キャンプツーリングの代表的な積載方法と積載のコツを解説!
「バイクでキャンプツーリングをしたいけど、どのような積載方法があるの?」
「バイクで積載するときのコツは?」
「いろいろな種類のバッグがあるけど、どれが良いの?」
この記事では、バイクへの積載方法や積載するときのコツを解説していきます。
他にも積載するうえでの注意点やおすすめのバイクなども紹介していますので、最後までご覧いただけると幸いです。
代表的な積載方法

バイクは自動車と違い、積載力がほとんどありません。そのためキャンプツーリングを行なう際には、何らかの形で積載力を上げることが必要です。
具体的な積載力を上げる方法として、以下の5つがあります。
シートバッグ

出典:https://www.goobike.com/motocle/detail/840640
テールバッグやリアバッグとも呼ばれる積載方法です。タンデムに固定して多くの荷物を収納できます。
可変式で内容量を増やし、キャンプツーリングのような荷物が多くなるような場合にも対可能な商品もあります。
非常に汎用性の高い商品ですが、ネイキッドやスーパースポーツのように尻上がりなバイクの場合、身長が低い方だと跨ぐのが少々大変になることもあり注意が必要です。
タンクバッグ

出典:https://www.goobike.com/motocle/detail/718595
燃料タンクの上にマグネットや吸盤、固定ベルトなどで簡単に取り付けられる積載方法です。
最近ではスマートフォンや紙の地図が確認できるように、ライダー側が透明になっている商品もあります。
マグネット式は鉄製のタンク、吸盤式は樹脂製のタンクに装着すると良いでしょう。ベルト式は強度に優れており、高速走行時や悪路走行時でも安定しています。しかし、マグネット式や吸盤式に比べると商品が少ないのが難点です。
サイドバッグ

出典:https://www.goobike.com/motocle/detail/167327
アメリカンなどでよく見られるリアのサイド部分に取り付けるバックですが、車種によってはネイキッドやスーパースポーツにも取り付けられます。
おもに使用されている素材はレザー・ポリカーボネート・ファブリックがあります。
レザーならアメリカンやクラシックバイク、ツアラーやアドベンチャーバイクなどはポリカーボネートが似合うのではないでしょうか?
ただし、マフラーや後輪との干渉や車幅が広くなることに注意が必要です。最悪の場合、熱でバッグが溶けてしまうことがあります。そのような場合、サイドバッグを取り付けるための汎用ステーを装着するなどして、対策しましょう。
リアボックス

出典:https://www.goobike.com/motocle/detail/378624
トップケース、もしくはパニアケースとも呼ばれています。リアボックスを設置するには、元々リアキャリアが付いているバイク以外は、新しくリアキャリアの設置が必要です。
リアキャリアの設置にひと手間かかることがありますが、その反面大容量でヘルメットやレインコート、旅先でのお土産など多くの物を収納できます。さらに鍵付きのものを選べばセキュリティ面も安心です。
リュック型のバッグはどうなのか?
リュック型は、短距離のショートツーリングなら問題ありません。しかし、宿泊が伴うキャンプツーリングのように長距離移動が必要になると、肩にかかる部分が疲労の原因になります。
加えて、ゆるいバッグだと横風などの影響を受けて流されてしまったり、体を動かす際にズレてしまったりする可能性があります。
リュック型のバッグを選ぶ場合は、腰と肩の部分で固定でき体にフィットする商品を選びましょう。
荷物を安全に積載するコツ
バイクは自動車のように荷物を簡単に収納できません。加えて二輪なのでバランスが非常に重要です。安全のためにも荷物を上手に積載する必要があります。
積載のメインはシートバッグ
他の積載方法よりも邪魔にならず、いざという場合に容量を拡張できるシートバッグをメインに積載しましょう。
30L~40L以上の大容量の商品なら荷物が多いキャンプにも利用できます。加えて体の重心が崩れにくく、安定したバイクの操作が可能です。ただし乗降する際に足を引っかけてしまい、バイクを倒さないように気をつけてください。
タンクバッグでも大丈夫ですが、シートバッグに比べると積載容量が少なく、スーパースポーツのような前傾姿勢がきついバイクだと圧迫感があります。加えてハンドルの切れ角が小さいバイクだと、曲がる時にハンドルがタンクバックに干渉してしまう可能性があり注意が必要です。
重い物は下に配置
キャンプツーリングのような場合は、荷物が多くなりがちです。
荷物が多いとき、重量のあるものを上に配置してしまうと、カーブを曲がる際や停止時に足を付く際にバランスを崩すリスクが上がります。
そのため重い物は可能な限り下へ配置し、軽い物を上に持っていくように気をつけましょう。
加えて、重い物を可能な限り体に寄せて配置すると(マスの集中化)、より運転がしやすくなります。
サイドバッグを使うなら左右の重心を均一に
サイドバッグはシートより低い位置に荷物を積めるので、重心の高さを抑えるのに有用です。
しかし、左右のどちらかに重さが片寄れば、バランスが崩れて真っ直ぐ走りづらくなってしまいます。最悪の場合、タイヤへの巻き込みやウインカーが隠れるなど、事故につながる原因になることがあるので注意が必要です。
サイドバッグを使う場合は、左右の重心が均一になるよう意識しましょう。
バッグの外に荷物を固定するならツーリングネットを使用
ツーリングネットは、網目が荷物の形状に合わせて形を変えるので、色々な荷物に対応できるのが特徴です。
落ちないように気をつける必要がありますが、ツーリングネットがあるとシートバッグの上にレインウェアやお土産を載せることも可能になります。他のバック類と比べても非常に安価で購入できるのに加えて、場所も取らないので一つ持っておくと良いでしょう。
バイクの過積載に注意
過積載状態のバイクは、ブレーキをかけてからの制動距離が通常よりも伸びてしまいます。
そのため最悪の場合、追突事故を起こしかねません。
加えて、リアボックスなどに荷物を入れ過ぎての過積載には注意が必要です
フロントが軽くなり、ハンドルが大きく左右に揺れるシミー現象を起こしてしまい、操縦困難な事態に陥ることがあります。
キャンプツーリングにおすすめ!積載がしやすいおすすめのバイク
ここからは、キャンプツーリングにおすすめのバイクを紹介していきます。
スクーターにツアラー、アドベンチャータイプなど、積載がしやすいさまざまなバイクを紹介しているので参考にしてください。
フォルツァ
最高出力(PS) | 23 |
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最大トルク(kgf・m) | 2.4 |
排気量 | 249cc |
冷却方式 | 水冷 |
燃料消費率(km/L) | 41.5(60km/h走行時) |
車両重量(kg) | 186 |
メーカー希望小売価格 | 65万8,900円 |
グーバイク掲載車平均価格 | 55万2,000円 |
2000年3月に発売され、モデルチェンジを繰り返しながら20年以上生産されている大人気ビッグスクーターです。
フルフェイスヘルメットが2個入る48Lの大容量ラゲッジボックス。フロントインナーボックスにはスマートフォンなどが充電可能なUSBソケットも標準装備されています。
CT125ハンターカブ
最高出力(PS) | 9.1 |
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最大トルク(kgf・m) | 1.1 |
排気量 | 123cc |
冷却方式 | 空冷 |
燃料消費率(km/L) | 63(60km/h走行時) |
車両重量(kg) | 118 |
メーカー希望小売価格 | 44万円 |
グーバイク掲載車平均価格 | 45万6,000円 |
前身であるCT110の機能的なスタイルを維持しながら、町乗りは勿論、ツーリングなどもこなせるバイクです。
フロントブレーキにはABSが標準装備され安全性にも抜かりはありません。加えて、マフラーがアップタイプなので少々深い水たまりなどでも走行可能なようです。
アフリカツイン
最高出力(PS) | 102 |
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最大トルク(kgf・m) | 10.7 |
排気量 | 1082cc |
冷却方式 | 水冷 |
燃料消費率(km/L) | 32(60km/h走行時) |
車両重量(kg) | 240 |
メーカー希望小売価格 | 174万9,000円 |
グーバイク掲載車平均価格 | 176万9,000円 |
CRF1000LからCRF1100Lへモデルチェンジされたリッタークラスのアドベンチャーバイクです。
トランスミッションは、6速MTとDCTの2種類が用意されており、2019年12月1日に、道路交通法施行令が一部改正され、DCT搭載モデルはAT限定大型自動二輪免許でも運転が可能になりました。
GSX-S1000GT
最高出力(PS) | 150 |
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最大トルク(kgf・m) | 10.7 |
排気量 | 998cc |
冷却方式 | 水冷 |
燃料消費率(km/L) | 21.2(60km/h) 2名乗車時 |
車両重量(kg) | 226 |
メーカー希望小売価格 | 159万5,000円 |
グーバイク掲載車平均価格 | 159万4,000円 |
GSX-S1000GT は、GSX-S1000Fからの後継モデルであるスポーツツアラーです。
GT(グランドツーリング)の名称のとおり、ロングツーリング仕様でクルーズコントロールやクイックシフター、電子制御システムS.I.R.S.なども搭載されています。これらの機能により、ライダーの疲労を軽減でき安全に長距離移動が可能です。
400X
最高出力(PS) | 46 |
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最大トルク(kgf・m) | 3.9 |
排気量 | 399cc |
冷却方式 | 水冷 |
燃料消費率(km/L) | 41(60km/h走行時) |
車両重量(kg) | 199 |
メーカー希望小売価格 | 85万8,000円 |
グーバイク掲載車平均価格 | 66万5,000円 |
2013年6月から発売されているクロスオーバー(アドベンチャー)モデルです。
2018年モデルからABSが標準装備され、2019年3月にはアシストスリッパークラッチやエマージェンシーストップシグナルも搭載されました。
キャンプツーリングのように長距離を走るなら、アシストスリッパークラッチが搭載されているモデル以降のほうがクラッチレバー操作が軽く、疲労の軽減ができ長時間走っても疲れにくいのでおすすめです。
Vストローム250
最高出力(PS) | 24 |
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最大トルク(kgf・m) | 2.2 |
排気量 | 248cc |
冷却方式 | 水冷 |
燃料消費率(km/L) | 39(60km/h走行時) |
車両重量(kg) | 189 |
メーカー希望小売価格 | 61万3,800円 |
グーバイク掲載車平均価格 | 56万9,000円 |
スズキが発売しているスポーツアドベンチャーバイク、Vストロームシリーズの250ccモデルです。
GSX250Rと同様のエンジンで低中速トルクがしっかりとあり、町乗りでも使いやすくなっています。もともとウインドスクリーンやリアキャリアが標準搭載されており、ABSも最近のモデルでは標準搭載になりました。
まとめ
バイクには自動車ほどの積載力はありませんが、キャンプツーリングを諦める必要はありません。
積載力はシートバッグやタンクバッグ、サイドバッグなどで補えます。あとは、バランスと過積載に気をつければ問題ありません。
自分の好きなバイクで、バイクだからこそ見られる景色を眺めながら、キャンプツーリングを楽しんでください。
本記事は、2022年10月30日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。