20世紀最速バイク君臨

20世紀最速バイク君臨

SINCE1999 20世紀最速バイク君臨

隼の登場によって時速300キロ時代へ

 1993年には水冷エンジンが搭載されたほか、毎年細かなブラッシュアップを続けてきたGSX-R1100だったが1998年に生産終了となる。そして同年に同車に代わるスズキフラッグシップモデルとして発表されたのがGSX- 1300Rハヤブサだった。この頃になるとCBR900RRファイヤーブレードやZX-9Rなどのスーパーバイクモデルと、CBR1100XXブラックバードやZZR1200などのメガスポーツモデルが細分化されてきていたが、隼に関して言えばハイスピードで走行でき、さらにワインディングなどでは高いスポーツ性能を楽しめるという狙いを持たせ、“アルティメットスポーツ”という独自のスタイルを掲げた。
 エンジンは排気量1299cc、最高出力175馬力、最高速度は312km/hを誇る最速のバイク。これまでにない独特なスタイリングに対しては賛否が分かれたが、時速300キロで走る際の空力を考えた結果でもあり、結果的にはマーケットで受け入れられた。
 発売後は最高速にチャレンジするライダーが続出し、欧州では300km/hでリミッターを作動させるという規制が打ち出された。スピードメーターに関しても初期モデルは350km/hまで目盛が刻まれていたが、2001年モデルからは300km/hとされているなど、世界的な基準を変えさせるようなバイクとなったのだ。

エンジン

市販車初の300km/hモデルとして登場した隼の心臓部は、GSX-R750ファクトリーエンジンをベースとしながら、耐久性を考慮した限界の1299ccで設計されている。

SUZUKI GSX1300R ハヤブサ SUZUKI GSX1300R ハヤブサ

SUZUKI
GSX1300R ハヤブサ

中古相場価格:30.6万円~320万円

空力を徹底的に詰めていった結果として生み出された隼のスタイリングは、他のバイクとは明らかに異なる独特なデザインとなった。初期型はスーパースポーツよりのキャラクターでありその味付けを好むオーナーも多い。

KAWASAKI Ninja H2

現在市販車最速を誇る
超絶モンスターバイク

KAWASAKI Ninja H2

新車価格:302.4万円~334.8万円

中古相場価格:210万円~298.5万円

カワサキ・ニンジャH2が今の市販車最速マシンだ。競技用モデルであるH2Rの最高速度はなんと時速400キロに達する。

※中古車相場価格はグーバイク調べ(2018年7月)。

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