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レインウエア基礎講座
レインウエアは使用方法で選ぶといい プラスアルファで防水性をアップできる
山地均さん
ラフ&ロードスポーツ 製品開発室
山地均さん
ウエア類からバッグまで数多くの製品を開発する山地さん自身も、休日にグランドマジェスティ400で温泉ツーリングを楽しむ中年(?)ライダーだ。もちろん、製品は自らが実際に使用して使い勝手や性能をチェックし、よりよい製品作りに生かしている
「ひと口にレインウエアといっても、一般的なものから登山用など用途によっていろいろあります。そんななか、バイクライディング用のものがもっとも過酷な条件下で使用されるんですね。だから難しい部分が多いのは事実です」
 バイク用品メーカー大手のラフ&ロードスポーツで商品開発を担当する山地さんは、レインウエア作りの難しさを率直に語ってくれた。そのうえで、どこをポイントに選べばいいのか、また、長持ちさせる秘訣などについてたずねてみた。
 選ぶ基準については?
「何年くらい使えますか?という質問をお客様から受けることがあるんですが、使用頻度によってまちまちなんで一概に何年とはいえないんです。つねに携行して日常的に着る方と、たまのツーリングに使う方とではどうしても違いますから。ただ、普段から携行する方にはコンパクトなものを、ツーリング使用の方にはゴアテックスなどの素材を使ったものがいいですね」
「コンパクトになるものは表地の素材が薄くできているんです。そのため軽くて収納性に優れている。反面、高速走行ではバタツキが出やすいので、破損しないまでも傷みが早くなってしまう。だから1年ごとに買い換えるくらいの気持ちで選んでください。一方、ゴアテックスなどの素材を使ったものは、それこそライディングウエアとしても着られるほど丈夫にしっかりと作られているものが多い。メインテナンスさえきちんとしてあげればかなりの年数に渡って着用してもらうことができます」
「防水性に関してはどちらも大きな問題はないですね。最近のものは立体的に作っているんで縫い目が少ない。参考までにいうと、パンツは中心部、つまり股の部分ですね、そこに縫い目がないものを選ぶといいですよ」
 ゴアテックスは高価ですが?
「現在のところ、防水透湿性においてもっとも優れている素材ですね。それだけでなく、縫製に関しても厳重なチェックのもとに作られているんです。つまりゴアテックス製品の場合、それ自体の基準がとても厳しい。そのためにどうしても価格に反映されてしまうんですね。でも、手入れを怠らなければ長期間に渡って性能が維持できます」
 メインテナンスはどうすれば?
「中性洗剤で表面の汚れを落として陰干しする。基本的にはそれでいいです。汚れが付着していると、繊維の細かな目にそれらが詰まって、そこから水が侵入したり透湿性が悪化したりしますから。また縫い目のシール部分は熱で圧着しているし、裏地にポリウレタンを使っているので、あまり高熱が発する個所には収納しないほうがいいですね。それと撥水スプレーをする場合は、スプレーしてから少し時間をおいてから着るようにしてください。面倒ですが大切に扱えば長く愛用できますから」
ROUGH&ROAD
RR5240 ゴアテックス ハ−ドレインスーツ
価格3万1290円
RR5240 ゴアテックス ハ−ドレインスーツ RR5240 ゴアテックス ハ−ドレインスーツ
ゴアテックスの生地は非常にデリケートで、とくに縫製が難しい。水が縫い目から漏れてこないように、かがり縫いを採用。それ以外にも防水テープでの裁縫処理などのケアがなされている。
パンツの部分はシートと触れている部分だけに、水が染み込んできやすいもの。最近のレインパンツはオシリのところがシームレスになるような裁断・縫製が採用されている。
透湿防水素材の王様ゴアテックス。各メーカーがこの素材を超えるような素材を研究開発しているが、一日の長があるだけに、ゴアテックスにかなう素材は今のところないそうだ。
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