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深読みその2

この数年で一気に世界的な注目度が高まっているのが、ヘリテージと呼ばれるモーターサイクルカテゴリーだ
今春の国内ショーでも、これに属する数多くのコンセプトモデルや
カスタマイズドモデルなどが登場し、その盛り上がりを証明していた!

ホンダ VTR
ホンダ VTR
ホンダ VTR
ヘリテージブームが250ccクラスにも!?
鋼管トラスフレームに249cc水冷Vツインエンジンを搭載したホンダ・VTRを、クラシカル&レーシーにまとめたカスタマイズドコンセプトは、東京モーターサイクルショーで初公開された。エンド部にミラーを装着したセパレートハンドルが特徴のひとつ。来年はシリーズ誕生35周年。記念モデルとして限定発売してほしい!
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ホンダ VTRのカタログホンダ VTRのカタログ
スズキ SV650
スズキ SV650
スズキ SV650
スズキ SV650
カフェレーサー+クラシックラリーカー
参考出品されたスズキ・SV650ラリーコンセプトのベースとなっているのは、グラディウスに大幅な仕様変更を加える手法で開発され、2016年型で復活登場したSV650。ハンドルをセパレート化してエンド部にミラーを装着。金属製ガード付きのヘッドライトと、カバー付きフォグランプを装備。マフラーはヨシムラ製の右2本出しだ。
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コンセプトCB
コンセプトCB
コンセプトCB
コンセプトCB
コンセプトCB
コンセプトCB
スタンダードはそろそろ登場しそう!
昨秋の東京モーターショーで初披露されたコンセプトCBは、フランジレス加工の燃料タンクなどで、デザイン性と質感をさらに高めたモデル。熟成の程度から、次期CB1100として発表される日は近そう。タイプIIは、前後輪を17インチ化して、ショーワ製フロントフォークやブレンボ製キャリパーで武装。
ヤマハ XSR900
オーセンティックスポーツにカスタム!
ヤマハの純正パーツなどを手がけるワイズギアは、この4月に国内仕様が登場したばかりのXSR900を、参考出品のオーセンティック外装セットとフルエキゾーストマフラーなどを使いながらカスタマイズした車両を披露。かつてバイクをスポーティに楽しんだ世代にアピールする仕様で、RZ250風のデザインが与えられていた。
ヤマハ XSR900の中古車を探すヤマハ XSR900の中古車を探す
ダカール・ラリー
パーツ・用品だって
無視できない?
本格的なヘリテージブームの到来に、車体メーカーだけでなく、パーツや用品のブランドも反応している。たとえばSHOEIヘルメットはこの春、ファッショナブルでありながら安全性と機能性を両立したJ・Oを新発売。ノブにより開閉できるシールドを備え、シンプルでありながらフル着脱式内装とするなど、レトロスタイルなのに新しい!

加速するブームの中で激しい主導権争いが勃発!

 そもそも「ヘリテージ」とは、かつてのモーターサイクルが持っていたテイストを、現代的な技術を取り入れながら再現したカテゴリーだ。これまでのネオクラシック系が、機構や装備を含めてレトロな雰囲気を追求するのに対して、ヘリテージの場合は技術的な正常進化という要素も重要で、単に古めかしくすればすべてヘリテージというわけではない。
 このカテゴリーがとくに意識されるようになったのは、14年型でBMWのRナインTが登場し、これを追うように15年型でドゥカティのスクランブラーシリーズと海外仕様のヤマハ・XJR1300(プレストコーポレーションによる日本入荷モデルはXJR1300Cの名称)がデビューしたころから。カフェレーサーなど、60〜70年代の二輪車をモチーフとしたモデルというのは、これまでも数多くあったが、それらの機種やカスタマイズ手法も含めて欧州などで人気が高まっていった。
 この傾向は、16年になってさらに強まっているようで、今春に日本で開催されたモーターサイクルショーの会場でも、さまざまなヘリテージモデルが展示されていた。たとえばホンダは、ヘリテージというカテゴリーが意識される以前から発売していたCB1100を、より深化させたコンセプトCBを披露。このモデルは昨秋の東京モーターショー仕様の発展型なのだが、それに加えてカフェレーサースタイルのコンセプトCBタイプIIを用意している。さらに、軽二輪クラスのVTRをベースとしたカスタマイズドコンセプトも参考出品。こちらもカフェレーサー系で、ヘリテージブームをメーカーとして意識していることがわかる。
 一方、ヤマハは前述の欧州版XJRと16年型で投入したXSRシリーズで、スポーツヘリテージという独自カテゴリーの構築をすでに進めている。国内のショーでもXSR900が主役の1台となっていた。
 スズキは、新型SV650ベースのコンセプトモデルを発表。カフェレーサーと70年代舗装路ラリーカーの融合というテーマで、これもヘリテージの一種と言える。
 火付け役となった欧州のブランドだけでなく、国内メーカーにもヘリテージブームが本格到来。今後、さらに新機種が充実していきそうだ。

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