エンジンは中速から高速にかけて元気にまわる性格で、高速道路でもグングンと加速していく。車体のほうも安定しているから、飛ばしても気持良い。そんな魅力的な高速域と比べてしまうと、少し低速域のエンジン特性が物足りなく感じてしまうことがある。
また、かっぷくの良いスタイルも、まさにスカイウェイブの特徴なのだが、逆に言えば、小柄なライダーにとっては、押し歩きでちょっと扱いづらいと感じてしまうかもしれない。いずれも「気になる点をあげれば……」というレベルの話なのだが。
文句なしに褒めたいのは、フロントまわりのラゲッジ。上側の左右に開く小物入れは、高速の通行券などを入れるのにちょうど良い。グローブをしたままでも通行券を取り出しやすい形状だ。フロント下側の大きめのラゲッジは、地図やペットボトル、タオルなどを無造作にポンッと入れられる。
今回試乗したモデルは、ストリートカスタムを意識したデザインのSS仕様。好みにもよるだろうが、このスタイリングと細部の仕上げ具合も自分的には◎。
|