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SR400が生産終了したのはなぜ?現在の市場動向や復活の可能性を解説

2021年、ヤマハ発動機より1978年に発売されて以降、43年間にわたってバイク好きな方々に愛されてきた「SR400」の生産が終了されました。

SR400を愛好していた方のなかには、「どうして終了してしまったのか」、「今後復活する可能性はないのか」と考えている方もいるのではないでしょうか?また、生産終了後の市場動向について気になる方もいるでしょう。

この記事では、SR400の生産が終了した理由を解説するとともに、現在の市場動向、今後のSR400が復活する可能性について解説します。

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SR400の生産が終了した理由は?

SR400の生産が終了した理由は?

まずは、なぜSR400の生産が終了したのか、その理由について解説します。

最新の排出ガス規制への対応のため

大きな理由の一つとして、新たに施行された排出ガス規制への対応が困難だったことが挙げられます。

2022年(令和4年)11月から適用を開始した「令和2年 排出ガス規制」では、ガソリンを燃料とする二輪車(バイク)に対して、以下のように規制値が強化されています。

規制値(平均(上限)値)
CO
(一酸化炭素)
THC
(全炭化水素)
NMHC
(非メタン炭化水素)
NOX
(窒素酸化物)
PM※X
(粒子状物質)
1.00
(1.33)
0.10
(0.13)
0.068
(0.088)
0.060
(0.096)
0.0045
(0.0063)

※ストイキ直噴車に限定されます。

出典: 一般社団法人全国二輪車用品連合会|二輪車排出ガス規制について

そのほか、アイドリング時の一酸化炭素の排出ガス規制値を0.5%へ強化したことをはじめ、駐車時の燃料蒸発ガスの規制値強化や、耐久走行距離の変更などがされています。

SR400は、空冷単気筒エンジンを搭載しており、この構造で上記のような環境規制をクリアし続けるには莫大な開発コストと技術的工夫が必要です。これを理由に、SR400の生産が終了したとされています。

生産コストの負担が大きいため

長期間にわたり同じモデルを生産し続けるには、生産設備の維持や部品確保などに継続的なコストがかかります。

SR400のような長寿モデルは、販売台数が限られるなかでこれらの維持負担が重く、結果として生産終了の一要因となりました。

安全性の確保が難しいため

SR400が生産終了となったのは、2021年10月から継続生産車に義務化された「ABS」の搭載が困難であった点も要因の一つでした。

ABS(アンチロックブレーキシステム)とは、急ブレーキ時にタイヤがロックされるのを防ぎ、安全な停止を実現するためのシステムです。バイクにこのABSが搭載されていることで、ドライバーが急ブレーキをかけても転倒するリスクを減少させる効果が期待できます。

しかし、SR400にはABSを搭載するスペースがなく、取り付けるにはフレームの大幅な再設計が必要となります。この再設計の必要性から、現状モデルでの維持は難しいと判断され生産終了となったのです。

SR400における生産終了後の市場動向は?

生産終了したSR400について、「まだ新車は買えるのか」や「販売価格はどうなっているのか」と気になる方も多いでしょう。ここからは、SR400の現在の在庫状況や、販売価格の推移について解説します。

在庫状況

今後SR400の正式な新車が市場に出回ることはないため、今市場にある未走行車や極低走行車がほぼ新車として扱われています。

未走行、もしくは極低走行のSR400は、一部の販売店や中古バイクショップで流通していますが年々減少傾向にあり、現在の在庫はかなり少ないと考えられます。

もし新車に近いSR400を購入したいと考えている場合は、早めに検討したほうがよいといえるでしょう。

販売価格の推移

SR400はその在庫数が限られていることから、通常モデルであっても走行距離1,000km以下の個体の多くが70万円以上で取引されています。

また、ヤマハが最後に1000台限定で販売した「SR400ファイナルエディションリミテッド」は、100万以上のプレミア価格で取引されるケースも少なくありません。

このように、生産終了後の現在でも市場価値が高く、今後も高値で取引されると考えられます。

したがって、SR400の購入を希望している方は、在庫数だけでなく価格の高騰も踏まえて判断することをおすすめします。

SR400は復活する?

SR400は復活する?

最後に、SR400は今後復活する可能性があるのか、3つの観点から解説します。

ヤマハ公式の発表

ヤマハの公式見解では、「SR400の復活予定はない」とされています。一方バイク業界では、継続的に需要があるモデルは、市場動向や企業戦略によって再販されることもあります。

例えば、同じくヤマハから1985年に発売された「セロー250」は、排ガス規制の強化により2017年に一度生産が終了しました。しかしその1年後に再販され、2020年の「セロー250 ファイナルエディション」の生産終了まで販売され続けたのです。

このように、現在も復活を望む声があるSR400についても、将来的に何らかの形で再販される可能性はゼロではないといえるでしょう。

ただし、必ずしも過去に復活したバイクのように、SR400が再び生産されるとは限らない点には留意が必要です。

SRスタイルのEV車発売の噂

現在のヤマハでは、電動スクーターやモーターサイクルの試作モデルを積極的に公開しており、レトロデザインのEVが試作段階にあるのではという情報もあります。

この情報から、近い将来SRらしい設計を残しつつ、クラシックバイクと現代技術を融合させたSR400に代わる次世代のSRシリーズが誕生する可能があると考えられています。

SR750の発売の噂

SR400をはじめとしたSRシリーズをめぐる噂の一つに、「SR750」が発売されるのではというものがあります。SR750とは、以前欧州メディアが報道した特許出願情報に端を発し、「750侫ラスのSRシリーズが登場するのでは」という予想のもと広がった架空のモデルです。

このSR750について、現時点ではヤマハ公式からの正式なアナウンスはありません。

まとめ

SR400の生産が終了した理由としては、搭載しているエンジンの都合上最新の排ガス規制対応が難しい点や、生産コストの負担、ABSの搭載スペースがない点などが挙げられます。

現在、未走行・極低走行の車両が流通しているもののその在庫数は少なく、価格も高騰傾向にあります。なかでも、限定1000台の最終モデル「SR400ファイナルエディションリミテッド」は、プレミア価格で取引されるケースも少なくありません。

現在のところ、SR400の復活や次世代モデルに関するヤマハ公式のアナウンスは出ていません。ただし、SR400への関心が根強く残っていることから、今後何らかの動きがある可能性も期待できます。

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