- デビューは1989年。初期型はメーターが異径二眼タイプだったが、1991年モデルから砲弾型の二連メーターに変更。1993年にビッグマイナーチェンジが施され、熟成が進んだ。1995年まで生産が続けられた。
- 全長×全幅×全高:2,100mm×755mm×1,095mm
車両重量:187kg(乾燥)
シート高:770mm
最高出力:46ps/11,000rpm
中古車平均価格:28.7万円
中古車価格帯:17万円〜59.8万円
- 1996年登場。エンジンが4バルブ化され、最高出力は自主規制値上限の53馬力までアップ。サスやブレーキもグレードアップされ、先代モデルに比べ走行性能が大きく向上している。
- 全長×全幅×全高:2,085mm×745mm×1,100mm
車両重量:186kg(乾燥)
シート高:775mm
最高出力:53ps/11,500rpm
中古車平均価格:43.6万円
中古車価格帯:17万円〜68万円
- ゼファーχの最終モデルは、往年の名車Z1/2の人気カラー、通称『ファイヤーボール』をモチーフにしたカラーリングで登場。生産台数が少なく人気も高いので、中古価格も高めだ。
- 全長×全幅×全高:2,085mm×745mm×1,100mm
車両重量:208kg
シート高:775mm
最高出力:53ps/11,500rpm
中古車平均価格:59万円
中古車価格帯:39.9万円〜84万円
レーサーレプリカ全盛期に、そのアンチテーゼとして生み出された元祖ネイキッド、それがゼファーだ。ハイパフォーマンスばかりが注目されていた時代に、エンジンは時代遅れともいえる空冷2バルブを採用。最高出力も46馬力と、当時の自主規制値を大きく下回る冒険的なものであった。ところが、パワー競争に飽きた多くのライダーから支持され、その後のトレンドを動かすことになった名車である。
製造初年は1989年、ノンカウル、アップハンドル、ツインショックといったネイキッドの基本形は、ゼファーの存在によって方向付けられたもの。1996年に、エンジンが4バルブ化された後継機種ゼファーχにモデルチェンジされるが、2008年には生産を終了している。
生産年数が長いため、中古車のタマ数は豊富だが、程度も千差万別。なるべく高年式モデルを選びたいところだ。