2024/06/30 13:49:59 更新【スクーターオイル交換】ホンダPCX125 エンジンオイル交換ホンダ PCX
オイル交換でホンダPCX125にご入庫いただきました。

推定走行距離48000キロの初期型PCXです。 メーター切り替えスイッチが故障しており、ODOメーター(積算距離計)への切り替えができなくなっているため、走行距離が推定になります。 現状表示されているトリップメーターは1000キロ毎に0キロへリセットされてしまうのです。 それをオーナーが記録(記憶)しているのですが当然誤差はあります。 従って推定距離になってしまうのです。 通勤の足として活躍する実用車。 定期的なオイル交換を実施するだけで故障はいままでほぼありません(メーターくらいですね) オイル交換は2000キロ毎に実施。 そのタイミングで各部を点検し、ブレーキやタイヤなどの消耗品も適宜交換。 駆動ベルトも定期的に交換していますが、ODOメーターが使えないと距離管理ができず少し怖いです。

いつも言っていることですが125cc以下の原付車両の場合、エンジンは常に高回転域で動いていますので早めの交換が必須です。 自動車に比べれば常用回転域は3倍以上。 だけどオイル容量は1/4以下。 また、近距離移動が多い車両もオイルの劣化は早いので2000キロに満たなくても半年が経過したらオイル交換です。 短時間でエンジンを停止するとエンジン内部にカーボンが蓄積しやすくなります。 これは空気中に水分の影響で、特に冬場は条件が厳しくなります。 蓄積したカーボンはエンジンオイルに吸着されますので、交換すると短距離でも真っ黒になっています。 オイルは潤滑や冷却だけでなく、エンジンの洗浄も担ってるんです。 なのに容量は少ない… こんな過酷な条件です。 原付のオイル交換は小まめに実施しましょう!

125cc以下の原付の場合、1500〜2000キロ毎(または半年以内)にオイル交換をするのですが、その際には定点観測的に各部の点検をしていきましょう。 いつも決まったサイクルで点検していると消耗品はどのくらいで交換時期となるのかがわかります。 つまりある程度消耗してしまっている部品を見つけた際に、今交換すべきなのかそれとも次のオイルい交換時期まで大丈夫なのかの判断ができるのです。 使える部品は使用限界まで使いたいですし、交換すべき部品はそのタイミングを過ぎて使い続けるのは危険ですからね。

前後タイヤの空気圧点検と調整。 タイヤの摩耗具合の確認。 ブレーキパッドやシューの摩耗具合の確認。 下からのぞき込んでオイル漏れや部品の欠品、破損がないかの目視確認を行います。 もちろん灯火類の点検も忘れずに。

最後に下回りの油分や汚れを高圧洗浄機で洗い流し、車両全体を洗車します。 洗車時には素手で車両各部に触れることが出来るので、部品のゆるみや欠品、脱落などの点検ができます。 サービスで洗車するのではなく、点検の総仕上げといったところですね。 (雨天時は洗車できません) 普段からご自分で洗車をなさってください。 それがいちばんの点検になります。 この度はご用命いただきましてありがとうございました。