愛車の走りを気持ちよくする ニンジャ!! 簡単整備ポイント

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まずはキレイにして車両の状態を知ること

 初代発売から約35年。最終モデルから15年。そんなニンジャのメンテナンスの場合に必要なのは何か。それにはまず、手に入れた車体の状態を正確に知ることだろう。それによりニンジャライフで何に注意して乗るか、が掌握できる。そして、乗り続けるうえで必要なのが、どのバイクにも共通する日常メンテだ。とくにニンジャには、その独特の特徴があるのでここではそれを紹介する。
 見過ごしていると経年劣化が最新モデルより何倍も早いのが絶版車だ。今回は、そんな日常メンテナンスのコツを紹介する。難易度は別として、最新バイクにはない、ニンジャならではの特徴もあるので注意だ。

ニンジャのメンテナンス

大掛かりな加修、メンテナンス、カスタムも大切だけど日常点検も

愛車の走りを気持ちよくする
ニンジャ!! 簡単整備ポイント

ブレーキとクラッチのフルード
ブレーキとクラッチのフルード

12日常の定期チェック&交換が必要なのがブレーキとクラッチのフルード。フロントブレーキはもちろん、クラッチ側のリザーバータンクを確認し、透明感が減って色が濃くなるなど、汚れが進んだら交換したい。フルードは熱で劣化し汚れるものだが、その熱はブレーキではかけた時にのみ入る。クラッチではエンジンがかかっている間中ずっと熱が加わるので劣化が早く進むのだ。フルードの劣化は押す力やタッチの劣化になるので注意だ。

サイドスタンド

ニンジャではサイドスタンドは、そのボルトが緩みやすいので、停車時の傾きが大きくなったと感じたら確認して締める。締めの確認には油性マーカーを使おう。明るめの色が視認性は良い。ひと目でボルトの緩みがわかるのがお薦めだ。

ドライブチェーンへの注油

ドライブチェーンへの注油は、普段やるならスプレー式チェーンルブで十分。その注油時に、チェーン奥側に段ボールを挟んでスプレーを噴けば、タイヤやホイールなど付いてほしくない箇所が簡単に避けられ汚れないで済む。

フェンダーレス兼用キット

GPZ900R用の車載用として写真のようにテールカウル内容量を増やせるフェンダーレス兼用キットも多い。工具は増えるが車載工具を揃えておくこともお薦めだ。

右サイドカバー
ラジエーターリザーバータンク
リザーバータンク

冷却水の量を調整するラジエーターリザーバータンクは、意外と盲点だ。1タンクは右サイドカバー裏側にあるので、冷間時で車体を垂直に立てて、2冷却水が中間位置(※指示部)程度かを確認。多過ぎると噴出する。3半透明白色のリザーバータンク自体の劣化もよくあり、フタ裏のラバーシールがダメになってフタからの漏れが。本体も新品のようにみえても、少し力を入れたら割れたということもあるので適宜交換しよう。

シート後端とテールカウル間の空き
シート下スポンジ紛失状態
フレーム左右を渡す位置
シート下スポンジ

シート下スポンジはトラブルの原因になるのでこちらも注意だ。1左上の写真のようにシート後端とテールカウル間が大きく空いてしまう場合が結構ある。23これは本来シート前部分端の裏にあるスペーサースポンジがなくなっていることがその原因であることが考えられる。4適切な厚み(約4cm)のものを張れば適切な前端位置が確保され、後端は下がって隙間がなくなり水の浸入も防げる。このスポンジは写真2左側のバッテリー上の位置との間隔を保つ硬めのもので、バッテリーを小型化等している場合は、ここに隙間が空いてしまう。その場合は、フレーム左右を渡す位置(写真2の指差し付近)に張るといい。3はスポンジ紛失状態。4は本来の姿で厚み4cmほど。フレーム左右を渡す位置の場合はすこし厚めのスポンジで調整しよう。隙間への雨水などの浸入で、愛車の劣化がますます進んでしまうので注意だ。

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