

スリッパークラッチが装備されている

スリッパークラッチが付いているバイクは、後輪からの力がエンジンに伝わりにくい構造になっているため、押しがけができない可能性が高いです。これは、リアタイヤからエンジンに過度なトルク(回転させる力)がかかった際に、クラッチを滑らせてトルクを逃がす仕組みになっているためです。このタイプのバイクでは、押しがけは難しいと考えたほうがよいでしょう。

点火系のパーツに不具合がある

スパークプラグの摩耗やプラグコードの腐食などが原因で、点火が正常に行なわれないことがあります。点火できなければ当然エンジンもかかりません。これらの部品は消耗品のため、定期的な交換が必要です。万が一に備えて、バイクに予備の新品プラグを備えておくと安心です。

キャブレター内に不調がある

長期間バイクに乗らずに放置していた場合、キャブレター内のガソリンが劣化して腐ってしまうことがあります。そうなると、キャブレター内部の通路が詰まり、エンジンに燃料が供給されなくなってしまいます。燃料フィルターの交換も含めて、定期的なメンテナンスが大切です。

バイクの押しがけができないときの対処法4選

バイクの押しがけができないときの対処法4選

押しがけがうまくいかないときは、ほかの方法でエンジンを始動させる必要があります。ここでは代表的な4つの対処法を紹介します。

ジャンプスターターを使用する

携帯型のジャンプスターターを使えば、バッテリーが上がっても一時的に電力を供給してエンジンを始動できます。特にFI車では、燃料ポンプやECUの作動に電力が不可欠であり、ジャンプスターターが役に立ちます。バッテリーが完全に上がってしまった状態でも、エンジンを始動できる可能性が高いです。

他車から給電させてもらう

ブースターケーブルがあれば、他車と自分のバイクのバッテリーをつないで電力を供給できます。この方法は「ジャンプスタート」と呼ばれています。このとき、両車の電圧は同じでなくてはいけません。もし接続手順やつなぎ方を誤ると、ショートやケーブルの発火、車両の故障などにつながる可能性があるため慎重に行ないましょう。

ロードサービスを利用する

押しがけやジャンプスタートを試してもエンジンの始動が難しい、または必要な道具がない状況であれば、バイクのロードサービスに連絡しましょう。現場でのバッテリー上がりやエンジン始動不良にも迅速に対応してもらえるので、出先でのトラブル時にロードサービスはとても心強い存在です。

バッテリーの充電または交換を行なう

近くにバイクショップやガソリンスタンドがあれば、バッテリーの充電や交換をしてもらえる可能性があります。バイクショップでのバッテリー充電費用は、作業料金を含めて1,000円?2,000円程度が一般的です。ジャンプスターターを購入してその場で充電するのも一案です。古くなったバッテリーは寿命の可能性もあるため、新品への交換を検討しましょう。

バイクの押しがけでよくある疑問

押しがけに慣れていないと、やり方やバイクへの影響など、気になることが出てくると思います。そこでここでは、よくある疑問にわかりやすくお答えしていきます。

押しがけはバイクに悪影響?

押しがけはあくまで緊急時の対処法であり、頻繁に行なうことはおすすめできません。押しがけを繰り返すことでミッションやクラッチ、チェーンなどの駆動系のパーツに負担がかかり、部品の摩耗や不具合につながる可能性があるからです。

特に、1速のようなギア比が大きいギアを使うとより強い力がかかってしまうため、注意が必要です。日常的な始動手段としてではなく、「どうしてもエンジンがかからないときの一時的な手段」として使うようにしましょう。

押しがけを行なう際の注意点は?

押しがけはできれば複数人で行なうのが安全です。1人でも可能ではあるものの、押しているときやエンジン始動時にバランスを崩しやすく、転倒の危険があります。

また、押しがけに成功してエンジンがかかったあと、クラッチを切りながらアクセルを開けると、思わぬ動きをしてしまうことがあります。バイクが飛び出すようなこともあるため、操作は慎重に行なってください。

何度試してもエンジンがかからない場合は無理に続けようとせず、ほかの原因や対処法を考えることも大切です。

すべてのバイクで押しがけはできる?

すべてのバイクで押しがけができるわけではありません。基本的に、押しがけができるのはミッション車(MT車)のみです。スクーターなどのオートマチック車(AT車)は構造上押しがけができません。

また先述のとおりFI車も、電力がなければ燃料ポンプやECUが作動しないため、基本的には押しがけはできないとされています。ただしキャブレター車でも、燃料ポンプが電子制御されているモデルは押しがけできない場合があります。自分のバイクが押しがけに対応しているかどうか気になる場合が、事前に確認しておきましょう。

まとめ

押しがけは、バイクのエンジントラブル時に役立つ緊急手段の一つです。ただし、すべての車種でできるわけではありません。

また、押しがけを行なう際は正しいやり方・注意点を理解しておくことが不可欠です。バイクに負荷がかかる始動方法のため、あくまでも緊急時の手段として考え、常用はしないようにしましょう。

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