「原付だし、運転していてカッタルイんじゃないの?」
そりゃね、大型バイクと比べられちゃったら、加速も巡航速度もかなわないさ。
でも、バイクを操る楽しさが、このちっちゃい身体にはギュッと凝縮されている。小さなパワーを余すことなく引き出して、アクセル全開で走る楽しさは、大型バイクを操る楽しさとはまた違った世界が見えてくる。
原付クラスでは唯一、クラッチ操作を楽しめるミッション付きマシンは現在エイプ50だけ。そのエイプにPGM-FI(電子制御燃料噴射システム)とキャタライザーが付いたのは07年12月のこと。このおかげで、キャブ仕様の従来モデルより燃費も向上し始動性も上がった。冬場などの気温が低いときも、キック一発で楽々動き出す。
そして、今回発売になったタイプDは、前後にディスクブレーキを採用。ホイールにはキャストのアルミホイールがおごられる。高い制動力を手に入れ、走りにも磨きがかかった。見た目もスポーティで、断然カッコいい。
クラッチを操作し、限られたパワーを効率よく引き出して加速し、コーナー手前でブレーキ、シフトダウン。そんな走りを日常で楽しめるタイプDなら、走り慣れた退屈な通勤・通学の道も楽しいものに変えてくれる。また、コンパクトで軽量な車体は、ギヤ付きマシンへの入門用としてもお薦めだ。
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