ホンダの中排気量クルーザー、シャドウがフルモデルチェンジを果たした。先代モデルが大人気であっただけに、新型もキープコンセプトで作られているが、細部にわたって、全面的な改変が施されている。
新設計エンジンは、吸気にPGM-FIを採用。中低速域の出力特性を向上させつつ11%の燃費向上を実現。異常な高値は収まったが、まだまだガソリンは高い。うれしいポイントだ。
排気量が400tということもあり、リッタークラスのような鼓動感は、さすがに望むことができない。しかし、Vツインらしさはしっかりと演出されており、エンジンの「味」を楽しむことができる。それも生かされているのは、あくまで「鼓動」であり、不快な振動がシャットアウトされているのはさすが。
また、従来のシャドウは「シャドウ クラシック」とネーミングを改め、新たにスポーティーな「シャドウ カスタム」がモデルラインアップに加えられた。
前後にファットタイヤを装着し、ステップボードを装備するクラシックは、クルーザーらしいゆったりとしたライディングフィールが持ち味。
対するカスタムは、フロントに21インチの大径タイヤを採用することで軽快なハンドリングを実現。クルーザーでありながらスポーティな走りが楽しめるのが特徴だ。
同じ骨格、同じ心臓を持ちながら、スタイルも、走りも大きく異なる2台のシャドウ。どちらを選ぶかはあなた次第だ。
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