HIDと何が違う？ヘッドライトにハロゲンランプを使用するメリット｜グーバイクマガジン -公式サイト-

バイクのヘッドライトにはHIDやLEDを採用する方が圧倒的に多くなっていますが、実は特定のシーンにおいてはハロゲンランプにもメリットがあるのをご存じでしょうか。今回はハロゲンランプのメリット・デメリットやHID・LEDとの違いを解説します。
※HIDの詳しい特徴は、以下の記事をご覧ください。

• バイクのヘッドライトをHID化するメリット・デメリット

ハロゲンランプの仕組み

ハロゲンランプとは、電球内に不活性ガスやハロゲンガスを密閉させ、フィラメントと呼ばれる芯部を発熱させることで発光する電球ランプです。バイクだけでなく自動車のヘッドライトにも採用されていましたが、HIDランプやLEDランプの登場によってその需要は次第に薄れてきています。

一般的に、ハロゲンランプの明るさを示す数値は約1,000ルーメン（ルーメン＝明るさを表す単位。数値が大きいほど明るい）と言われていますが、この数値はHIDランプに比べると3分の1程度の明るさと言えます。

ハロゲンランプを採用すると得られるメリットとは？

ヘッドライトにはHIDやLEDが多く採用されますが、中にはハロゲンランプを好んで採用するライダーもいます。その理由としては、ハロゲンランプをヘッドライトに採用することでHID・LEDにはない温かみのある発光を実現出来るからです。

ハロゲンランプは明るさこそHID・LEDに劣りますが、「直視しても眩しいと感じないような柔らかい発光」が特徴です。そのため、車種によってはハロゲンランプを取り入れることで外観のニュアンスを変化させたり出来ます。

また、夜間の走行においては十分な明るさが必要とされますが、雨天時の強い発光は路面を反射させてかえって視認性を低下させる場合があります。その点、ハロゲンランプなら路面を必要以上に照らさないため、雨天時も十分な視認性を確保して走行出来るメリットがあります。

その他、HID・LEDに比べると交換方法が簡単なことや安価である点も、ハロゲンランプのメリットと言えます。

HIDやLEDと比較した際のデメリット

ヘッドライトを始めとする灯火装置にまず必要とされるのは十分な明るさです。一般的に、ハロゲンランプが約1,000ルーメンの明るさを持つのに対し、LEDは約2,000ルーメン、HIDは約3,000ルーメンもの明るさを持ちます。この数値からもわかるように、明るさを求める場合はハロゲンランプの発光度の弱さがデメリットとなります。

また、ランプの寿命においてもHID・LEDの長寿命と比較するとハロゲンランプは劣るので、実用性を考えるとHID・LEDに軍配が上がります。

まとめ

総合的な性能や実用性はHID・LEDが勝りますが、今回ご紹介したようにバイクの外観や雨天時の視認性を考えると、ハロゲンランプにもまだまだメリットがあることがわかります。

この記事を参考に、ハロゲンランプやHID・LEDランプそれぞれのメリット・デメリットを理解して、自身のニーズに合ったランプを選びましょう。

本記事は、2017年11月30日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。