バイク試乗レポート:WR250R
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試乗レポート ヤマハ WR250R

 ヤマハ WR250R

“オフロードのR1”を目指した
ヤマハ開発陣入魂の新型モデルに
心底惚れちゃいました
速いのに扱いやすく疲れ知らずで遊べる
YAMAHA WR250R
 初披露から半年以上も正式発表されないから「もったいぶりやがって」と思っていたけど、そんな気持ちは乗った瞬間……消し飛んだ。
 ヤマハはスゴいバイクを作り上げようとしていたんだ。時間がかかったのも、当たり前なのだ。そう思えるほど、衝撃的にスゴいバイクだった。
 FI仕様のエンジンは、排ガスと騒音の国内最新規制に対応。それを考えれば高出力。ブンまわせば、オフロードでも十分に満足できるほど速い。しかも、とにかく扱いやすい。極低回転域でもストール(エンスト)しづらく、低中回転では欲しいだけの力をいつでも発揮してくれるのだ。
 車体だって負けちゃいない。取りまわしでは意外と重いのに、走り出せば軽快そのもの。重心位置にこだわった車体設計のおかげか、大きくバランスを崩すことも少ない。何より、長く攻めて乗っても疲れない!
 今回はMXコースでの試乗だったから、大きなジャンプの着地でサスが柔らかいのが気になったけど、それでも全体的に見れば、驚異的な走破性と言えるレベル。サスセッティングを変えれば、さらによくなるはずだ。
 オフロード重視派なら、タイヤは換えたほうがいいと思うけど、それ以外はイジることなく、林道からエンデューロレースまで、ウデに関係なくだれもが、オフをとことん楽しめること請け合いだ。ホントッ、スゴいのが出たわ!
文=田宮 徹 写真=宮崎雄司
YAMAHA WR250R 液晶小型デジタルメーターを搭載。基本/計測の2モードが選べ、計測モードではストップウォッチや距離補正トリップも使える。
YAMAHA WR250R フロントまわりも軽快でスタイリッシュなデザイン。ラジエターは右側シュラウドの裏側のみに配置されるが、冷却ファンも持つ。
YAMAHA WR250R アップサイレンサーを採用した排気系には、排気デバイスEXUPも装備。ナンバーステーはアルミ製で、テールランプはLED式。
YAMAHA WR250R フィット感やグリップ性に優れたシート表皮を採用。一般公道用なので、燃料タンクはスチール製で、タンクキャップはロック付き。
YAMAHA WR250R 前後ブレーキには、ウェーブ型ディスクを採用。フロント倒立フォークは伸圧減衰力、リンク式リヤショックはプリロードと伸圧減衰力が調整可能。
YAMAHA WR250R 高回転型のエンジンは、ストレート吸気方式のFI仕様。フレームは、メイン部が鋳造と鍛造を組み合わせたアルミ製で、ダウンチューブが鋼管製。
YAMAHA WR250R
SPECIFICATIONS
エンジン 水冷4ストロークDOHC 4バルブ単気筒
排気量 249cc
圧縮比 11.8
最高出力 23Kw(31ps)/10000rpm
最大トルク 24Nm(2.4kgm)/8000rpm
全長×全幅×全高 2190×810×1235mm
シート高 895mm
車両乾燥重量 123kg
燃料タンク 7.6L
タイヤサイズ F80/100-21 R120/80-18
価格 70万1400円
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