バイク買取・中古バイク査定ならグーバイク買取。相場検索、専門家のサポート

老後のバイクデビューが熱い!シニアにおすすめの種類や注意点を紹介

「人生100年時代」といわれる昨今、定年後の新たな趣味としてバイクを検討する方が増えています。

しかし、シニアと呼ばれる年齢になってバイクに乗るのはなんとなく気恥ずかしいと思う方や、どのようなバイクを選べば良いのかわからない方も少なくないでしょう。

この記事ではシニアと呼ばれる年代のバイク事情やシニアにおすすめのバイクの種類、バイクを楽しむ際の注意点などを解説します。

シニアのバイク事情|老後のバイクデビューはあり?

現在シニアと呼ばれる年代でも若々しい方は多く、定年後も気力・体力は十分にある方も少なくありません。そのため、老後の趣味としてバイクに乗ることを検討する方も増えているのでしょう。

一般社団法人 日本自動車工業会が2021年度に実施した『二輪車市場動向調査』によると、新車購入ユーザーの全体の平均年齢は54.2歳です。

調査によると、30代以下の購入者が増加したため、全体の平均年齢が前回より低くなっていますが、2019年度までは年々高齢化が進んでいる傾向にあります。

購入のきっかけとしてはテレビアニメや漫画の影響のほか、ライフスタイルの変化が挙げられています。シニア世代の場合、定年退職によるライフスタイルの変化がこれに該当するでしょう。

つまり、60代以降のバイクデビューも決して遅すぎることはありません。また、バイクの免許取得には、年齢の上限もありません。

老後の趣味に!シニアにおすすめのバイクの種類

老後の趣味に!シニアにおすすめのバイクの種類

バイクは、排気量により免許区分や車両区分が異なります。ここではシニアにおすすめのバイクの種類と、そのメリットについて解説します。

【排気量別】バイクの種類

排気量 道路交通法 道路運送車両法
車両区分 免許区分
0~50cc以下 原動機付自転車 原動機付自転車免許 第一種原動機付自転車
50cc超~125cc 普通自動二輪車 小型限定普通自動二輪免許 第二種原動機付自転車
125cc超~250cc 普通自動二輪車 普通自動二輪免許 二輪の軽自動車(軽二輪)
250cc超~400cc 普通自動二輪車 普通自動二輪免許 二輪の小型自動車(小型二輪)
400cc超 大型自動二輪車 大型自動二輪免許 二輪の小型自動車(小型二輪)

バイクの運転免許や交通取締りについては、道路交通法による分類が適用されますが、バイクの登録や車検、自賠責保険は道路運送車両法の分類が適用されるため、注意が必要です。

シニアにおすすめのバイクの種類

バイクを購入する際、どれにしようかと悩みながら選ぶのも楽しいものです。バイクに初めて乗る、あるいは久しぶりに乗るシニアにおすすめなのは250ccクラスのスタンダードモデルです。

250cc超のバイクと比較して軽量かつコンパクトであるため、身体への負担が少なく、また、原付と比較するとスタイリッシュなデザインのものも多いです。

250ccのバイクであれば高速道路を走れるため、遠出を楽しみながら長距離運転に慣れることができます。さらに、維持コストが比較的低い点もうれしいポイントです。

まずは250ccのスタンダードモデルで高速道路の走行や長距離運転に慣れてから、高性能モデルにステップアップするのもよいでしょう。

老後のバイクに250ccクラスを選ぶメリット

老後のバイクとして250ccクラスを選ぶことには、以下のようなメリットがあります。

  • 維持コストが安い

    400cc超のバイクと比較して本体価格が安価なものが多いため、50~60万円程度で購入できます。燃費も良く税金も安いため、維持コストを抑えることが可能です。

    なにより2年に1度(新車は初回のみ3年)の車検がないため、1回あたり5~6万円ほどの車検代が必要ありません。もちろん、定期的にメンテナンスをする必要はありますが、車検代がいらないことは大きなメリットといえるでしょう。

  • 扱いやすい

    大型バイクと比べて車体が軽いため、取り回しがしやすいのもメリットです。車体が重いと万が一立ちごけした場合に車体を起こせない恐れがありますが、250ccバイクであれば比較的車体を起こしやすいといえます。

  • 車種が多い

    250ccバイクは人気が高いため、国内の各メーカーが力を入れて生産しています。市場にも多数出回っており、車種の選択肢も豊富です。

老後のシニアがバイクを楽しむ際の注意点

定年退職により時間に余裕のできたシニア世代がバイクを楽しむ場合、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

年齢を考慮し無理をしすぎない

どんなに若々しい方でも、身体は年齢とともに衰えます。万が一の事故に備えてプロテクターなどを用意し、あまり無理をしすぎないことが大切です。

特に、若い頃バイクに乗っていた経験があり、シニアになって再びバイクに乗るようになった、いわゆる「リターンライダー」の方は、注意が必要です。「若い頃に行ったことがあるから」といった理由で無理な計画を立ててしまうことのないよう、少しずつ身体を慣らしていくとよいでしょう。

バイクの運転は身体に負担がかかるのはもちろん、一瞬の判断ミスが重大な事故につながります。年齢を考慮して、無理をしすぎないことが重要です。

自身にあったバイクを選択する

老後を迎えたシニアのなかには、「憧れの大型二輪免許を取って大型バイクに乗りたい」と考えている方もいるかもしれません。

1990年代の後半に大型二輪免許の教習制度がはじまり、自動車教習所で免許を取ることができるようになっていますが、それ以前は、二輪免許の「限定解除」の技能試験に合格しなければなりませんでした。その合格率は、受検者の5%程度ともいわれているほどの狭き門です。大型バイクを運転する技能を身に付けるのは、若い方でも大変ということです。

また、大型バイクの本体の重さは一般に200kg前後あるため、車庫入れの際などに身体にも大きな負担がかかります。このような理由から、シニアには250ccバイクがおすすめです。

なお、自身にあったバイクを選ぶ基準としては、以下のようなものがあります。

  • 扱いやすい
  • 運転姿勢が楽である
  • 安全装備が充実している
  • 手頃な価格で購入できる
  • バイクを購入する際には、「憧れの車種だから」という理由だけではなく、「自身が乗りやすいもの」という面も重視して選ぶとよいでしょう。

よく比較検討して保険を選ぶ

バイクを購入した際に、ディーラーや代理店にすすめられたバイク保険に安易に加入するのは、あまりおすすめできません。60歳以降は事故のリスクが高まりますが、適切な補償内容の保険に加入していないと、万が一の場合に十分な補償が受けられないからです。

バイクに乗る際に必ず加入する「自賠責保険」で補償されるのは、原則「相手のケガ(または死亡)」のみであり、支払い額の上限は死亡時で3,000万円とされています。自身のケガや死亡、運転していたバイクの損害などへの補償を受けるには、「任意保険」への加入が必要です。

最悪のケースを想定して、自賠責保険だけでなく任意保険にも加入したほうが安心でしょう。

ただし、任意保険にはさまざまな種類があるため、バイクを運転する頻度やライフスタイルに合わせて、特約やサポート内容を精査する必要があります。事故でレッカー移動が必要な際に使える特約や、万が一のトラブルに備える弁護士費用特約などもあると役立ちます。

自身に必要な補償が受けられるように、複数の保険会社を比較検討してください。

事故のリスクを理解して安全運転を心がける

シニアだけでなく、全ての人がバイクに乗るうえで十分に注意したいのは、「事故を起こさないように安全運転を心がける」ことです。

特に初心者は、適切なペースがわからず、無理をして若い人に合わせてしまうことがあるため、注意が必要です。また、先述したリターンライダーは、「若い頃に何度も通った道だから」などと慢心し、無理な運転をしてしまうことがあります。

初めから遠出をするのではなく、まずは体を慣らすような運転から始めてください。

さらに、ライダーズハイ(バイクに乗ることによって気持ちが高ぶり、興奮状態になること)に陥り、冷静さを欠いて事故を起こす方もいるため、十分に注意しましょう。

まとめ

定年退職や子育てがひと段落したあとの趣味としてバイクに乗りたいと考えるシニアは増えています。実際に新車を購入した人の平均年齢は54.2歳となっています。

そのため、60歳を超えてバイクに乗り始めるのも遅くはないといえますが、若い頃とは状況が異なることを意識しましょう。

バイクを購入する際は比較的扱いやすい250ccバイクから慣らし運転をはじめ、自賠責保険だけではなく任意保険に加入することも必須だと考えてください。

なによりも重要なのは、安全運転を心がけることです。無理をせず、楽しくバイク生活を楽しんでください。

本記事は、2023年11月7日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。

topへ戻る