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ハーレーダビッドソン大特集
伝統のビッグツインを 徹底検証! 2007 HARLEY POWER 伝統のビッグツインを 徹底検証! 2007 HARLEY POWER
TWIN CAM 96B
1584cc 112Nm/3000rpm
搭載モデル:ソフティルファミリー 全モデル
TWIN CAM 96B 不快な振動はカットし
心地いい鼓動を提供


 TC88Bをベースとしながらも、ケースや内部パーツに共通する部分が少ない。完璧なモデルチェンジと言っても過言ではなく、変更内容の濃さがこのTC96B型エンジンの特徴だ。
 まず、ピストンは薄く、ピストンピンホルダーの形をテーパー状に変更している。これでTC88型と比べて、重量は10%ほど軽量化に成功された。
 また、コンロッドのスモールエンド部もピストン同様、テーパー状にカットすることで、ストロークを伸ばしたにもかかわらず、軽量化された。
 ソフテイルモデル用に生まれたTC96B型(Bはカウンターバランサー付きの意味)エンジンは、ハーレーならではの鼓動感を乗り手に巧みに感じさせる仕上がりとなっているのが大きな魅力だ。
TWIN CAM 96
1584cc 113Nm/2750rpm
搭載モデル:ダイナ&ツーリングファミリー 全モデル
TWIN CAM 96 ロングストローク化で
より力強く!


 ツーリングファミリーやダイナファミリーに搭載されるのがTC96型エンジン。両モデルともエンジンはフレームにラバーマウントされるため、TC96B型にあるカウンターバランサーを備えない。シリンダーボア径はTC88型と同じだが、101・1mmだったストロークを111・1mmに伸ばし、1584ccに排気量アップ。TC96B型同様、パワーアップに耐える耐久性とメインテナンスフリー化が進められたのも特徴だ。
一新されたエンジンパーツ
TC96/B型エンジンは、コンロッドやピストンを軽量化させたことにより、ビッグエンジンにありがちな重さとたるさを感じさせないことに成功。また、エンジンとトランスミッションを結ぶプライマリーチェーンのテンショナーがメインテナンスフリー化されたほか、カムチェーンテンショナーも油圧式を採用するなど、ユーザー負担の低減が図られた。新設計のクランクシャフトとそれを受けるベアリングも、より高い荷重に耐えられるように変更され、より信頼性を高めているのも大きな特徴だ。
EVOLUTION 1202cc 90Nm/2900rpm
搭載モデル:スポーツスターファミリー XL50&1200シリーズ
EVOLUTION 手軽に鼓動感を
楽しむことができる


 883同様、04モデルで大きくモデルチェンジされたXL1200系のエボリューション。03年に登場したビューエルXBシリーズと基本部分を共用するため、インジェクションのデータは持っていた。とはいえ、そのままのデータを使用するのではなく、スポーツスターらしい味つけを施している。ハーレーらしい鼓動感とトルクフルな走りを手軽に楽しみたい、という人には、オススメのエンジンユニットといえる。
EVOLUTION 883cc 67Nm/3500rpm
搭載モデル:スポーツスターファミリー XL883シリーズ
EVOLUTION インジェクション化で
加速時の力強さが上昇


 エボリューションと呼ばれるエンジンは、デビュー当時から2気筒で、4本ある吸排気バルブのそれぞれに1本のカムシャフトを持つ伝統の4カムエンジンだ。04モデルでビューエルXBシリーズに採用されたエンジンをベースにモデルチェンジ。
 07モデルではインジェクション化され、点火、燃焼マネージメントの向上もあって、06モデルまでの883では希薄になっていた加速時のパンチがよみがえっているのがうれしい。
REVOLUTION (VRSCAWのみ100Nm/6700rpm)1131cc 100Nm/7000rpm
搭載モデル:VRSCファミリー VRSCAWを除く全モデル
REVOLUTION タンク容量が増え
新設計フレーム採用


 HDとしては初の水冷エンジンとなるレボリューションは、VRSCファミリーに搭載される。AMAスーパーバイク用VR1000のエンジンをベースに、6年間の開発期間で作りこまれたDOHC4バルブのV型2気筒エンジンで、60度のシリンダー挟み角をもつ。
 1130ccの排気量から100馬力を越す出力を生みだす。レッドゾーンまでよどみなく回るパワフルさとクルージング時の鼓動も持ち合わせている。
全モデルがフルインジェクション化
07モデルすべてに採用されるエレクトロリック・シーケンシャルポート・フューエル・インジェクション(ESPFI)の美点は、エンジンが冷えていてもスターターボタンひとつで、簡単に目覚めさせてくれる点だ。暖機をしなくてもエンジン回転が安定するように、噴射タイミングを制御している。適切に燃料を噴射させるため、ポンピングロスが少なく、燃費も稼げるなどの特徴がある。もちろん、年を追うごとに厳しくなる排ガスにも対応している。ただ、キャブ仕様の人気も根強くあり、中古市場ではしばらくプレミアムが付く可能性が高い。
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