2023/11/04 18:56:24 更新【スクーターオイル交換】ヤマハジョグ(JOG) エンジンオイル交換ヤマハ JOG
エンジンオイル交換でヤマハJOGにご入庫いただきました。
オイル交換は1500キロを超えたら2000キロ未満で交換。 もしあまり乗っていなくても半年毎の交換を強く推奨させていただいております。 メーカー指定の3000キロではエンジンの保護と言う点において不安は残ります。 特に小排気量車でスクーターとなればエンジン回転数(ピストンが上下する運動量)は非常に多く、常用回転域は普通自動車の3〜4倍。 それでいて入ってるオイル容量は僅か700ミリリットル程度で1/5〜1/6以下。 発熱量が少ないので熱による劣化は少ないのですが、金属を摺動させるという点においては自動車よりも全然早く劣化します。 熱による劣化は少ないと言いますが、それは高熱による劣化と言う意味。 実は発熱量が少ないからこそのオイルの劣化はあります。
エンジンは完全にあたたまるまで時間がかかります。 発熱量の少ない50cc等の小排気量車は特にその傾向が強いです。 5分や10分程度ではマフラーの触媒は暖まらず機能しませんし(だから今後の排ガス規制により50ccエンジンは生き残れないと言われています)、エンジン自体も暖まり切りません。 特に冬場はその傾向が強く、暖まり切る前にエンジンを停止するとマフラー内部やエンジン内部に結露が発生します。 空気には水分が含まれていますからね。 しっかり暖まってくれれば空気中の水分なんてすぐに蒸発するのですが、そうでないと結露になるんです。 するとマフラー内部の結露はカーボン(すす)と結合し、触媒やマフラーを詰まらせます。 内部からマフラーを錆びさせもします。 エンジン内では発生した結露がオイルに混入し、オイルを希釈します。 オイルに水が混入するとクリームのような乳化がおきます。 食後の食器に油が付着しているとき、それを水に浸けておくと脂が白く浮き上がってきますよね?それです。
あまり乗っていなくてもオイル交換を定期的にしなくてはいけないというのはこのためなのです。
オイル交換のタイミングで各部を点検していきます。 タイヤの空気圧を点検し調整します。 各部を目視や触診し、ゆるみや錆、欠損や破損は無いか、オイル漏れなどはないかを確認します。
時には鏡を使って各部を点検。 写真のようにブレーキの摩耗状況もチェックしていきます。 このように定点観測的に各部を点検しておけば、いつ頃が次の交換時期かを予測できますし、気づかずに摩耗させてしまい他の部分を痛めてしまうことにより余計な出費が発生するということを防止できます。 走行1500〜2000キロ、または半年以内のオイル交換と定期点検を原付車両は必須にしてくださいね!